2010年5月31日

沖縄の勝利が無期覆す 星野同志のメッセージ

週刊『前進』06頁(2441号6面4)(2010/05/31)

沖縄の勝利が無期覆す
 星野同志の獄中メッセージ

 沖縄闘争勝利の展望を開く

 4・25沖縄県民9万人集会と、それに呼応した4・28闘争は、70年闘争を引き継ぎつつ、それをのりこえて、大恐慌=資本主義の終わりの時代に、私たちが沖縄闘争−全労働者人民の解放闘争に、本当に勝利していく展望を開いています。
 私たちにとって、沖縄闘争を闘うことは、沖縄の人々・労働者人民の基地集中の現実からの解放という希求を、分断をのりこえて全労働者人民のものとして共有し、それを労働者人民自身の力で実現することであり、すべての労働者人民が解放を実現する力をもっている、それ自身の力を全面的に信頼し、その力で実現する、というところに核心があると思います。
 戦後安保・沖縄政策を進めてきた日本帝国主義は、自民党政権の崩壊に突き出されているように、その支配は動揺し、分裂を深めています。その中で民主党・連合政権もまたペテン的幻想を利用しながら帝国主義としての延命のために労働者人民に全犠牲を転嫁し、戦後安保・沖縄の全犠牲を、沖縄はじめ労働者人民に転嫁し続けるものであることをはっきりさせ、それを労働者人民自身の力で打ち砕き、沖縄とすべての労働者人民の解放の道を開きましょう。
 私自身も、そのように闘うことによって、今日、70年安保・沖縄闘争への無期攻撃をうち破ることができ、すべての労働者人民とつながり、共に闘い、無期そのものを覆すことができるという確信を手にしています。家族と共に。
 戦後に巻き起こった帝国主義戦争と植民地支配への怒りの決起を、日帝は、朝鮮と日本の労働者人民を分断し、暴力的に圧殺し、また、帝国主義としての戦争と軍事を沖縄と日米安保に背負わせ、一方で戦後憲法で懐柔することによって、それを再編強化しつつ、戦争国家化を推進しようとしてきました。それは、沖縄基地・日米安保を帝国主義の世界支配・安保の柱とするものでした。

 沖縄と本土と世界の解放へ

 安保・沖縄闘争は、この現実を労働者人民の力で打ち破り、根本的変革と解放をめざすものです。今日、大恐慌のさらなる深化の下で、資本・国家間の争闘戦の激化が、全世界における搾取と抑圧、世界分割支配の戦争を不可避としていることに対して、沖縄・安保闘争は、今日の新自由主義=国鉄分割・民営化−外注化・非正規化および戦争と対決し未来を開く階級的労働運動と一つに結合することによって、沖縄と本土、全世界の労働者人民の解放をかちとっていく決定的闘いとして、その意義と展望は真に大きなものになっています。
 沖縄基地撤去・安保粉砕の闘いを、沖縄と本土の労働者人民が分断をうち破って一つに、沖縄の基地・米軍基地を許さず、日帝の戦争国家化、安保の世界安保化を許さない闘いとして貫いて、帝国主義の世界支配を終わらせ、全世界の労働者人民の解放をかちとり、誰もが人間らしく生きられるプロレタリア世界革命を実現していくものとしてやりとげましょう。
 その労働者人民の反戦と解放への闘いを圧殺しようとする星野無期を、その闘いの力で覆し、再審無罪・即時釈放をかちとりましょう。
 共に闘いましょう。