2010年5月31日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2441号6面1)(2010/05/31)

団結ひろば 投稿コーナー

 東北石けん解雇撤回 要求し、地労委行動 東北石けん労働組合 洞口明

 5月20日、東北石けん労働組合は解雇撤回の旗を高く掲げて地労委1日行動を打ち抜きました。当該と支援の仲間たち11人が宮城県名取市愛島台の新工場門前に登場し、解雇への怒りをたたきつけました。国鉄闘争解体策動が強行される中、東北石けん闘争が第2次国鉄決戦と一体であることを門前で明らかにしました。国鉄闘争の大運動をつくり、労働運動の歴史を塗り替えよう! ここに東北石けん闘争勝利の路線があります。
 午後5時から県庁17階で地労委の調査の闘争が闘われました。当該と支援が審問廷を怒りで制圧。まず当該がこの間地労委の予定が何度も変わった経過の説明を要求し、公益委員の逃げを許さず、事務方に経緯の説明をさせました。調査では東北石けん・佐藤吉範が工場と自宅のあった自分名義の土地を更地にして新しく2軒のマンションを建設していたことが判明しました。「従業員全員を解雇してマンション経営か!」と、強欲な資本家の姿に全員が怒りをたたきつけました。
 今回の調査では、前回提出していた追加証人に関して、東北石けんに足繁く通い、今回の新工場別会社の不当労働行為の実行犯である部長の証人尋問が次回行われることが決定されました。
 次回審問は7月13日。攻防は頂点を迎えます。不当労働行為を満天下に明らかにし、東北石けん資本を徹底的に追い詰めることを全体で確認し、延べ30人の参加で1日行動を終えました。

 「抑止力」とは労働者を弾圧する軍事力だ 中四国 山崎一義

 “抑止力”とは何か? 仲間と話し合っていていつも迷路に迷い込んでいました。沖縄を語るとき、北朝鮮、中国の問題を語る時、いつもぶち当たるのは、この“抑止力”という言葉です。
 今年の正月休みに井上清著『日本の軍国主義』を読みました。印象的だったのは「軍隊とは、国内においても国外においても労働者階級の闘いを抑圧するものである」という彼の定式です。“抑止力”もまったく同じものだと思うのです。
 東アジアにおける“抑止力”とは、日本とアメリカ帝国主義下の労働者階級の闘いを抑圧・弾圧する暴力=軍事力であり、アジア諸国の労働者の闘いを抑圧し弾圧する暴力=軍事力です。また北朝鮮、中国スターリン主義特権階層の、自国労働者人民を抑圧・弾圧する暴力=軍事力です。
 また、日本共産党・体制内派、アメリカ共産党・体制内派の自国労働者階級に対する抑圧・弾圧でもある。これらすべての矛盾が沖縄という一点に集中して押しつけられている。これが沖縄における“抑止力”の正体ではなかろうか。
 革共同が沖縄を「世界革命の火薬庫」と定義するように、アジアの労働者階級の闘いを抑圧・弾圧しているのが、日本・アメリカ帝国主義の沖縄支配です。“抑止力”という言葉は、何か得体の知れない悪者から国を守る力のようにすり替えられている。このことをもっと暴露すべきではないでしょうか。
 星野同志とともに。

 介護労働に従事する青年と団結を語る 関東 井上たかし

 先日介護の仕事をしているTさんと話す機会がありました。Tさんは今の職場で1年以上働いている20代です。「仕事の量が多くなかなか覚えられない」と悩み、心がずたずたになっていると訴えていました。受け持つお年寄りの人数が多く、責任も重い。夜中に徘徊(はいかい)しているお年寄りが転んでケガをする事故が起きてしまったのです。病院に連れて行き医者に説明し、職場に戻って家族に連絡、説明して謝罪までしなくてはなりませんでした。しかも同じ職場の労働者から非難されたのです。
 こうして責任が重い仕事の量が膨大になる一方で給料は低いのです。これは資本の許しがたい攻撃だと思いました。
 私は「労働者はいかに生きていくべきなのか」ということをもっと多くの同じ労働者と討論していかなければならないと感じました。もっと団結の組織化を目指したい。
 全世界の労働者が、手と手を取り合い、岩のように固く握りしめて結びあう団結の絆(きずな)です。労働者のための闘いは、人間らしさを取り戻す闘いでもあるのです。これからの時代は、一人ひとりが団結の絆で生きる時なのだと感じました。

 「財政健全化」攻撃と真っ向闘い大勝利 泉州労組交流センター K

 泉佐野市議選の渦中で4月29日、市内で「沖縄基地撤去!関空軍事使用反対集会」が開かれ150人が参加、「泉佐野市財政健全化計画」を5月市議選勝利でぶっとばそうとの決意を固めた。
 連帯労組関生支部の武谷さんは連帯のあいさつで「徳之島集会に参加した。安保をなくさない限り沖縄の基地はなくせない。こくがさんは労働者のための市会議員だ。支援したい」と訴えた。
 国鉄決戦アピールでは富田益行さんが、4・26国労臨大を弾劾し「泉佐野市議選に勝って6・13国鉄集会へ! 日本の労働運動を変えよう」と訴えた。沖縄の富田晋さんは「国外・県外じゃなく安保粉砕が沖縄の思い。基地を必要とする社会をぶっとばそう」と沖縄決戦をアピールした。
 泉州労組交流センターの基調報告に続き、こくが祥司市会議員と地元泉州住民の会が5月市議選をアピール。こくがさんは「労働組合が闘えば夕張市のようにならない。市議選は『財政健全化』との闘いだ。労働者こそ町の主人公」と訴えた。教育、自治体、全逓の労働者、八尾北医療センター労働組合、全学連が決意を表明した。
 集会後のデモは家族連れや客を待つタクシー労働者などが注目した。「沖縄のように労働者と住民は団結しよう! 絶対反対の闘いで健全化計画をストップさせよう! こくが議員と団結しよう! 空港借金の押しつけを拒否しよう!」の訴えが市内に響いた。
 全関西の労働者は朝からビラまきに決起した。「健全化計画」を争点とする泉佐野市議選は、道州制攻撃・公務員攻撃・民営化攻撃との闘いだ。だからこそ共産党は健全化攻撃の悪質な先兵になって労働者と住民を分断し団結を破壊している。こんなものはぶっとばそう。国鉄・沖縄の闘いで鳩山民主党・連合政権打倒へ! この5月決戦の中にこくが市議選を位置づけ、大勝利をもぎり取ったのである。