2010年5月25日01:44

公聴会粉砕デモ、反対同盟への相次ぐ不当逮捕に怒り爆発!

5月24日、三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけによる、「第3誘導路」公聴会を粉砕する実力デモが、不当弾圧をのりこえて大爆発した。祖父の代から受け継いだ農地を耕し続ける市東孝雄さんを三里塚から追い出すこと、それだけが目的の「第3誘導路」と「団結街道廃道化」を、絶対に許さない! しかも当事者中の当事者である市東さんを逮捕し留置場に閉じこめて行われる公聴会など、われわれの怒りで粉みじんに打ち砕く以外にない。午後2時、雨の降る中を東峰の開拓組合道路に、反対同盟を先頭に115人の労働者・農民・学生・市民が続々と結集した。

冒頭に北原鉱治事務局長がマイクを握り、「いわれなき罪名を着せられた市東孝雄さんは今日も獄中で闘っている。“自分は元気だから、みなさんがんばってくれ”という彼の必死の叫びを受けとめなくてはだめだ。公聴会は市町村長が勝手にやっているもので、当地の本当の住民・当事者は全然いない。沖縄県民の基地撤去を求める怒りと、われわれの怒りは共通だ。三里塚の勝利なくして日本の未来はない。公聴会粉砕のデモに立とう!」と、いつになく激しい口調で訴えた。

 続いて動労千葉の長田敏之書記長が市東さん逮捕を徹底弾劾し、政治解決路線を乗り越えて1047名闘争の新たな全国運動を開始する6・13集会への大結集をアピールした。団結ガンバローを三唱し、参加者はその場からただちに車で移動し、公聴会会場の成田国際文化会館建物を間近に見下ろす根子名川沿いの土手に再結集した。

反対同盟の宣伝カーが大音量でのアピールを市街に鳴り響かせる中、会場に迫るデモ行進に出発した。機動隊はいつになく極端に居丈高で、指揮官車から強圧的な警告をひっきりなしにわめき、デモ隊への暴力的な弾圧を繰り返してきた。特にデモの先頭に立っていた萩原富夫さんと鈴木謙太郎さんに対し、威嚇と規制を集中してきた(写真上)。そしてすでにデモコースの終わり近くになって、機動隊は萩原富夫さんに突如一斉に襲いかかり、暴力的に連行し、数人がかりで地面に組み伏せ、手錠をかけて逮捕するという暴挙に及んだ!(写真下)。デモ隊の怒りが爆発し、全員が不当な弾圧・規制と激しく衝突しながら抗議をたたきつけ、再び出発地点の土手に到着する周回デモを貫徹したが、怒りは高まるばかりだ。

 北原事務局長が再びマイクをとり、「すばらしいデモ行進であった。萩原富夫さんが遺憾ながら不当逮捕された。やはりここまできたら、とことん闘う以外にない」と、鮮明な決意を表し、全員の気持ちを一つにした。続いて萩原進事務局次長は、「市東さんは“俺たちが本気であることを知らしめた。自分もがんばるから外の人もがんばってくれ”と、獄中からアピールしている。自分はやるべき闘いをやった、そしてまたやるという決意で、外の人の決起を強く促している。非常に確信に満ちた叫びだ。これを正面から受けとめて、反対同盟はこの5月~6月をとことん闘いぬく。明日の市東さんの勾留理由開示公判に全力で結集を!」と訴え、この日の闘いを締めくくった。

 25日(火)午後2時に千葉地裁に結集し、三里塚実力闘争の真骨頂を体現した市東さんと勾留理由開示公判で大合流を果たそう(午後3時開廷)。市東さんを熱く激励し、今こそ市東さんの闘魂を共有し立ち上がろう!

〔25日午前に予定されていた二つの農地裁判は、検察側が不当にも市東さんの出廷を認めなかったため、中止・期日変更となった〕(TN)

関連記事:この記事と同じカテゴリーの記事

Previous Next Move Close