2010年5月17日00:34

団結街道閉鎖阻止! 三里塚現地で決戦突入集会

 

 5月16日、三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で「団結街道閉鎖阻止! 第3誘導路計画粉砕!」を掲げた現地闘争が闘いとられた。会場は空港敷地を突き破って存在する東峰の萩原進さんの畑だ。好天のもと作物が青々と生育する横で、トラックの荷台を演壇に集会が始まった。司会は事務局の鈴木謙太郎さん。萩原進事務局次長が基調報告に立った。「2~3月を戦闘的攻勢的に闘いぬいたことで、敵のあせりに満ちた攻撃を引きずり出した。本集会をもって臨戦態勢に入ることを宣言する!」

 

この待ち望んだ決起の号令に、結集した385人の労働者、農民、学生、市民が拍手と歓声で応えた。「凶暴な敵の攻撃の狙いは、三里塚勢力をたたき出そうとするもの。三里塚、沖縄、国鉄を先頭とした労働者が競い合うように立ち上がれば今年は勝利の年になる。基地撤去を求める沖縄に応え、本土の人民の決起の旗振り役をやろうと決意したのが今日の闘いだ。労農同盟を強め、原則を守って闘う動労千葉とともに闘う。反対同盟は廃道化攻撃に実力で立ち向かう。5・24成田文化会館で行われる第3誘導路公聴会を包囲し粉砕しよう。今日ここに集まった皆さんは自らが行動隊長となって立ち上がろう。反対同盟はその闘いの先頭に立つ」
萩原さんの意気高い訴えと行動提起に熱烈な拍手が鳴りやまない。
市東孝雄さんは、「第3誘導路で囲って騒音で私を屈服させ追い出してやろうというのが狙いです。だけど人間はやられればやられるほど、“なにくそ!”という気持ちになる。だからそんな攻撃に負けない。やれるものならやってみろ」と敵の悪らつな策動にも微動だにしない決意を述べて、参加者の胸を打った。
動労千葉の田中康宏委員長は、「成田空港は崩壊の危機に瀕している。三里塚、国鉄、沖縄が同時に決戦を迎えた。1047名闘争はまさに正念場だ。『和解』の本当の姿が明らかになってきた。あの中曽根が一枚かんでいた。こんな形で闘いを終わらすことは断じてできない。新たな国鉄闘争の始まりとなる6・13に大結集を!」と全力で訴えた。

昨年10月のこの同じ会場での全国集会の時は、供用開始間もない東側誘導路をひっきりなしに走行するジェット機が間近に見られた。ところが今は1機も通らない。東峰の森をつぶして造られたこの東側誘導路は、暫定滑走路が着陸専用にされたことで今ほとんど使われていない状態なのだ。何百億円も投じて強行されたこんなデタラメを、またしても第3誘導路という形で繰り返そうとしている。狙いは三里塚農民を屈服させることだけ。絶対に許さない! 破綻した成田空港を今度こそ廃港にたたきこもう。
怒りをみなぎらせてデモに出発した。プラカードを掲げた市東さんが終始先頭に立ち、東峰部落を通り、団結街道を北上、現闘本部横の市東さんの畑までデモを貫徹した。
市東さんの家の敷地に建てられたばかりの団結やぐらが、この日お披露目となった。赤い反対同盟旗と「団結街道閉鎖阻止!」の黄色い看板が青空に映える。上にのぼると、団結街道と空港内の彎曲した誘導路が一望できる。反対同盟の心意気を示す新たな闘いの拠点だ。国鉄・沖縄・法大と一体の闘いで廃道化を絶対に阻止し、第3誘導路のもくろみを粉みじんに粉砕しよう!(TN)

 

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