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2009年4月 6日04:23
France, Strasbourg: Fierce street-struggle against NATO Summit
4月4日、フランス東部アルザス・ロレーヌ地方のストラスブール市で開催されたNATO結成60周年の首脳会議に対して激しい抗議デモが闘われた。2万5000人の警察官を動員した厳重な警備を打ち破った数千人のデモ隊は、アメリカ帝国主義とNATOの侵略戦争政策と軍事予算の増大、核兵器に抗議して、催涙ガス弾とゴム弾を撃ちまくる警察機動隊と激突して闘った。デモ隊はサミット会場のシティーセンターに突入を試み、数度にわたって機動隊と激突した。市内にはバリケードが築かれた(写真)
警察は、ストラスブールの市内を無人化するほどの重警備体制を敷いた。サミット期間中は小学校から大学までのすべての学校が休校になり、ほとんどの会社やレストランが休業させられた。デモ隊は重犯罪人扱いされ、警察はサミットが開始される直前の木曜日の夜、市内に入ろうとした300人のデモ隊を逮捕した。ライン川をはさんで対岸にあるドイツのケール市でも、同時に数千人のデモが闘われた(写真)。
首脳会議では、オバマ米大統領やサルコジ仏大統領、ドイツのメルケル首相などが、とりわけアフガニスタン侵略戦争体制の強化について話しあい、NATOとして5000人の増派を決めた。帝国主義強盗どもによる侵略戦争の拡大は、労働者階級への階級戦争の強化と一体だ。階級的労働運動の前進が、戦争を阻止する上でもますます決定的となっている。(TZ)
2009年2月 5日21:10
Germany: Spring labor offensive 2009 begins with nationwide strikes
2009年1月29日01:40
Spain, Zaragoza: 35.000 workers' demonstration to protest dismissals
1月18日、スペイン西北部の地方都市サラゴサで、GM系オペル工場の労働者を中心に大規模なデモが闘われた(写真)。人口68万人の同市を揺るがす実に3万5000人のデモである。デモのテーマは「恐慌の今こそ雇用と社会保障を!」だ。スペインの二つのナショナルセンター、UGT(労働者総同盟)とCCOO(労働者委員会)の呼びかけでおこなわれた。
労働者たちは、「協約を結ばないなら、スト、スト、スト!」あるいは「レイオフ、ノー、ノー、ノー!」のコールで力強く行進した。同市の近くにあるGMオペルのフィゲルエラス工場からは2000人の労働者が参加した。この工場では、GM本体の危機の結果として同工場の7500人の労働者全員をレイオフする攻撃が加えられており、そのため労働者たちは昨年12月から繰り返し集会とデモを闘っている。
1月22日にブリュッセルで発表された数字によれば、ヨーロッパにおける08年の新車登録台数は、前年比で7・8%減となっている。とくに最近の落ち込みは激しく、08年10~12月と前年同期を比べれば19・3%減だ。国別に見ると、アイスランド、ラトビア、スペインの順でそれぞれ前年比43%減、40・9%減、28%減で最悪だ。そして、まさにそれらの国でこそデモと暴動が吹き荒れている。また企業別で見ると、GMがヨーロッパで市場占有率を著しく失う結果になっている。1月26日にはGMやIBM、キャタピラーなど、アメリカ資本がたった1日で7万5000人の解雇を発表した。
このように、現代帝国主義の基軸産業=自動車産業の危機が交差している国こそスペインだ。そのスペインで世界恐慌に立ち向かって闘う分厚い労働者の隊列が登場した。昨秋のドイツ自動車産業労働者の波状ストに続く重大な階級動向だ。(せ)
2009年1月26日16:00
Lithuania and Latvia of the Baltic States: Riots against governments
北欧・バルト諸国のリトアニア(人口340万)で1月16日、労働組合の主催により全土5カ所で総計2万人の集会とデモがおこなわれた。政府による付加価値税(日本の消費税にあたる)の19%への引き上げと、公務員賃金の15%引き下げ、薬価や暖房への助成金の切り下げなどに抗議し、撤回を求めるものだ。首都ヴィリニュスには7000人が結集したが、デモ隊の一部が国会突入をはかったため、警察との市街戦となった(写真。下は警察)。「この十年間で最悪の事態」と地元紙は報道している。
その2日前の1月13日、やはりバルト諸国のラトビア(人口220万)で同様の闘いが闘われた。ここでは首都リガで1万人の労働者人民が集会とデモを開催し、デモ隊の一部と機動隊との間で数時間の市街戦となり、数十人が負傷し、150人以上が逮捕された。ラトビアは現在、世界恐慌の影響でEU加盟27諸国のうち最悪の経済危機に陥っており、政府は厳しい条件を飲んでIMFの支援を受けようとしているが、それに対して労働者階級人民の怒りが爆発した。
このような状況はバルト諸国ばかりではない。かつてスターリン主義が支配した中東欧諸国のすべてで、多かれ少なかれ同様の危機が吹き荒れている。資本主義化の破産はあまりにも明らかだ。とくにインフレの高騰、実体経済の収縮による解雇と失業の大量発生、貧困の蔓延、極寒の中での住居の喪失などが大きな問題となっている。
しかも重大なことは、これまで西欧諸国がこれらの国々を「低賃金地帯」として生産基地化し、経済・金融的に深々と関わってきたことだ。とくにドイツ・フランス・イタリア・オーストリア・スウェーデンなどは関係が深い。すでに9・15リーマン・ショックの直後にアイスランドやアイルランドなどは一気に国家的破産の危機に突入してしまったが、さらに中東欧諸国の1つでもこのような破滅的危機に突入すれば、それはすぐさまはね返って西欧諸国をガタガタに揺さぶる。『ファイナンシャル・タイムズ』ドイツ版はこの間、「次は東欧が危ない!」「西欧の銀行にとって最大の危機はここから来る」などと大々的にかき立てた。今や世界大恐慌はヨーロッパ大的規模で深化し、世界革命情勢をますます成熟させるものとなっている。(ひ)
2008年12月13日00:22
Greece: General strike of workers arm in arm with fighting students
警察による少年射殺以来全土で青年・学生が暴動的闘いに決起しているギリシャで12月10日、ゼネストが闘われた。500万人の労働者のうちじつに250万人が参加した。公共部門も民間部門も包括し、鉄道・航空・地下鉄・バス、学校・病院・銀行、政府の省庁もストップさせた壮大な闘いだ。このゼネストは前回10月のゼネスト直後にすでに設定されており、主な闘争目標は民営化反対、賃金・物価・年金・社会保障問題などであったが、少年射殺事件をへて急速にカラマンリス政権打倒―体制打倒の闘いにのぼりつめている。(写真はゼネスト当日、アテネでのデモの先頭に立つ青年労働者・学生)
重要なことは、ここでも体制内指導部との闘いが成否を決めるということだ。ギリシャ共産党は、学生の闘いを「覆面した連中の無法な暴力」などとけたたましい非難を開始した。ゼネスト当日、首都のアテネでは1万5000人の労働者がギリシャ国会横を通る都心デモを貫徹したが、これも組合指導部が政府の要請を受けてデモを放棄したのに対し、ランク&ファイルの労働者たちが「学生たちがアテネでもテッサロニキでもどこでも血を流して毎日闘っている。それに連帯できなくて何がゼネストだ!」と制動を振り切って街頭に出たことで実現されたものだ。
EUの失業率はこの10月で平均7・1%、それが25歳以下となると15・9%にはね上がる。最悪がスペインで12・8%(25歳以下は28・1%)、次がギリシャだ。デモに立ち上がった青年労働者は「1か月に800~1000ユーロ(約10万円前後)稼ごうと思うならダブルジョブをしないと」「大学で学士号・博士号を取ったけどファミレスで皿洗いをして働いている。若者に未来の可能性というものがない」と怒りを語っている。
大学・高校の占拠(今ギリシャでは多数の大学、100におよぶ高校が学生たちに占拠されている)とゼネストの結合、労働者・学生による街頭の圧倒的制圧と警察力の粉砕は、今や巨大な革命情勢を切り開き始めている。(こ)
2008年12月10日18:51
2008年12月10日00:47
Germany: Rank & File workers lead rolling strikes in auto industry
世界金融大恐慌が深刻化し、ついに実体経済に打撃がおよぶなかで、ヨーロッパの階級闘争が新たな緊迫した段階に入りつつある。
こうしたなかで、IGメタル(ドイツ金属労組、220万人)傘下の自動車・電機産業労働者の協約闘争が闘われた。まず、11月3日に南西ドイツ・中部ドイツで数百の工場がストに入り、3万人の労働者がこれに参加した。この闘いは全土に広がり、自動車産業の大拠点南部バイエルン州の200の工場、10万人の労働者が大合流した。闘いはさらに、アウディやフォードのドイツ工場へ、トラック・メーカーのMANや大手部品メーカー(たとえばボッシュ社や電球のOSRAM)へ、バッテリー製造のVartaやベルリンのジレット(かみそりの刃のメーカー)へ拡大した。スト参加労働者は、じつに総数55万人にのぼった。写真は:ストを闘うドイツの自動車労働者(ハンブルク 11月4日)
IGメタルの統一要求は、8%の賃上げであった。これは、「16年ぶりの高額要求」と言われている。昨年の妥結額は5・8%の賃上げであったから、たしかに額は上回っているが、このかんのインフレの高進からすれば問題にもならない額だ。しかし資本は、「こんな不況時に高額要求とはナンセンス」と言い放ち、わずか2・1%という回答を出してきた。組合員のあいだには怒りが爆発し、IGメタル本部も6年ぶりのストを構えねばならなくなったのである。
ほぼ10日間にわたってドイツ全土をおおった波状ストののち、11月12日に資本と組合のあいだで妥結案が合意にいたった。それは、4・2%の賃上げを18か月の協約期間内に2段階でおこなう、という内容であった。これは、現在のインフレ率3・2%を考慮に入れれば、昨年実績よりも後退している。「妥結案を聞いたときは、悪い冗談かと思った。4・2%なんて、ふざけるなってことだ」と現場労働者の怒りは爆発した。
このように、妥結の結果は屈辱的なものだが、こうしたストライキの波が、自動車資本の減産・生産停止、工場閉鎖・大量解雇攻撃のただなかで、大衆的な規模で戦闘的に闘いぬかれたことの意義はかぎりなく大きい。労働者は、いったんストライキに立ち上がったときに、階級的団結の力の大きさを即座に自覚する。職場のビラは書いている、「われわれは今度のストライキで、恐慌のなかでも闘えるということを示した」「今こそ腐った組合本部にたいして、ランク&ファイルが立ち上がるべきときだ」と。(Kw)
2008年11月25日00:06
Spain, Barcelona: Workers vehemently against job cuts by Nissan
スペイン北西部に位置し、同国第2の大都市バルセロナ(カタルーニャ州)で10月29日の晩、2000人の労働者が日産自動車の首切り計画に抗議してデモを行った(写真)。これは日産が同13日に、バルセロナでの日産工場労働者の40%にあたる1680人の解雇を発表したことに対するものだ(同国全体での日産の労働者は6100人)。労働者の闘いは11月11日にも闘われ、このときは数百人が集まり、日産の事務所にたいしてビンを投げるなど抗議行動はいっそう激しさを増した。
世界金融大恐慌が爆発する中、スペインでは失業率が急上昇している。EU統計によれば同国の9月の失業率はじつに11・9%、EU平均の7%を大きく上回り、加盟国中最悪だ。また、欧州自動車工業会が14日に発表した10月の欧州新車登録台数は前年同月比14・5%と大きく減少している。とくにスペインで40%減、イギリスで23%と驚くべき落ち込みだ。このため、アメリカのGMやスペインメーカーのセアト(SEAT)も解雇計画を発表している。またイギリスとスペインはアメリカ同様、激しい住宅バブルの崩壊に見舞われているという共通点がある。EU委員会の経済予測では、10~12月の成長率がイギリスでマイナス0・4%、スペインでマイナス0・3%だ。
このような中、スペインでも労働運動が日々激しさを増している。特徴は、イタリア・ドイツ・フランスなどに見られるように、この闘いに学生が大合流していることだ。11月13日に、バルセロナ7万・マドリード3万を先頭に全国60か所で数十万人の大学生・高校生が教育の民営化反対のゼネストに決起した(写真)。世界大恐慌の深まりの中、「生きさせろ!ゼネスト」は今や全世界の労働者階級人民の共通の叫びとなった。(さ)
2008年11月20日20:47

9月末以来「津波」のような労働者・学生のスト・デモの闘いを繰り広げてきたイタリアで、11月14日、その闘いが1つの頂点を迎えた。全国から20万の学生・生徒が首都ローマに結集して街頭を埋め尽くす、すさまじい実力デモを敢行した(写真)。同じ日、大学・研究所の教職員も全国で一斉にストに入り、講師・研究者・技術者・事務職らがやはりローマに結集して、独自に10万人のデモを組織した。さらに、鉄道・地下鉄・バスなど交通労働者・自治体労働者・医療労働者・航空労働者(アリタリア)・消防士などを先頭にありとあらゆる産別の200万の労働者が全1日のストに突入した。この日、ローマは100万人の闘う学生と労働者であふれかえったという。

イタリアでは10月30日、数十万人が参加する教育ゼネストが闘われたが、今回のスト・デモはそれをもはるかにしのぐ。マスコミも「20年来最大」の決起と報道。学生や教育労働者の闘いは直接には、国立大学の民営化や3年間で教職員13万人以上(教員が8万7000人、事務職員が4万4500人)の解雇、そして教育予算の7%削減などを狙う教育改悪法に反対するものだが、
その闘いに賃上げや労働条件の改善、解雇撤回を掲げた全産別の労働者が圧倒的に合流している。闘いは、スト・デモから大学・学校の占拠にまで発展している。10月の27日に、1万人の学生がローマ大学ラサピエンツァ(ローマ第1大学)を占拠したのをはじめ、全国でこれまでに150以上の大学・学校が占拠されている。学生たちは占拠した大学を活動拠点にさらに駅などを占拠する実力的闘いに決起している。そしてイタリアの「熱い秋」は「暑い冬」へと引き継がれている。学生・労組は12月12日の全国ゼネストを呼びかけた。これが次の山場だ。 労働者・学生が一体となってゼネストを打ち抜き街頭を実力で制圧する――このような闘いはいまギリシャ・スペイン・イタリア・ドイツなどで圧倒的に巻き起こっている。世界金融大恐慌の大爆発が、ヨーロッパの08年スト激発情勢をブルジョアーの打倒を展望できる新段階に一気に押し上げている状況だ。(し)
【写真上】首都ローマの街頭を埋め尽くす学生・生徒
【写真下】占拠しているローマ大学ラサピエンツァで大集会をおこなう学生・生徒
2008年11月17日21:32
11月13日、フランスのパリで、約2万人の鉄道労働者がEU(欧州連合)の進める鉄道民営化政策に怒りをたたきつけるデモを行った。ヨーロッパ中から15カ国をこえる国々の鉄道労働者が結集し、鉄道民営化(貨物、旅客とも)による労働条件の悪化、生活条件の低下に抗議をした。横断幕には「鉄道民営化にノー」というスローガンがフランス語、英語、ドイツ語で掲げられた。
写真は「EUの鉄道民営化反対。リスボン条約反対、労働者の権利を守れ」の横断幕を先頭にデモする労働者
イギリスのRMT(鉄道・海運・運輸労組)の労働者は「マーガレット・サッチャーによって開始されたイギリスの鉄道民営化は公共サービスにおける質や安全面において悲惨なものにした。ここにやってきた200人のイギリス鉄道労働者はフランスやドイツの労働者に対して、1996年にイギリスが犯した誤りを繰り返すな、という思いを抱いている」と語った。フランスCGT(労働総同盟)鉄道部門の労働者も「鉄道民営化は安全輸送義務を無にしかねないと全鉄道労働者が危惧している」と話す。インドやモンゴル、タイ、アメリカの鉄道労組からの連帯メッセージが届いた。
EUにおける鉄道の民営化は、2003年に国際貨物輸送において開始され、2006年に国内貨物輸送に及び、2010年までに国際旅客輸送にまで広げられようとしている。金融大恐慌情勢のなかで、欧州諸国のみならず世界の鉄道労働者の民営化への怒りをたたきつけた今回のデモは、EU当局や各国帝国主義の鉄道民営化攻撃に大きな打撃となっている。
フランスでは、11月5―7日のストライキに続いて18日からの鉄道労働者のストライキがCGT、SUD(団結・統一・民主)によって呼びかけられている。エール・フランスのパイロット組合(SNPL)は現行60歳からの年給支給年齢を65歳からにするという提案に反対して14―17日、ストライキを貫徹し、パリ発の長距離便の65―70%を止めている。教育労働者の各組合も、09年度の大幅定員削減と労働条件悪化に反対・抗議して20日に全国各地でストライキとデモをやる予定だ。大学生、高校生も合流する。フランス―EU全域で、労働者の怒りの決起がますます広がっている。
2008年11月16日18:30
Germany, the "Strike Republic": Nationwide general strike of students

11月12日、「ストライキ共和国」ドイツでついに全国学生ゼネストが爆発した。学生ばかりではない。学校当局による処分の脅しを振り切って、小学生から中学・高校生までが一斉に決起した。そこに教育労働者や保護者も合流した。その数は40都市でじつに10万人。ベルリンでは数千人のデモ隊がフンボルト大学の脇を通りかかった時、その一部、数百人が大学に突入した。学生たちは一気に2階に駆け上がって大学を占拠し、意気揚々と2階バルコニーとキャンパスを結ぶ大集会を実現した(写真)。(写真集へ)
学生・生徒の要求は、教育にもっとお金を投入すること、1クラスの生徒数を減らすこと、正規の教員をもっと増やすこと、授業料を安くすること、さらには教育の無料化を実現すること、高校卒業(=大学入学)資格試験までの年数短縮(13→12年)をやめること、などだ。これに加えて「競争社会・蹴落とし合いの社会反対!」「銀行ではなく教育に金を!」とか「階級闘争を!」「資本主義を廃止しよう!」といったプラカードもたくさん見られた。新自由主義下で進行する公教育の解体と教育の民営化に対する積もりに積もった怒りが爆発しているのだ。「大学で『資本論』を読もう」というユニークなスローガンもあった。ベルリンでデモに参加した高校生たちは、「本当は大学・高校の全部がストをやるべきなのよ。先生と生徒が一緒になってね」「大銀行に大金を投入する一方で、国の未来を担っている俺たちには一文も出さないなんて許せねえよ」「社・共のベルリン州政府は利潤の追求ばかり考えていてだめだよ。教育はもうからないから、そこで節約してほかに投資しているんだ。だからストだけじゃ解決しないよ。大学や学校を占拠するくらいのことをしなきゃ」と語っている。 このドイツの学生ゼネストと時を同じくして、13日にはスペインで、14日にはイタリアで、それぞれ数十万の学生・高校生のゼネスト的闘いが巻き起こっている(動労千葉を支援する会のホームページを参照)。1968年の全世界学生大反乱のような事態が、世界金融大恐慌爆発・世界革命情勢成熟の中でついに激しく火を噴いた。この闘いは、労働者階級の「生きさせろ! ゼネスト」へ向けたねばり強い闘いと一体であり、世界革命を急速にたぐり寄せるものとなるだろう。(写真=ベルリン・フンボルト大学に突入した数百人の若者たちが2階に駆け上がる)(つ)
2008年11月 1日09:54
Italy: general strike in education with hundreds of thousands of workers

10月30日、イタリアで再びゼネストが打ち抜かれた。今回は数十万人が参加した教育ゼネストだ。これは前日の29日、議会で教育改悪案が可決されたことを受けたものだ。同教育改悪法は、国立大学の民営化や3年間で教職員13万人以上(教員が8万7000人、事務職員が4万4500人)の解雇、そして教育予算の7%削減などを狙うものだ。この非常事態にたいして圧倒的な教育労働者が総決起した。この結果、学校の90%以上が閉鎖になったという。
2008年10月30日04:20
10月17日、イタリアの数十万人の労働者民衆がベルルスコーニ反動政権に対してストライキに決起しデモに出た。ローマ、ミラノ、トリノでは労働者の60~70%がストに参加した模様だ。近距離交通は完全に止まった。空港の手荷物検査もストップ、病院も学校も消防もすべてがスト・スト・ストの波で洗われた。10月18日、ローマだけで30万人の労働者民衆が集会・デモに参加した(写真)。ミラノでは、駅を占拠しようとした1000人の学生たちに対して警察が警棒と催涙ガスで襲いかかった。
ベルルスコーニ政権は、教育の分野で13万人の教師と事務職を解雇しようとしている。鉄道・航空でも数万人の解雇を狙っている。さらには国立大学の民営化を計画している。デモに参加した人々は口々に「政府の言う改革なんてみんなインチキだ」「生活防衛のために今こそ立ち上がろう」と訴えた。10月23日にも、ベルルスコーニ政権の警察力投入の脅しを蹴って、数千人の学生と大学教員が教室を占拠しデモに出た。
ギリシャでもこのかん大規模なデモとストが闘われている。とくに10月21日のストは200万人、全労働者の3分の1が参加した文字どおりゼネストと呼べるものだ(ギリシャの人口は1065万人)。公共交通は完全に止まり、経済活動はほとんどストップした。ギリシャでは2週間前の10月8日、国営「オリンピック航空」の民営化や生活費の高騰に抗議して10万人の労働者が24時間の全国ストを打ち抜いたばかりだ。
同じような闘いはフランスでもドイツでも起きている。フランスでは10月の第3週に、公共部門の労働者に対する年金の削減に抗議して5万人の鉄道労働者がストに立ち上がった。このストでは、1995年以来初めてフランス鉄道部門の8組合が歩調を合わせてストに突入した。ドイツのベルリンでは10月9日、1万人の自治体・学校・保育園などの労働者、さらに警察組合が賃上げを求めてストに決起した(写真)。新自由主義のもとでヨーロッパでも長きにわたって社会保障や教育の分野で予算が削られてきた。しかしその新自由主義が、世界金融大恐慌への突入という形で無残に破産する中、膨大な規模の労働者が階級意識に目覚めつつある。闘いが各国で同時に爆発し、それが影響しあうというのもこのかんの重要な特徴だ。(や)
2008年10月22日00:05
10月19日、フランス小首都パリで教育労働者8万人がサルコジ政権の教育改革に反対してデモを行った。定員を削減する代わりに教育に投資をすべきだと要求した。イタリア広場からバスティーユ広場まで、全国から集まった教育労働者、大学生、高校生、公立学校生徒の親の会同盟が行進。教育を政府の優先事業としないことを危惧(きぐ)する47団体の呼びかけにこたえた。47団体はアピール「教育を優先せよ」を発した。 サルコジ政権は、世界金融大恐慌のなかで金融資本救済を最優先し、雇用や賃金、教育や社会保障を削減しようとしている。労働者階級はサルコジ政権の諸政策に反対し、自らの階級的利益を守るためにに立ち上がっている。
デモでは「学校に投資せよ。それが未来を築く」「教育という公共サービスを破壊するな」「銀行か教育か、私は選択した」などのスローガンが叫ばれた。「無視の金メダリスト、ダルコス(教育相)」という皮肉も見られた。「両親が金持ちになったとき君は成功するだろう」とか「学校は終わった。君にはアカデミー(・フランセーズ)がある?」など、教育の企業化・私有化である大学法人化に反対するスローガンも出された。
デモは、11月初めに国民議会(下院)で2009年教育予算を審議し、2009年に教育労働者の定員を1万3500人削減しようとしていることへの先制反撃だ。サルコジ政権は2007年に8500人、2008年に1万1200人を削減した。学業挫折者むけ特別校の教育労働者をも削減しようといる。これに対してデモで「すべての人が成功するよう頑張るとは、挫折者校を閉鎖することではなく強化することだ」などのスローガンが掲げられた。FIDL(独立民主高校生同盟)の高校生も「教育労働者の定員が削減されるとクラスの人数がさらに増える。高校改革で何が行われるかまったく不明だ」と批判している。
FSU、CGT(労働総同盟)、UNSAなど労組とUNEF(仏全国学生連合)など学生団体は、11月3日の国民議会での高等教育予算審議に合わせて総会を持ち、国民議会前に結集することを呼びかけている。とりわけUNEFは近く全大学で「生活・学業条件の低下」に反対して学生総会を開くことを指示した。(ひ)
2008年10月12日22:32
米国発の世界金融大恐慌が今、すさまじい破壊力をもってヨーロッパ経済を襲っている。この中で、金がないとして医療や福祉、教育関連の予算を削り労働者に低賃金を強制してきた政府が、突然巨額の公的資金を金融資本救済につぎ込んでいることにたいして、各国で大衆的な怒りがわき起こっている。ドイツでも、「付加価値税(=日本の消費税)をどんどん引き上げ、多くの労働者に低賃金を押しつけ、高齢者の年金を削り、そして大量の失業者を生みだして貧困にたたき落としてきたのはおまえらじゃないか。反対に大もうけしてきたのは大資本と大銀行だ。その彼らにわれわれから搾り取った血税を投入することなんて絶対認められない」と猛烈な憤激が高まっている。
写真は、世界金融大恐慌の中で「一緒にドイツのために!」と言いながら、労働者階級人民の犠牲の上にあぐらをかく資本家を風刺したポスター
世界金融大恐慌の大波は、アメリカ以上の激しさをもって欧州各国をのみこんだ。9月28日には、イギリスが破産寸前の中堅銀行ブラッドフォード・アンド・ビングレーの一時国有化をおこない、さらにベネルクス3国(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)が、金融大手フォルティスとデクシアに大規模な公的資金の投入を決めた。さらに同29日、EU最大の経済大国ドイツで、連邦政府が不動産金融大手2位のヒポ・レアル・エステートへの支援を決めた。この支援は、「最悪の場合266億ユーロ〔1ユーロ=約135円〕にもおよぶ」(ドイツ政府)と言われており、それはドイツ国家予算の10%にものぼる。さらに、9月29日から10月9日にかけてアイスランドで同国の3大銀行すべてが次々と政府の管理下に置かれることになった。そこに、10月に入って、株価の大暴落が次々と襲いかかった。各国の最大手金融機関の株が軒並み暴落しただけでなく、産業株も著しい下落に見舞われた。
EUではもはや、各国が自国経済の防衛のためにきゅうきゅうとしており、経済・財政政策で協調できない状況に陥り、通貨ユーロの崩壊・EUの分解さえ話題にのぼるにいたっている。金融・経済が破滅的状況に突入するなか、数週間・数か月のあいだにあらたに数百万人の失業者が生みだされるだろうと推測されている。資本主義は終わりだ。全世界の労働者階級と連帯して世界金融大恐慌を世界革命に転化しよう。(し)
2008年10月 9日08:39
Belgium: Generalstrike causes heavy damage to government and capitalists
10月6日、ベルギーでゼネストが闘われ、全土で国鉄(SNCB)をはじめあらゆる交通機関が止まった。国内の電車やバス、首都の地下鉄が止まったほか、自治体・学校・郵便局・病院・ゴミ収集などで強力なストライキが闘われた。ベルギー国内発着の国際列車、TGV、ユーロスター、タリスもストップした。国営ラジオも放送されず、スーパーマーケットもストだ。全国各地でバリケードを築いてのピケも闘われ、それがまた交通をぶっ止めた。ゼネストは、労働者階級の間で闘う気運が圧倒的に高まる中で、3大労組(社会党系、キリスト教系、リベラル系)の主導で行われた。労組側は、賃上げと賃金の物価スライド制を要求するとともに、生活費が高騰していることと政府がインフレ抑制策を実行していないことに抗議してストライキに入った。
写真は「フォーティスやデクシアには数十億も投入。では私たちには?」と書かれたプラカード

労組は、最低賃金引き上げや若者の待遇向上のほか、金融取引への課税なども要求している。ベルギーでは大企業の法人税が引き下げられる一方で、電気・ガスの付加価値税率の引き下げ要求(21%から6%へ)が無視され、しかも6月から食料品が約8%、電気が20%、ガスが50%、暖房用燃料が約60%と軒並み値上がりしている。しかも、賃金労働者の75%が月々手取り1600ユーロ(22万円弱/1ユーロ=約136・5円)しかもらっていない。他方で9月から10月にかけて、ベルギー ・オランダ・ルクセンブルクの3カ国政府は大手金融グループのフォルティスを国有化し、金融大手デクシアには公的資金と民間資金を64億ユーロ資本注入して救済した。大もうけしてきた大銀行が救済され、かつかつの生活をしている労働者には賃上げや減税などがまったく行われないのはあまりにも不当だ。大銀行に投入される公的資金はもちろん民間資金も、すべて労働者から剰余労働を搾取したお金が元だ。
3大労組は昨年12月以来、「購買力向上」を要求してストライキなどで闘ってきた。5月にも国鉄ストと10万人規模のデモを行って首都を埋め尽くした。ベルギーはこの15カ月間、フランス語住民とオランダ語系住民との分裂という政治的危機にある。それに加えて世界金融大恐慌の渦中にある。そこに労働者の怒りの賃上げゼネストが直撃した。政府はぐらぐらだ。ベルギーでも、労働者階級が資本家階級とその政府を打倒し、権力を握るときが近づいている。〔か〕
2008年10月 1日16:48

9月23日、フランス・ポスト(郵政)の労働者が民営化に反対して1日ストライキを行った。5大労組全国組織(CGT、SUD-PTT、FO、CFDT、CFTC)の呼びかけだ。労組が仏ポスト民営化に反対してストに立ち上がったのは初めてだ。ストと同時にフランス全土40数カ所で集会・デモが行われた。パリの3千人のデモの中には「私は売り物ではない」と書いたTシャツを着た労働者がいた。デモでは「公共サービス賛成、金もうけサービス反対」のスローガンが叫ばれた。写真はトゥールーズでのデモ。

CGT(労働総同盟)とSUD-PTT(団結・統一・民主-郵便・電信・電話)の発表によれば、ストは参加率40%(当局発表27%)。SUD-PTTは「ストは政府への明確なメッセージになった。バイイー総裁への否認になった」という見解を示した。FO(労働者の力)は「ストは政府と当局側が民営化反対意見を考慮に入れざるを得ないような警告射撃となった」と述べた。CGTは「ストは成功だ。津波のようではないが最近の購買力向上年金ストを上回る」と主張している。当局側は労働者のいろいろな形態の職場放棄をスト統計数字から除いている。 政府は、2010年1月に仏ポストの経営形態を変更し、11年に資本を公開する計画だ。サルコジ大統領は11年に郵便市場を民営化すると言っている。しかしバイイー総裁は「民営化」の言葉を避けて、「公共サービスを維持する」「国は50%以上の資本を保有する」と強調するなど、慎重な姿勢を見せている。仏ポスト民営化に61%の国民が反対しているという状況にあるからだ。労組は、経営形態変更を民営化の第1段階と見なし、その段階で仏ポスト労働者30万人(うち54%が公務員)の雇用と公共サービスが脅かされると予測、これを民営化反対の理由としている。 サルコジ大統領の提案で仏ポストの将来を検討する委員会が作られ、9月26日に第1回会合が開かれた(委員会の存続期限は11月30日、構成は議会から6人、労組から6人、政府・郵政当局から5人)。労組指導部は政労使協議に乗ったが、闘う立場を表明せざるを得ない。体制内労組指導部を打倒し、民営化絶対反対・解雇阻止を掲げてストライキで闘うランク・アンド・ファイルがどれだけの規模で登場できるかが勝敗を決める。(か) 写真は9月23日、郵政民営化反対を掲げてフランス西部ルマン市の共和国広場に集まった200人の労働者
2008年9月28日18:48
Berlin, Germany: 130.000 workers against health policy of government

9月25日、ドイツの首都ベルリンに全ドイツから病院組合・公務員組合・統一サービス産業労組などの看護師・医師ら13万人が集まって集会とデモを行い、政府の医療・病院政策に激しい抗議の声をあげた(写真)。この13万人という数字は主催者の予想の2倍で、医療関係者の全国結集としてはドイツ史上最大だ。全国から貸し切りバスや特別列車を仕立てて結集する人たちも多かった。青年層やまだ勤めて日が浅い若い看護師たちが非常に多かったのも一つの特徴だ。
参加者たちが一番問題にしているのは、薬価や経営コストがたえず上昇しているにもかかわらずドイツ政府が公立病院への支出を減らしているために、病院の3分の1が倒産の危機にあるという現状だ。そのため経営は、要員をどんどん減らしている。いまベルリンでは4万5000人の医療スタッフで70万人の患者を看ているが、この10年で医療スタッフが1万5000人も減っている。その間に患者数が13%も増えているにもかかわらず、である。病床数も、ドイツ再統一時の1990年からベルリンだけで2万3000減らされた。クリスティアーネ・エールマンさん(事故災害外科の看護師)は、「仕事が残酷なほどに過重です。ですから、1日が終わったとき『ああ今日も事故を起こさなくてよかったなあ』と思う毎日なんです」と言った。エールマンさんの職場でも、過労のため経験のある医師・看護師が次々とやめているので、残った人とまだ経験の浅い人で職場を回しており、とても危険な状態だという。
秋晴れのその日、ベルリンの中央広場と主要な街頭は、医療労働者の分厚い隊列でぎっしりと埋めつくされた。
2008年9月 7日12:20
Poland: 50,000 workers overwhelmingly demonstrate in Warsaw
ポーランドの首都ワルシャワで8月29日、肌寒く土砂降りの雨の中、90年代以来最大の5万人の労働者が力強いデモを敢行した。デモを行ったのは、ポーランド「連帯」労組に組織された労働者たちだ。デモは、市の中心・ピウスツキ広場から4キロ離れた首相官邸まで行われたが、道一杯に広がるデモ隊の先頭が官邸前に着いても最後尾はまだデモに出発できないという状況だった。この結果、多くの工場で生産が止まり、事実上のストになった。ワルシャワの首都機能は数時間にわたって完全に停止した。首都を席巻する今回の闘いは、この数か月間ポーランド各地で闘われてきたストとデモの頂点をなすものだ。
写真1:ピウスツキ広場からあふれ出す5万人の労働者
ポーランドでもこのかん、食糧や燃料の価格が急騰している。労働者たちは、「まともな仕事にまともな賃金」のメインスローガンを掲げ、最低賃金の引き上げ、政府による労働法制の改悪(ストを困難にする)反対などを掲げて決起した。デモの隊列では、労組組織率が高い国営の鉱山・鉄鋼・造船というポーランド労働運動を代表する三つの産別の労働者に加え、私企業で働く青年労働者、とりわけ20~30代の女性労働者の姿も目立っていた。若い女性労働者が隊列の半分を占めるデモ隊も少なくなかった。実際、このかん「連帯」労組に加盟する青年労働者が急増している。
ポーランドは、スターリン主義崩壊後、1999年にNATOに加盟し、2004年にはEUに加盟して、現在、EUの「勧告・指導」のもとで民営化政策=新自由主義政策を推し進めている。ポーランド労働運動の2つのナショナルセンターである「連帯」労組と全ポーランド労組連合(OPZZ)の指導部は、ともにそれを認めてきた。今回のワルシャワデモは、現場労働者(ランク&ファイル)の強い要求が労組指導部を突き動かして実現したものだ。1989年の東欧スターリン主義崩壊の原動力となったポーランド労働者階級の闘いが、英・仏・独の労働者階級との合流をめざして、ついに歴史的に登場した。(は)
写真2:道一杯に広がって首相官邸までデモ
2008年8月28日11:34
Hanau, Germany: Metal workers go on warning strikes
ドイツ中西部フランクフルト近郊の小都市ハーナウで、特殊金属製造会社VACの労働者がストに立ち上がった。VAC社は40か国にまたがる従業員4000人の会社で、そのうち1500人をハーナウの労働者が占める。VAC社は6月初め、まったく一方的に労働協約を破棄。労働時間の延長と賃下げを強行しようとしている。そのため、金属産業労組(IGメタル)に組織されている1000人以上の労働者が8月20日と22日、2波の警告ストに決起した。このストの結果、両日ともかなりの時間にわたって生産ラインがストップした。写真はVAC社門前での決起集会
VAC社は3年前に米の投資企業が買収した。経営側は労働協約破棄の理由として「全世界的な景気の後退と価格の上昇」をあげているが、労働者たちは「買収にともなう損失を原因とするもので労働者には一切責任がない」とはねつけ、労働協約の破棄を撤回させるために、体制内指導部のIGメタル中央を突き上げながら闘争体制を強化している。(写真はストに決起し市内をデモする労働者。横断幕の文言は「われわれの労働協約に手をつけるな!」)
このハーナウVAC社の金属労働者の闘いと時を同じくして、南部のバイエルン州で鉄道労働組合TRANSNETに組織された機関士が賃上げを求めて8月19日、21時間ストに決起し、のどかな小都市間の交通をぶっ止める闘いを実現した。大都市や代表的産業でのたび重なるストの影響が、ついに地方の町や村にまで押し寄せはじめているのが「ストライキ共和国」ドイツの現状だ。(ひ)