2009年11月26日00:10

「裁判員裁判やめろ!」の声、奈良地裁前を制圧

 11月24日、奈良県で初の裁判員裁判が開かれた。とめよう戦争への道!百万人署名運動奈良県連絡会の呼びかけで、百万人署名運動大阪府連絡会や関西労組交流センター、全国連西郡支部、全学連などがかけつけ、20人で抗議闘争を闘った。この日、奈良県連絡会に参加する自治体労働者や教育労働者、民間労働者は年休(時間休)をとって参加し抗議の先頭に立った。奈良県連絡会は、裁判員候補者の呼び出し・選任手続きが行われた20日の日も、朝の駅前街宣、裁判所前ビラまきを行った。800枚のビラが労働者や市民に受け取られた。

 24日、朝8時から公判の開かれる10時まで、奈良地裁正面でビラまき、街宣、小集会をおこない、最後に「裁判員制度絶対反対!奈良地裁は裁判員裁判をやめろ!制度廃止までたたかうぞ!」と断固たるシュプレヒコールを地裁にたたきつけた。奈良地裁は、県庁や国の合同庁舎がある官庁街の真ん前。通勤の労働者が注目しつぎつぎとビラを受け取っていく。「制度はおかしいと思う」と声をかけてくる市民もいた。短時間で500枚のビラが入っていった。関西の大学生のグループが取材に来ていて私たちの話を熱心に聞いていた。
 この日の裁判は、被告人が4人いるという全国初の裁判。にもかかわらずマスコミの関心も薄い。すでに20日に候補者呼び出しがすんでおり、マスコミの取材はその日に集中したからだ。裁判所は傍聴希望者の対応策もとったが傍聴希望者はさっぱり現れず、閑散としたものだった。被告人が4人もいるのに日程は5日間。実質審議はわずか2日間というでたらめな裁判だ。裁判員候補120人の内、出席したのが49人。4時間にも及ぶ選任手続きの長さに不満の声もあがった。
 労働者を人を裁く立場に強制的に動員し、国家の側に立たせようという裁判員制度は戦争国家への転換の攻撃であり、改憲の攻撃そのものだ。断固廃止あるのみ。制度撤廃までたたかおう!(奈良・K)

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