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2010年2月23日08:21
2月22日、約4500人のルフトハンザのパイロットが雇用保障と賃上げを求め、深夜0時からストライキに突入した。予定通り4日間貫徹されれば、ドイツ航空史上最大のストライキとなる。すでに800便が欠航し、数万人が影響を受けた。連日通常の約3分の2が欠航になる見通しだ。ストに突入した労働者は「より低賃金の子会社のパイロットに仕事を移し、労働条件が下げられている」と資本の外注化攻撃を弾劾し、海外の子会社のパイロットの条件も同じにするように要求している。(写真はストで3分の2が欠航したルフトハンザ機)
ヨーロッパ第2位のメガ・キャリアであるルフトハンザは、昨年もオーストリア航空やブリュッセル航空、英BMIなど各国の航空会社を買収するなど大規模な買収政策をとり、子会社化していた。今回のストライキは、この買収・子会社化が実はルフトハンザのパイロットから仕事を奪い、労働組合を破壊する外注化・合理化攻撃の一環であったことを暴露したのだ。実際ストライキ中止を求めて資本が示した「妥協案」は、なんと「2012年までの雇用保障」というたった2年間の雇用保障にすぎない。このふざけきった「譲歩案」こそ、ルフトハンザ労働者にかけられている攻撃の凶暴性を示している。ドイツ・ブルジョアジーは、パイロットの給料は高いとか、ストがドイツ経済に1億ユーロの損害を与えるなどとわめいているが、奴らこそ社会を動かしている労働者の実力行使の威力を思い知るがいいのだ。
ルフトハンザ・ストライキは、ヨーロッパ各地で火を吹き始めている民営化・外注化攻撃への階級的反撃の一環として決定的な意味を持っている。この決起はJALにおける国益主義むき出しの首切り・合理化攻撃に大屈服している日本の体制内労組指導部の裏切りを根本的に暴露・弾劾するものでもある。このような情勢において、JRの検修合理化攻撃に対して、動労千葉が反合闘争と運転保安闘争を結合させて闘っていることの意義はますます重要な意味を持っている。連帯して勝利しよう!(KG)
2009年12月18日13:47
ドイツのセフダ・ローターフィッシュさんという女子学生が、ハイデルベルク大学の教育スト実行委員会にあてて、日本の獄中8学生と全学連に連帯する緊急行動に今すぐ決起するよう、熱烈な檄を発している!(以下はその訳文)
教育ストを闘っている学友のみなさん!
今年、日本の法政大学では、ビラをまいたからという理由で多くの学生が逮捕されました。ビラは主に大学当局に対して向けられたもので、その内容はヨーロッパの教育ストで掲げられているのと同じような内容です。
逮捕された学生のうち8人は、まだ判決も出ていないうちに、もう6か月以上も勾留されているんです!
こんなことは許されません!
私はすべてのみなさんに、日本の学生と連帯することを訴えます!
日本は経済的・政治的理由から外圧に弱い国です。
だから私たちが一緒になって法大総長と日本政府に強い国際的圧力をかけるなら、学生たちの釈放をかちとることができるのではないかと思います。
私が抗議と連帯のアピールのひな形をつくってみましたので、これを教育スト実行委員会の総会で可決してください(早く、クリスマス前に)。そのうえで一番いいのは、ポツダムでおこなわれる教育スト実全国会議にこれを持ち込むことです。
抗議・連帯アピールに署名して、在独日本大使館と法大総長にメールしてください。全学連の学生へも送ってください。彼らが喜ぶと思うので。
国際連帯万歳!
2009年12月 1日16:33
このかん、11・1労働者集会や韓国・民主労総労働者大会、全学連とのインタビューなどを次々と取りあげてきたドイツ『左翼新聞』が11月30日付で、第5弾として動労千葉とのインタビューを詳細に報道している。このインタビューは11月5日、動労千葉の田中康宏委員長と動労千葉国際連帯委員会の山本弘行事務局長に対して行われたものだ。
http://www.linkezeitung.de/cms/index.php?option=com_content&task=view&id=7755&Itemid=35
同記事は、「ドイツ『左翼新聞』の記者の訪日・訪韓において特別に重要な意味をもつのが戦闘的鉄道労組・動労千葉とのインタビューだ。動労千葉は、大東京圏に存在しており、日本の労働組合運動において唯一的とも言えるすばらしい役割を果たしている」と紹介したあと、動労千葉の分離・独立以来の闘いについての全面的で包括的なインタビューを行っている。以下、そのほんの一部を抄訳で紹介する。
▼国鉄1047名闘争について:
「国鉄1047名闘争の核心問題は、政府による労働運動つぶしです。しかし、これは成功しませんでした。闘いは続いたのです。労働運動総体が後退を強いられるなかで、私たちは分割・民営化反対闘争を継続することで新自由主義攻撃に対して日本労働運動の拠点を守り抜き、新たな発展の基礎を形成したのです。ですから、1047名闘争は決して過去の問題ではありません。現在の問題であり将来の問題なのです。私たちは1047名闘争を最後まで闘い続けます」
▼1930年代のドイツ共産党の赤色労働組合との違いについて:
「日本には連合と全労連という二つのナショナルセンターがありますが、動労千葉はこの二つのナショナルセンターを現場からの反乱で変えていこうとしています。そのためには現場を励まして自分たちの手に組合を奪還していかなければならない。こうした闘いは、(既成の労組ナショナルセンターにたいして党派的囲い込みを行う)赤色労働組合とはまったく違います。動労千葉は戦闘的で大衆的な組合ですし、そういう闘いを全国に広げることが私たちの目標です」
▼動労千葉に対する警察のガサ攻撃について:
「日本はかなりの程度、警察国家です。表面だけを見れば民主的に見えますが、抵抗を行えばすぐに警察の暴力が襲いかかります。そのいい例が全学連の学生に対する弾圧です。法政大学では、2006年3月以来112人もの学生が『建造物侵入』や『公務執行妨害』などで逮捕されています。現在も全学連と法大文化連盟の8人の学生がこの5月以来未決勾留されています。これは特別な例ではありません。日本ではこういうことが日常的に行われています。でも動労千葉は、ガサ攻撃に対しては法的手段をも行使して闘い、勝利しています」
▼国際連帯闘争をどのように考えているか:
「国際連帯はとても大切な闘いです。それは、資本が国際的だからわれわれもそうしなければ、といった理由からだけではありません。国際連帯をとおして労働者の意識が変わる、これが重要です。そうなると、『共産党宣言』の『万国のプロレタリア、団結せよ!』も新しい光のもとに見えてくるじゃありませんか。国際連帯は全世界的規模で普通の労働者に『団結』の道を開くのです」
ドイツ『左翼新聞』のインタビューは、「動労千葉がドイツの機関士労組・鉄道労組とのコンタクトを強く希望していること」「動労千葉の闘いと日本階級闘争の紹介として英語版『俺たちは鉄路に生きる2』があること」などを紹介し、動労千葉製作の国鉄分割・民営化反対ストライキ闘争の英語版ビデオにリンクを張るなど、きわめて丁寧に動労千葉の闘いを報道している。動労千葉の闘いがここまで本格的にドイツ・ヨーロッパに紹介されたのは今回が初めてだ。(TO)
2009年11月23日23:35
German "Linke Zeitung" publishes interview with Zengakuren
このかん、11・1労働者集会や韓国・民主労総労働者大会、サンヨン自動車闘争を取りあげてきたドイツ『左翼新聞』が11月22日付で、第4弾として全学連とのインタビュー(11月4日に行われた)を詳細に報道している。
http://www.linkezeitung.de/cms/index.php?optionfiltered=com_content&task=view&id=7680&Itemid=199
以下、抄訳で紹介します。
「全学連と言っても今では複数存在すると聞いているが」という問いに対して:
「たしかに、そのとおりです。私たちの場合は、マルクス主義学生同盟・中核派によって指導されており、プロレタリア世界革命の路線をとっていることで全学連の歴史的地平を正しく受け継いでいると考えています。カクマル系全学連というのもありますが、それは革命の仮面をかぶっているものの、実践的には逆のことをやっている。日共系全学連は、日本共産党の改良主義的・体制内的路線につき従っています」
「私たちは、革命的共産主義者同盟とともに闘っています。革命的共産主義者同盟も60年安保全学連も、50年代における日本共産党の数々の裏切りや56年ハンガリー革命にたいするソ連の血の弾圧に憤激し、その中から生まれました。50年代末から70年代初めにかけて安保闘争や沖縄闘争、大学闘争が激しく爆発しました。そのため、70年代・80年代は全学連や革共同に対する国家権力の弾圧やカクマル派による襲撃が相次ぎました。90年代の初め以降、革共同は労働組合運動とレーニン主義的労働者党の建設に力を入れるようになりました。これを私たちは今日、『階級的労働運動路線』と呼んでいます」
「このかんの法大闘争について概略紹介してほしい」という問いに対して:
「2006年の3月、キャンパスでの立て看が禁止されるという事態から事は始まりました。この時以来、学生はキャンパスで自由に物が言えなくなりました。ビラまきや演説も禁止です。2006年3月以降、110人の学生が逮捕されました。大学当局と警察は一体で動いています。逮捕されれば23日間は勾留され、起訴されれば半年は勾留されます。最近では、学生運動に対して暴処法という労働組合弾圧のための戦前以来の法律が適用されました。今、全学連委員長や書記長、法大文化連盟委員長や副委員長をはじめ8人の学生が半年以上も勾留されています。しかし、私たち全学連と法大文化連盟は、『一人の仲間も見捨てない』という精神で連日法大に登場して闘い抜いています。どんなに当局や国家権力の弾圧が吹き荒れても、私たちは団結を拡大して闘争をますます強化していきます」
「ドイツの学生は日本の学生に対して何ができるか」という問いに対して:
「ドイツの学生のみなさんが私たちに手を差し伸べてくれるなら、それはうれしいことです。でももっとすばらしいことは、ドイツの地で強力な学生運動を展開してくれることです。私たちが直面している弾圧にたいして、ドイツや世界のみなさんが抗議の声をあげてくれば、それは大きな支援ですが、大切なことは全世界で学生運動を巻き起こすことですね」
「どのようなスローガンで闘っていますか」という問いに対して:
「新自由主義反対!教育の民営化反対!」それと「われわれの大学・教育・未来を奪還しよう!」です。
ドイツ『左翼新聞』のインタビューは、ドイツの読者に対して、ベルリンの在独日本大使館と法政大学への抗議のメール、そして全学連との交流を「国際連帯の精神で呼びかける」と結んでいる。じつに感動的だ!(Ke)
2009年11月21日00:27
Germany: Students occupy one college after another
11月17日、ドイツをはじめヨーロッパ諸国で、欧州統一教育改革(ボローニャプロセス)反対、授業料無料化、奨学金の増額などを要求し、学生が全国一斉ストライキと街頭デモに決起した。この日は、学生の「全世界的な行動日」として設定され、ヨーロッパではドイツ、イタリア、フランス、オーストリア、スイス、ポーランド、ハンガリー、セルビア、マケドニアなどで取り組みが行われた。そのほか、カリフォルニアをはじめとするアメリカで、またインドネシア、バングラデッシュ、西アフリカのシエラレオネでも、学生の様々な行動が闘われた。ヨーロッパで闘いの中心になったのはドイツとイタリアだ。(写真は古都アウグスブルクの町を1500人でデモする学生)
ボローニャプロセスとは、資本の「労働市場」に対する要求に合わせて、学修過程と学位の構造をヨーロッパ共通のものにしていこうとするものである。ドイツの場合、6月27日に27万人が参加する大規模な抗議行動が闘われていたが、その後、その闘いは一時沈静化してしまったかに見えた。それに再び火をつけたのは隣国オーストリアでの決起だった。ドイツの学生たちは、隣のオーストリアで10月後半からストが行われ、ウィーン大学の大講堂が占拠された様子をインターネットで知って強烈なインパクトを受け、闘いの狼煙と見て、全国一斉スト開始日以前にストや占拠闘争に次々に決起していった。
ハイデルベルグ大学では、17日に行われたスト前段の学内総決起集会の会場から立ち去らず、そのまま「自然に」教室や講堂に泊り込み、占拠体制に入っていった(17日中に二つの大講堂を約150人の学生が占拠)。18日にはミュンスター大学、19日にはダルムシュタット工科大学でも同様の闘いが闘われていった。ドイツの学生が宣言していた「闘いの『熱い秋』」が現実に始まった。(TS)
写真はブッパータール大学の大教室占拠(11月18日)
2009年11月20日00:13
Germany: 85.000 young people stand up on "Global Day of Action"
11月17日、全ドイツで8万5000人の学生・生徒・教育労働者らが教育の改悪に反対してデモに立ち上がった。「教育は売り物じゃない」を共同スローガンとする「全世界的な行動日」のこの日に抗議行動が行われたのは、ベルリン、ハイデルベルク、ミュンヘン、ドレスデンなどドイツだけでも60都市にものぼる。1万5000人が参加したベルリンのデモ(写真)では、「教育ストからゼネストへ!」の旗が多く掲げられた。オーストリア、イタリア、フランスでも、同日、数万人の若者が大学・学校の民主化と大資本の大学支配に反対してデモに立ち上がった。
デモを組織した「教育スト2009」という闘争委員会は、「2009年教育ストの呼びかけ」で次のように言っている。
「教育をめぐる現状と趨勢はもはやがまんできるものではない。全世界で構造改革が進められているが、それはけっして公共の利益のために行われているのではない。それは、いわゆる市場原理に委ねられているのだ。この数年間、教育制度はそうした『改革』の焦点になっている。学費値上げと教育の民営化はわれわれ全員を苦しめている」「だから、われわれの運動はドイツに限られるものではない。われわれは教育ストを国際的規模で提起し、同じような問題をかかえて同じように闘っているさまざまな運動と連帯する。したがって、われわれは『熱い秋』の始まりとして11月17日を『全世界的な行動日』として呼びかける」
今秋の大学闘争は、オーストリアのウィーン大学占拠(10月22日)から始まり、それがまたたくまにオーストリア全土をおおい、国境を越えて一気にドイツに拡大していった。現在ドイツでは50以上の大学で教室が占拠されており、それはますます広がる勢いだ。ドイツ―ヨーロッパの学生の闘いはアメリカ西海岸の闘いとまったく同時に闘われている。こうした米欧の学生運動と法大闘争を最先端とする日本の学生運動が大合流する日は近い。(Ti)
2009年11月19日01:00
German "Linke Zeitung"reports Japanese November-Rally
今年の11月労働者集会にはドイツの『左翼新聞』から2人の記者が訪日し、取材したが、同紙はこのかん日本・韓国にかんする記事3本をすでにインターネットにアップしている。そのうちの1本は11・1労働者集会ついての報道だ。「日本における階級闘争的運動の行動日」というタイトルの同記事(アドレスは下)は次のように書いている(抄訳)。
http://www.linkezeitung.de/cms/index.php?option=com_content&task=view&id=7582&Itemid=199
「大東京圏は、産業・技術において世界の中心の一つだ。また国際的な資本主義において一つの基幹的位置を占めている。だが、まさにそこに、活発で活動的な戦闘的労働運動が存在していることはほとんど知られていない」
「注目すべきこの運動のモーターになっているのは動労千葉だ。1987年に日本の国鉄が分割・民営化されたとき、すべての組合が当時の政府と手を結んでこの分割・民営化に協力するか、あるいは言葉の上ではともかく実際には何もしなかった。動労千葉だけがこの新自由主義的攻撃に対して決然としたストライキで闘ったのだ。それ以来、動労千葉は、大資本の意のままに動く労働組合の体制内指導部を拒否する戦闘的潮流の結集軸になっている」
「11月集会は戦闘的で、さわやかだった。数千の参加者が発言に集中しているのが印象的だった。資本主義に反対する全世界の運動・活動家を一つに糾合していこうという熱意がはっきりと感じられる。日本の同志たちは外国の仲間にたいしてとても心優しく、感動的な連帯の精神に満ちていた」
ドイツ『左翼新聞』では、この11・1報道に続いて、韓国・民主労総労働者大会の記事(第2弾)、そして前夜祭でのサンヨン自動車労働者の舞台パフォーマンス(第3弾)が掲載されている。日・韓の階級闘争がほとんど知られていないドイツ・ヨーロッパに、貴重な闘いの窓が開かれた。(To)
2009年6月17日22:21
German"Linke Zeitung" organizes protests against Japanese Embassy
ドイツの『左翼新聞』(Linke Zeitung)は6月9日、法大闘争について大々的に取りあげたが、6月17日、「東アジア問題」のトップで再びこの闘いを詳しく取りあげて(写真)、次のように切り出している。「これまでは、ドイツの大学同様、日本の大学でも表現の自由の権利というものがあった。しかし、この権利が2006年以来、大学当局によってドラスチックに制限されるようになっている。法政大学における闘いのエスカレーションの背景には、大学の自治を破壊して大学を金もうけの場にしていこうとする大学側の強い意向がある」
そして、「1960年以来日本学生運動の牙城」であり「60年代から70年代にかけてのベトナム戦争当時において日本の反戦運動の中心を占めた」法政大学が、どのようにして現在の新自由主義の監獄大学に変身していったかについて、さまざまな資料に独自にあたって裏付けを取りつつ克明に記している。
さらに決定的なことは、結論として「世界の金融・経済危機について報道することだけがわれわれの仕事ではなく、国境を越え、海を越えて具体的で実践的な連帯行動を開始することが必要である」と述べ、「全学連の要請に応えて」として、「緊急全国声明」の三つの要求(即時釈放・処分撤回・学生の自主的活動の保障)を紹介しつつ、次のような行動を読者に呼びかけていることだ。
1)在ドイツ日本大使館への抗議のメールないし電話
2)法政大学インターナショナルセンターへの抗議のメール(法大当局がみずからのメールアドレスを隠しているから)
3)全学連への激励のメール
そして、ドイツの読者に対して、「われわれは読者のみなさんに、この連帯行動に参加するよう呼びかける」と感動的に締めくくっている。
ドイツ・アメリカ・韓国をはじめ、全世界で法大闘争への連帯・支援の輪が次々に広がっている。全世界の熱い期待と連帯に応えて、日本の労働者階級と学生は勇気百倍、法大闘争と日本革命の勝利に向けて圧倒的に突撃しよう。(KH)
2009年5月 7日07:01
Berlin, Germany: Militant rally overwhelms the established one
ドイツではメーデーに全国400か所で集会・デモがおこなわれ、合わせて50万人の労働者が参加した。特徴的だったのは、ドイツ西部・ルール地方の代表的工業都市ドルトムントで行われた中央メーデーのデモ行進(写真)にネオナチ数百人が襲いかかったこと、そして首都ベルリンのデモで戦闘的左翼と警察が激突し数百人の逮捕者が出たことだ。ドルトムントでは、警察がネオナチの動向に事前に気がつきながら、彼らに思いどおりに行動させ、デモへの襲撃に道を開いた。しかし、事態の重大性に即座に気づいた労組員の的確な反撃の闘いでたたき出した。
ベルリンでは、戦闘的左翼が若者を中心に1万5000人の結集をかちとり、体制内労組のナショナルセンター(DGB=ドイツ労働総同盟)のメーデー集会・デモを数において数倍も圧倒するという画期的な事態となった。驚いたのは体制内労組幹部である。そのため彼らは、戦闘的左翼のシュプレヒコールが自分たちの隊列に届かないように「防衛隊」を出して追い出そうとするなど執拗な嫌がらせをおこなった。それと同時に警察に「規制」を要請した。そして、警察はこれに応じる形で左翼のデモに何度も襲いかかったのである。デモ隊もビンや石で激しく応戦した。激突は夜中まで続き、289人が逮捕された。しかも、そのうち4人は「殺人未遂」で起訴されるかもしれないという。
ドイツの帝国主義者が、フランス・イタリア・ギリシャなどヨーロッパをおおうゼネスト情勢に心底恐怖し、身構え、これまでの常識を超えた弾圧の本格的エスカレートをもって闘いを鎮圧しようとしていることは明らかだ。しかもその先頭に、社民党と左翼党(旧東独スターリン主義党の後継政党)が政権を掌握しているベルリン州政府とその警察が立っている!
09年のドイツ・メーデーが50万人というのは、昨年・一昨年の数とくらべて微増にとどまる。それは、大恐慌下にあってドイツの体制内労組とそのナショナルセンターが昨年以上に必死に闘いを抑え込もうとしており、そのため労働者階級の闘う気運に水がさされているからだ。ドイツの戦闘的左翼が、闘う労働組合と真のマルクス主義を取り戻したとき、事態は大きく転換する。09年日韓米国際連帯の闘いの大前進がますます重要になってきた。(ち)
写真下はベルリンのデモ。「資本主義は戦争と恐慌を意味する。社会革命へ!」などのスローガンを掲げている。
2009年2月 5日21:10
Germany: Spring labor offensive 2009 begins with nationwide strikes
2009年1月16日13:56
Berlin: Militant leftists and Palestinians arm in arm in demonstration
すでに報道したように1月10日、イスラエルのガザ侵略抗議のデモが世界で一斉に闘われた。ドイツでは全土で4万人が決起した。最大はドイツ西部・ルール地方のデュースブルクで1万人、二番目は首都ベルリンで8500人の参加だ。ベルリンではその日、90年前の1月15日に社会民主党の国防相ノスケとその配下の右翼義勇軍によって虐殺されたドイツ共産党の創始者ローザ・ルクセンブルクとカール・リープクネヒトを偲ぶ集会も行われた。ベルリン在住のパレスチナ人らは大挙してこの集会にも参加し、またドイツの左翼もパレスチナ人と一緒にイスラエル抗議デモを行い、両者の連帯が深まった。
反対にきわめて反動的な姿を露呈したのが、社民党(SPD)とともにベルリン州政府の与党を形成している左翼党(旧東独の支配政党でスターリン主義の社会主義統一党の後身)だった。翌1月11日には、ベルリンユダヤ人協会の主催でイスラエル支持の集会がおこなわれたが、社民党やキリスト教民主同盟(CDU)、自民党(FDP)、緑の党とならんで左翼党の州の代表者もそれに参加したのである。そして、「イスラエルの居住地区へのロケット弾の発射は何物によっても正当化されません。市民を人質に取るのは現代戦の本質ですが、これをハマスは非対称戦争において戦略的に追求しているのです。もし原理主義者たちが、カッサム・ロケットより射程距離が長く命中精度の高いロケットを手にしたら一体どういうことになるのでしょうか」などと発言している。
アメリカから最先端の武器を豊富に供給されて凶暴な侵略戦争を凶行するイスラエルを非難せず、これにたいして手づくりのロケット弾でささやかな抵抗をするパレスチナ人を非難するとは! もともと1948年のイスラエル「建国」はアメリカ帝国主義によって推進され、これにソ連スターリン主義が積極的に承認を与えることで成立した。そのスターリン主義の犯罪性を引き継いでいるのがドイツの左翼党だ。左翼党は、このかんのベルリン労働者階級の賃上げや労働条件の改善を求める闘いに対しても、ブルジョアジーとドイツ連邦政府の意を体してきわめて抑圧的に臨んでいる。社民党・左翼党など体制内左翼の反動性が日に日に明らかになる中、ドイツの戦闘的左翼は国際連帯を深めながら09年の新たな闘いに決起している。(と)
2008年11月16日18:30
Germany, the "Strike Republic": Nationwide general strike of students

11月12日、「ストライキ共和国」ドイツでついに全国学生ゼネストが爆発した。学生ばかりではない。学校当局による処分の脅しを振り切って、小学生から中学・高校生までが一斉に決起した。そこに教育労働者や保護者も合流した。その数は40都市でじつに10万人。ベルリンでは数千人のデモ隊がフンボルト大学の脇を通りかかった時、その一部、数百人が大学に突入した。学生たちは一気に2階に駆け上がって大学を占拠し、意気揚々と2階バルコニーとキャンパスを結ぶ大集会を実現した(写真)。(写真集へ)
学生・生徒の要求は、教育にもっとお金を投入すること、1クラスの生徒数を減らすこと、正規の教員をもっと増やすこと、授業料を安くすること、さらには教育の無料化を実現すること、高校卒業(=大学入学)資格試験までの年数短縮(13→12年)をやめること、などだ。これに加えて「競争社会・蹴落とし合いの社会反対!」「銀行ではなく教育に金を!」とか「階級闘争を!」「資本主義を廃止しよう!」といったプラカードもたくさん見られた。新自由主義下で進行する公教育の解体と教育の民営化に対する積もりに積もった怒りが爆発しているのだ。「大学で『資本論』を読もう」というユニークなスローガンもあった。ベルリンでデモに参加した高校生たちは、「本当は大学・高校の全部がストをやるべきなのよ。先生と生徒が一緒になってね」「大銀行に大金を投入する一方で、国の未来を担っている俺たちには一文も出さないなんて許せねえよ」「社・共のベルリン州政府は利潤の追求ばかり考えていてだめだよ。教育はもうからないから、そこで節約してほかに投資しているんだ。だからストだけじゃ解決しないよ。大学や学校を占拠するくらいのことをしなきゃ」と語っている。 このドイツの学生ゼネストと時を同じくして、13日にはスペインで、14日にはイタリアで、それぞれ数十万の学生・高校生のゼネスト的闘いが巻き起こっている(動労千葉を支援する会のホームページを参照)。1968年の全世界学生大反乱のような事態が、世界金融大恐慌爆発・世界革命情勢成熟の中でついに激しく火を噴いた。この闘いは、労働者階級の「生きさせろ! ゼネスト」へ向けたねばり強い闘いと一体であり、世界革命を急速にたぐり寄せるものとなるだろう。(写真=ベルリン・フンボルト大学に突入した数百人の若者たちが2階に駆け上がる)(つ)
2008年9月28日18:48
Berlin, Germany: 130.000 workers against health policy of government

9月25日、ドイツの首都ベルリンに全ドイツから病院組合・公務員組合・統一サービス産業労組などの看護師・医師ら13万人が集まって集会とデモを行い、政府の医療・病院政策に激しい抗議の声をあげた(写真)。この13万人という数字は主催者の予想の2倍で、医療関係者の全国結集としてはドイツ史上最大だ。全国から貸し切りバスや特別列車を仕立てて結集する人たちも多かった。青年層やまだ勤めて日が浅い若い看護師たちが非常に多かったのも一つの特徴だ。
参加者たちが一番問題にしているのは、薬価や経営コストがたえず上昇しているにもかかわらずドイツ政府が公立病院への支出を減らしているために、病院の3分の1が倒産の危機にあるという現状だ。そのため経営は、要員をどんどん減らしている。いまベルリンでは4万5000人の医療スタッフで70万人の患者を看ているが、この10年で医療スタッフが1万5000人も減っている。その間に患者数が13%も増えているにもかかわらず、である。病床数も、ドイツ再統一時の1990年からベルリンだけで2万3000減らされた。クリスティアーネ・エールマンさん(事故災害外科の看護師)は、「仕事が残酷なほどに過重です。ですから、1日が終わったとき『ああ今日も事故を起こさなくてよかったなあ』と思う毎日なんです」と言った。エールマンさんの職場でも、過労のため経験のある医師・看護師が次々とやめているので、残った人とまだ経験の浅い人で職場を回しており、とても危険な状態だという。
秋晴れのその日、ベルリンの中央広場と主要な街頭は、医療労働者の分厚い隊列でぎっしりと埋めつくされた。
2008年9月10日23:13
Germany: Bank workers go on strike in Karlsruhe

ドイツ南西部・バーデンヴュルテンベルク州の閑静な都市カールスルーエで9月8日、300人の銀行員がスト・デモに決起した。その結果、いくつかの銀行が業務停止に追い込まれた。ストに決起したのは統一サービス産業労組(Verdi)に加盟しているドレスナー銀行、コメルツ銀行、フォルクス銀行など6行の労働者300人で、要求は8%ないし最低260ユーロ(1ユーロ=約150円)の賃上げだ。写真は中央広場・市庁舎前の集会でアピールする労働者
「ストライキ共和国」ドイツでも銀行と言えば、これまでストにはほとんど無縁だった。そのため、今回のストでは参加するのが初めてという労働者が大半だったが、それでも300人も決起し業務を停止させる「音の出る」ストを闘いとなった。スト・デモ行動は、午前10時から拠点スト職場での集会から始まり、11時から市縦貫のデモに出、中央広場の市庁舎前では通りかかる人々に声の限りに自分たちの要求を訴えた。そして12時半にまた朝のスト拠点に戻り、そこで総括集会と団結ランチをもって成功裏に終了した。おっかなびっくり初めてのストに参加した労働者も、デモの最後には「今度の9月16日の交渉で満足の行く結果が出ないなら、さらにストを拡大するぞ」と大いに自信を深めた一日だった。いまドイツでは、業界第2位のコメルツ銀行による同第3位のドレスナーの吸収・合併が日程にのぼっており、それが実現すれば9000人の解雇につながると言われており、労働者たちは本格的なストを構えている。ついにドイツ金融資本の中枢にまで、ストの波がひたひたと押し寄せるにいたっている。(ね)
2008年7月30日23:07
Germany: Lufthansa workers go on indefinite strike for better pay

ドイツ最大の航空会社ルフトハンザの労働者が7月28日午前0時をもって無期限ストに突入した。これに先立つ7月22日、子会社のユーロウィングスとシティラインでパイロット組合コックピットが強力な36時間ストに決起したことは、すでにこの速報で報道されているが、今度はルフトハンザ本体でさまざまな職種の労働者が13年ぶりの無期限ストに突入した。しかも、ちょうど夏期休暇中の繁忙期だ。ストに入っているのは搭乗手続き、食堂、航空貨物、整備・技術、機内業務・客室乗務など地上と機上の労働者たちだ。写真はスト突入後、空港構内でデモをする労働者(フランクフルト)
ルフトハンザでは7月初旬に賃金交渉が決裂し、組合(Verdi=統一サービス産業労組)のスト権投票(90.3%の高率でスト権を確立)をへて今回のストとなった。組合側は1年の期限で9・8%の賃上げを要求しているが、経営側は21か月の期限で6・7%の賃上げプラス一時金の上乗せを提示したまま膠着状態に入っている。労働者は28日・29日の両日、フランクフルト空港(ドイツ最大)とハンブルク空港を拠点に約5000人が意気高くストに突入し、30日にはさらにベルリンやミュンヘンをはじめ各地にストを拡大している。そして、29日・30日の両日でそれぞれ70~80便の欠航を出している。組合中央が早期に経営を交渉に引きずり出して妥結に持ち込みたいという意図から組合員5万人の全面的な一斉スト突入を避け、数千人規模の警告ストのような闘いでお茶を濁そうとしているにもかかわらず、組合員の闘争意欲はそのような制動をのりこえ、経営に実体的打撃を与える闘いに発展している。
おりしも、7月28日にはイギリスにおいて1万2000人の鉄道労働者が18時間の全国ストに決起した。またギリシャでは、アテネ港での8人の労働者の事故死に抗議して、7月26日から港湾労働者が3日間のストに決起した。今やヨーロッパでは、陸・海・空のどこにおいてもストのない日はない。(も)
写真はスト破りを阻止するためにピケを張る労働者(ハンブルク)
2008年7月24日02:10
German pilots go on 36-hour strike causing 1000 flight cancellations

ドイツの航空会社ユーロウィングスとシティライン(ともにルフトハンザの子会社)で、パイロット組合コックピットが7月22日の正午から同23日の24時までの36時間ストライキに決起した。スト参加のパイロットは約1000人。ストは突入寸前になって通告されたため、会社側を著しく狼狽させ、ドイツ国内便とヨーロッパ便を大混乱にたたきこみ、数万人の旅行客に大きな影響を与えた。ベルリン空港を始めドイツの大空港は軒並み旅行客でごった返し(写真)、2日間でじつに1000便の欠航という事態に発展した。
パイロット組合コックピットは2週間前にも24時間ストを闘い、このときも600便の欠航を生み出している。パイロットたちは「ルフトハンザ子会社としての従来なみの賃金」(これは30%の賃上げを意味する)を要求しているが、会社側は「18か月ないし24か月の期間で5・5%ないし6・5%の賃上げ」を提示しており、へだたりは大きい。会社側はこのかん「会社がつぶれてもいいのか。大幅賃上げは人員削減につながるぞ」と組合側を恫喝してきたが、それを決然と蹴ってのストだった。組合側は「すぐに賃上げをかちとるとはならなかったが、パイロットの団結が固まったという点でわれわれは満足している」と表明した。ドイツ最大の航空会社ルフトハンザでは現在、これとは別に、本社関係の地上と機上で働く労働者5万人のスト権投票が行われている。7月末あるいは8月初めから全面的な無期限ストに突入する可能性がきわめて高い。
ドイツでは、7月になってからも銀行員の全国ストや北部のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州におけるバス労働者の長期ストが闘われており、ストのない日はない毎日だが、今回はドイツとヨーロッパの大空を舞台にする音の出る闘いとなった。(や)