2009年12月21日

国労5・27裁判 向山さんの無罪確定 さらに6被告完全勝利へ

週刊『前進』06頁(2421号3面1)(2009/12/21)

国労5・27裁判 向山和光さんの無罪が確定
 さらに6被告の完全勝利へ

 国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いは、一審判決で暴力行為等処罰法と共謀認定を粉砕した勝利に続き、さらに大きな勝利を実現した。ついに検察は、控訴を断念するところに追い込まれたのだ。これにより国鉄闘争支援者の向山和光さんの無罪は確定した。
 検察は、向山さんを「事件の首謀者」に仕立て上げ、02年5月27日の国労臨時大会における国労共闘の闘いを「中核派による組織的犯行」と描き出した。だが、検察の言う「首謀者」の無罪が確定したことにより、弾圧は根幹から崩れ去った。暴処法と共謀認定を完全に打ち破った一審判決の勝利も、検察側の控訴断念で不動のものとなった。凶悪きわまる弾圧に手を染めた国家権力は、被告団の不屈の反撃に痛打され、なすすべもなく立ちすくんでいる。
 5・27臨大闘争弾圧被告団と弁護団、すべての支援者が一体となってもぎり取ったこの勝利の意義は限りなく大きい。
 国鉄分割・民営化と人生をかけて立ち向かい、1047名解雇撤回闘争の先頭に立ち、JR体制打倒へ真っ向から闘いぬく被告団の労働者魂が、弾圧を打ち砕いたのだ。
 この勝利は、JR資本や国労本部を始めとする4者4団体派に根底的な打撃を与えている。国労本部は、検察の言い分そのままに「中核派活動家が国労組合員に暴力をふるった5・27事件」と繰り返し叫んできた。国家権力やJR資本と通じ合い、被告を公安警察に売り渡した末に、こうした恥知らずな言動で裏切りを居直ってきた国労本部の暴挙もまた、徹底的に断罪されたのだ。
 被告団の闘いは、「労働者は闘っても勝てない」「非妥協的な闘いは敵の攻撃を誘発するだけだ」という4者4団体派ら体制内労組幹部の屈服思想を打ち破った。階級的団結を固めて闘えば勝てることを、被告団はものの見事に実証した。6被告の完全勝利へさらに闘おう。
 国鉄闘争は、JR東日本の検修部門の全面外注化を阻止するかつてない決戦に突入した。JR東日本がたくらむ検修部門の外注化は、労働者を分断し、その団結を破壊することをとおして安全をとことん解体し、労働者に低賃金・強労働を強制する断じて許しがたい攻撃だ。だが、鉄道の安全の要をなす検修部門の外注化に着手したこと自体が、JR体制の破産を突き出している。
 5・27弾圧を打ち破った勝利を跳躍台に、外注化絶対阻止−JR体制打倒、1047名解雇撤回へ突き進もう。暴処法粉砕の地平を打ち固め、法大闘争8学生の年内奪還へ、全力で闘おう。