2009年12月14日

関空の軍事空港化許すな! 泉州住民の会 橋下府政を追及

週刊『前進』06頁(2420号3面2)(2009/12/14)

関空の軍事空港化許すな!
 泉州住民の会 橋下府政を徹底的に追及

 関西新空港絶対反対泉州住民の会は12月3日午後、大阪府空港戦略室に対し関空の軍事空港化への抗議・申し入れを行った。11月19日に続き2回目だ。2日には下地幹郎衆院議員(国民新党政審会長)と阿部知子衆院議員(社民党政審会長)が府庁で橋下知事と会談、米軍普天間基地の一部機能を関空に移設する問題を話し合った。
 住民の会は、橋下が11月30日の記者会見で「政府から正式に話があれば基本的に受け入れる方向で検討したい」と、民主党政権に関空移設を誘導していることに抗議し、米軍基地化に反対するよう強く申し入れた。
 空港戦略室からは4人が出てきて若い官僚が答えたが、「安保・防衛政策は国の専権事項。府は答えられる立場にはない」と核心をはぐらかすふざけた内容だ。恥知らずの回答に住民の会は怒りまくって、「これまで歴代知事は何と言ってきたのか知らないのか! 『関空は純粋民間空港、軍事使用はしない』と明確に述べてきたではないか」と批判。「はぐらかすな! 関空の軍事空港化に反対するのか賛成するのか、明確に答えろ」と次々に追及した。追及は約1時間半に及んだ。
 住民の会の立場は、「戦争のためにある米軍基地は、沖縄にも関空にもいらない。即時撤退すべきである」ということである。これまで沖縄の名護市辺野古の闘争にも何回も参加し、宜野湾市にも行ってきた。その結果の見解だ。申し入れの当日は、新聞記者も来ていて、夕方のニュースでも報道された。
 泉州住民の会は、結成当初から関空の軍事使用に反対してきた。計画当初は当時の岸知事も向江泉佐野市長も「軍事空港論は”ためにする議論”」と言って否定してきたが、開港から15年目、ついに出てきた米軍基地化問題。この事態を前にどう責任を取るのか。反対するのか。泉州住民の会を追い出した関実はどうするのか。「米軍基地再編に反対する」「関実は関空闘争の主体だ」と言っていたが、どうしたのか?
 われわれは今こそ労働者、住民とともに強く反対運動を起こしていく決意である。
 世界大恐慌のもとで、資本主義の危機は底なしに深まっている。帝国主義は民営化と首切り、そして戦争に突入するしかなくなっている。われわれ労働者、住民の闘いは、資本主義を打倒する闘いにどんどん絞り上げられている。関空の軍事空港化との闘いもいよいよ重要になってきた。ともに闘いましょう。
 (泉州住民の会・国賀祥司)