2009年12月21日

8学生を絶対奪還し2010年決戦へ 11月労働者集会の地平発展させJR検修全面外注化阻止しよう 5000万円保釈金大カンパを

週刊『前進』06頁(2421号1面1)(2009/12/21)

8学生を絶対奪還し2010年決戦へ
 11月労働者集会の地平発展させJR検修全面外注化阻止しよう
 5000万円保釈金大カンパを

 重大な勝利が開かれた。11月27日に「暴処法」無罪判決をかちとった5・27国労臨大闘争弾圧裁判で、ついに東京地検は控訴を断念した(向山被告は無罪確定。6被告は控訴)。国鉄決戦を闘う階級の力、11月集会派の団結力が権力の一角を打倒したのだ。動労千葉・動労水戸は運転士登用差別裁判で連続して勝利し、動労水戸は5波のストで一切の組織破壊を粉砕し、23年ぶりに実力で列車のハンドルを奪い返した。これらは9月法大裁判での無罪判決や、何よりも11月労働者集会の歴史的地平と完全に一体の勝利だ。この力で8カ月間の獄中闘争を闘う法大闘争8学生を年内に絶対奪還し、2010年の大決戦に突き進もう。新しい年を、「大恐慌を世界革命へ」の旗を高く掲げて闘う革共同の大躍進の年にしよう。

 危機を深める鳩山政権打倒へ闘う時

 普天間基地移設=辺野古新基地建設攻撃と闘う沖縄を先頭とした労働者階級の闘いは、日帝=民主党・連合政権と米帝をとことん追いつめている。権力・資本との非和解の闘いこそが戦争と民営化・合理化攻撃を粉砕し、敵の矛盾を暴き痛撃する。普天間・辺野古闘争の主導権は、日米の支配階級や危機的段階に突入した日米安保同盟の中にはない。基地・戦争と非和解で半世紀を超えて不屈に闘い、とりわけ1995年の沖縄全島10万人決起以来の闘いを貫く沖縄を先頭とした全国の労働者階級の闘いの中にこそある。
 民主党・連合政権は、早くも危機と破綻を深め展望を失っている。大恐慌下の対米対抗的政策は日米関係を破裂寸前に追い込み、他方で対中政策や改憲・戦争国家化路線の強行と、来年7月参院選をもにらんだ小沢の独裁的采配(さいはい)への労働者の怒りが高まっている。連立政権内やブルジョアジー内部の分裂も拡大している。
 敵の危機の根底には、世界大恐慌、資本主義の末期的危機の深化がある。日帝は税収36兆円をはるかに超える国債発行、歯止めなき財政赤字の拡大と、帝国主義間・大国間の保護主義と争闘戦の激化に震え上がっている。そして一切を、国鉄闘争の解体と道州制・民営化による公務員労働者360万人の解雇、独裁型国家への転換を狙う「地域主権改革」なるものに賭けている。しかも事業仕分けが示すように、連合労働貴族を取り込んでファシスト的国民運動を組織している。
 しかし彼らにはなんの展望もない。大恐慌・大失業の出口は革命勝利にしかない。鳩山や小沢を打倒して、労働者階級が革命に突き進む歴史的情勢がやって来ているのだ。

 大恐慌・大失業を世界革命へ

 世界大恐慌は一層深まっている。宣伝されている経済の「回復」とは、次の危機爆発の幕間でしかない。米商業用不動産ローンという新たな金融危機も生起している。カンフル注射の財政投入はさらに超大恐慌を準備する。行き着く先はドル大暴落だ。それは世界経済の分裂とブロック化、世界戦争を不可避とし、各国経済も政治も大崩壊させる。
 「ドバイ・ショック」の中、ギリシャが国家として債務不履行の危機に陥っている。この中で青年労働者・学生を先頭に、全世界の膨大な労働者人民が大失業・民営化と闘うゼネスト、実力闘争に立ち上がっている。戦争と大失業、賃下げと生活破壊、労組破壊の攻撃は万国に共通している。労働者が生み出した巨大な生産力は労働者自身が奪い返さなければならない。大恐慌は戦争に転化する。「戦争を貫徹し平和を守る」(ノーベル賞授与式演説)と公言するオバマを許すな! 労働者が決起しこんなやつらを打ち倒す時だ。
 問題は、敗北主義や裏切りとの闘いだ。労働者には勝利できる力がある。日共スターリン主義や体制内指導部に打ち勝って前進する力は、闘う労働者の党と労働組合の中にこそある。世界大恐慌が本格化する今こそ、世界単一の革命党を強固に打ち立て、闘う労働者の国際的団結を大前進させよう。

 階級的原則的闘いで巨大な勝利開く

 09年の11月を頂点とした階級闘争、とりわけ国鉄決戦の勝利の前進こそが歴史を動かす。国鉄決戦には小沢や鳩山を倒す力がある。階級的原則的な闘いが勝利し、情勢を決する時代が始まった。日本の労働者はすでに「労働者階級の解放は労働者自身の事業である」で始まる革共同の綱領草案を持っている。労働者が団結して闘う時、その力は無限だ。「生きさせろ!」の叫びは革命を求める。
 09年から10年にかけての闘いは、日本と世界の階級闘争史の決定的な転回点となる。まさに全世界的に『共産党宣言』『資本論』をよみがえらせる情勢が現実のものとなったのだ。
 第一に、09年をとおして国鉄1047名解雇撤回を軸に〈戦争・改憲、民営化・労組破壊〉と対決する4大産別決戦が全国的・国際的な発展をかちとってきた。
 何よりも、23年間にわたる国鉄分割・民営化絶対反対の闘いの不屈の前進が全世界の労働者の団結と闘いの軸にすわり、巨大な発展を実現している。ここに階級的労働運動の推進軸がある。
 また労働組合の転向と屈服を打ち破って、職場から日常的に闘う労働組合運動がうなりをあげて始まった。この闘いの先頭に国鉄・4大産別を始めとする青年労働者と法大などの闘う学生が立っている。さらに爆発的な組織化へと挑戦している。
 第二に、マルクス主義とその実践をめぐる巨大な党派闘争があらゆる職場、地域、運動の中で躍動的に始まっている。「時代認識と路線」で勝負する者こそが主導権を握れるのだ。また三里塚闘争、裁判員制度粉砕闘争を始め、全戦線の闘いが階級的労働運動の発展と一体で前進している。資本・権力・体制内勢力をぶっ飛ばし、「闘えば勝てる!」が完全に現実となり確信となった。
 第三に、労働者の職場からの闘い、怒り、熱い希求、階級の要請として、階級自身の歴史的な意思の集約として、50年の苦闘の上に、ついに革共同の綱領草案を全国・全世界の労働者に向けて提起したことだ。綱領草案の実践の最先頭に青年労働者と学生が立っている。このことの中に09年の最大の勝利の総括と10年決戦の展望がある。

 国鉄決戦こそ労働運動を塗り替える

 12月から来年に向け、JR東日本による「検修・構内業務全面外注化」の来春実施を阻止する大決戦に反合理化・運転保安闘争路線を武器として総決起しよう。
 「一括・丸投げ外注化」とは、国鉄分割・民営化が狙った労働者の分断と団結破壊を究極的に貫く全面的な安全破壊であり、「第2、第3の尼崎事故」を不可避とする攻撃だ。労働者の誇りの最後の一片までたたきつぶし、労働者人民を大量に殺してでも、資本の利潤を追求するというのがJR東日本だ。
 しかもこれをJR総連カクマルが自ら導き入れ、JR総連組合員をも差し出して、また延命しようと狙っている。国労本部はまったく闘えない。しかし「闘っても勝てない」のか? 絶対に違う。「平成採」を始めJRの青年労働者の怒りは頂点に達している。闘うすべての労働者は、動労千葉、動労水戸、国労共闘を先頭に、全国・全職場で反合理化・運転保安闘争路線を貫いて闘おう。しかも敵にはなんら成算がない。資本として崩壊している。だがわれわれには、圧倒的な階級的人民的正義があり、勝利の確信がある。
 しかもこの闘いは、大恐慌下の労働運動全体を塗り替える。これは、資本を侵害し、打ち倒して革命をたぐり寄せ、職場・産別、地域・国境を越える階級的な団結と運動、路線を現実の労働者自身の職場闘争の中から生み出す闘いだ。日本階級闘争・労働運動は、この実践の中から新たな歴史的発展と飛躍を必ず切り開くことができる。カクマル松崎明とその提灯(ちょうちん)持ちへと転落した戸塚秀夫・樋口篤三・山崎耕一郎らを現実の闘いの爆発で打倒しよう。
 時代認識と路線と09年総括で固く一致し、団結して、国鉄決戦を基軸に2010年決戦へ攻勢的に突入しよう。法大闘争の獄中8学生を絶対に年内に奪還しよう。冬期大カンパ・保釈金カンパの圧倒的な集中を! マル青労同・マル学同と革共同に結集し、いざ勝利の2010年へ!