2009年12月10日10:47

「八尾北を絶対につぶさせないぞ!」八尾市議会に抗議闘争

 「八尾北を絶対につぶさせないぞ!」労組と地域住民の怒りが一つになり、団結が広がって、八尾市を追いつめている。12月3日、八尾市議会の初日、私たち八尾北医療センター労組は末光道正議員と一体で、朝から八尾市庁舎前に結集して総勢30数名での抗議闘争を闘いぬいた。「田中市長は一方的な『売却』方針を撤回し、謝罪しろ!」「首切りと賃下げ、道州制と民営化の田中市長を倒そう」と、藤木労組委員長、岡邨西郡支部長、守る会、労組交流センターの仲間が次々と発言に立った。

 八尾市は50人を超える職員を「警備」に動員し、市役所入り口を「封鎖」した。田中市長は八尾北売却の不正義に自ら震え上がっているのだ。八尾市は昨年3月議会で一方的に八尾北売却方針を決め、「土地建物の鑑定をさせろ」と要求してきた。八尾北労組は「これこそ道州制攻撃だ。売却につながる鑑定は絶対拒否する」と突きつけた。追いつめられた八尾市は「鑑定させないなら不法占拠だ」と脅しをかけ、労働組合の団結をつぶそうとしてきた。だが八尾北労組は9月7日に労組大会をもち、「八尾北医療センター民営化絶対反対!売却につながる鑑定絶対拒否」の特別決議を上げ、闘う方針と団結を勝ちとった。さらに追いつめられた八尾市は10月13日、「契約違反による契約解除」の文書を送りつけてきたのだ。
 私たちは職場丸ごと、地域丸ごとの獲得に猛然と打って出た。「八尾北医療センターは住民になくてはならない診療所として医療と介護を行ってきた。契約違反などなにひとつない。一方的に売却方針を出した八尾市こそ契約違反だ!」と。この明快な路線は、労組員のいっそうの団結と地域住民の怒りの決起を引き出している。わずか10日の内に6カ所で開かれた「八尾北つぶしを許さんで!懇談会」では、「議会で勝手に売却方針を出すのはおかしい」「八尾市の契約違反がはっきりした」「100%~200%こちらが正義」と労働者・住民の怒りが吹き出した。一人ひとりが活動家となって「売却反対・鑑定反対」署名がどんどん拡がっている。
 午後からは末光議員の個人質問だ。傍聴に50人の労組、住民がつめかけ、一体となって八尾市を追及した。「八尾北医療センターの売却など800事業の見直しこそ道州制そのものではないか」「八尾北の売却方針はいつどこで決まったのだ」と追及し、「『市の基本方針は売却』という発言を撤回し謝罪せよ」と迫った。そして「国鉄1047名と共に闘う八尾北医療センター(労組)があるかぎり、必ず労働者の闘いと結びつきます。自治労連も自治労も問題は指導部です。労働者には闘う力があります。共に闘おう」と発言を締めくった。大きな拍手が議場を包んだ。
 闘いの前進は、窮地に立つ八尾市と日本共産党の結託を白日の下に引きずり出した。共産党の谷沢議員は、翌4日「(八尾北が)鑑定を拒否するなら(八尾市は)契約期限を待たずに返還を求めろ」「断固とした態度を貫け」と発言した。これに田中市長は「16条に基づき然るべく準備する」、すなわち「返還」を要求し、八尾北をつぶすと呼応したのだ。断じて許すな!
 八尾北労組は、11・1の地平の上で来春に向かって決定的一歩を踏み出した。共に闘わん。(八尾北医療センター労働組合・A)

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