９・３自衛隊の治安出動演習弾劾

　朝鮮・中国、アジア侵略戦争の切迫情勢下で行われる過去最大の自衛隊治安出動演習がいよいよ目前に迫った。今年の９・３治安出動演習は、ファシスト石原による４・９「三国人」発言によって扇動された首都の治安部隊、陸自第１師団が全面的に投入される。在日朝鮮人・中国人、在日アジア人民を敵視し、襲撃、虐殺する本格的治安出動演習が、10ヶ所にも及ぶ市街地で市街戦さながらに展開されるのだ。この演習をもって日帝のアジア侵略は一つの時代を画する新たな段階にはいるのだ。
　本特集では９・３治安出動演習の実態とその目指すものを全面的に暴露した。
　第１章第１節では、演習計画の恐るべき内容を具体的に検証し、それがまぎれもない治安出動訓練であることを暴露した。とりわけこの演習におけるファシスト石原による排外主義的扇動のもつ重大な意味について徹底的に弾劾している。第２節では自衛隊の災害派遣が常に治安出動訓練として実施されてきたことについて暴露した。第３節では、新ガイドライン体制確立のために防災演習が徹底的に利用されてきた歴史について暴露するととも、自衛隊の治安出動態勢が今日、全く新たな段階に入りつつあることを明らかにした。
　第２章では新ガイドライン関連法成立以後の自衛隊動向を整理した。自衛隊は朝鮮有事＝「周辺事態」を想定し活動を一変させている。第１節で、２月16日の自衛隊と米軍の「周辺事態」を想定した大規模な日米共同図上演習を検討した。第２節では３月23日に北陸で行われた原子力防災演習を検討し、自衛隊の治安出動演習であった点が述べられている。　　日帝のアジア侵略戦争体制確立攻撃の画歴史的エスカレーションとしてあるこの演習粉砕のために、闘う朝鮮・中国、アジア人民と連帯し、全力で決起しよう。