HP特別企画 サミット粉砕沖縄派遣団の一口感想 (完全収録版)

全学連の学生と反戦共同行動委員会沖縄派遣団の労働者の闘いに参加しての感想を紹介します。
 【(1)は20日の嘉手納基地包囲「人間の鎖」大行動の感想、(2)は21日の名護現地闘争の感想、(3)は今回の沖縄行動で印象に残ったこと】

■学生(1年・男性)
(1)最初は嘉手納基地を本当に囲めるのかどうかすごく不安だった。1回目、2回目は失敗したが、3回目は見事に成功。3回目は僕の隣にも3人、車で駆けつけた人が入ってきた。沖縄の人の「基地はいらない」という気持ちを感じた。
(2)1回目のデモでは市街地を通り、ベランダ、沿道で多くの人が手を振り応援してくれた。力がわいて、疲れを忘れる感じである。2回目はサミット会場までは行けなかったけど、あそこまで行けたというだけでもかなりの勝利だったと思う。
(3)僕は沖縄現地行動隊に参加していて、1カ月ぶりの沖縄だった。沖縄人民のサミットに対する気持ちがどう変わっているかがすごい楽しみだった。街宣はしていないから沖縄の人たちと直接ふれあうことはできなかったけど、デモをやって、多くの人が家から沿道に出てきて、手を振って、シュプレヒコールもしていた。明らかに、沖縄人民のサミット反対の気持ちは大きくなっていた。この情勢をつくりだし、戒厳体制の中でデモをやりぬいたことの一つの力となれたことは本当にうれしいと思った。
 この3日間に学んだことを本土に伝え、反戦・反基地運動を爆発させたいと思った。

■学生(19歳)
(1)「一つになっている」という感覚を持ちました。イメージできないほどの人の数に沖縄の怒りを感じました。
(2)疲れました。裏を返せば、達成感がとてもありました。
(3)デモに参加するのは初めてで、沖縄の人の思いに直にふれることができたので、参加できてよかったと思います。

■学生(2年・男性)
(1)6月は県議選、衆院選と続いて、宣伝期間が短く、当初はどうなることかと思っていたが、これまでの闘いの積み重ねの上に、7・3事件に対する怒りが重なって一気に基地反対の怒りが解き放たれ、サミット圧力をうち破って最大動員で勝利して、痛快だった&驚きだった。
(2)「サミット中にデモができるかどうか」という事前の予想を覆して、反サミット派で名護を席巻できて最高。われわれがこの情勢を切り開いてきたし、当日もブセナに向けて唯一デモを叩きつけた。名護市民は闘い続けている。闘いはこれから。
(3)全国の仲間がたくさん駆けつけてくれて、とても空気が入りました。沖縄―本土を貫いて沖縄闘争(=安保闘争)が闘われ前進していて、一つの集約点としてサミット闘争の勝利的地平がかちとられたと思います。これをふまえ、現地行動隊は名護新基地阻止へこれからも闘います。共にがんばろう。

■学生(3年・男性)
(1)本当にこの広い嘉手納基地をとり囲む人間の鎖がつながるのか? そんな心配をしたが、とりこし苦労! すごい盛り上がりだった。自分も最初の1回だけ参加できた。「2万7000人の人は確実に基地反対」と考えると勇気が出た。
(2)1日2回のデモ行進。とにかくキツかった。特に2回目のサミット会場へのデモは疲れた。弁当を食いすぎて失敗! しかし、名護市内のデモは住民の反応もよく、やる気が出たし、サミット会場へのデモも見事やりとげたと思う。
(3)地元の人の反応が良かった。ヤル気出た。弁当もうまかった。一仕事した後の弁当、お茶最高。この4日間楽しかった。

■学生(2年・男性)
(1)サミットの直前でも、沖縄の人たちの「基地はいらない」という思いは変わらないし、むしろ怒りに火をつけていたと感じました。2万7000人という大結集がかちとられたことに、本当に感動しました。
(2)手を振ってくれる人がいて、とてもうれしかった。この地平を築いたのは、大部分沖縄現地行動隊の奮闘によるものだと感じた。やはり、サミットは粉砕しかないんだと強く感じた。
(3)私も、沖縄でビラ配りをしたことがあり、「基地反対」という人間的な怒りを共有しながら、がんばってきた。今回はサミット反対で、沖縄への連帯になるのか少し不安な部分もあったけど、やはり、政治的なもくろみは見え透いていたし、沖縄の人たちこそ、ひしひしと感じていたのだと思う。その中で、その怒りを解き放ってデモを貫徹したことが本当に勝利だったと思う。
 カンパや応援は本当に心強かった。この期待に応えて、沖縄の基地反対の闘いに応えて、がんばっていきたいと思う。でも、自分たちの集会でも国際的な連帯をもう少ししたかったと思った。

■学生(1年・男性)
(1)歴史的な大勝利だと思いました。この闘いは、やはりわれわれがサミット粉砕を真っ向から掲げて、この1年間闘い続けてきたからこそかちとられたものだと思いました。この闘いこそが、新たな沖縄闘争の大爆発への第一歩であると確信しました。
(2)まさにサミットを粉砕しつくすような大デモであったと思いました。このデモで、名護市民との連帯がかちとられたと思いました。この連帯はやはり、われわれがこれまでサミットの反革命性を訴え続け、それと市民の意識ががっちり結びついたからこそかちとられたと思いました。
(3)われわれと県民とが連帯し、共にサミット粉砕のために立ち上がったということが、とても印象に残りました。日帝の「サミット歓迎」のもくろみは完全に破産し、文字通りサミットを粉砕できたということを大勝利として総括し、それを引き継いで闘い続けていこうと思いました。

■学生(1年・男性)
(1)2万7000人の参加で嘉手納基地を完全に包囲した。それは私たちの基地撤去、反戦平和の心だ。みんなで手をつなぎ、人間の鎖で基地を包囲したとき、本当に感動した。
(2)サミット戒厳体制が敷かれているあの名護で、サミット粉砕を掲げ、2回もデモを貫徹したことに勝利を感じた。
(3)サミット粉砕決戦ということで、気合いを入れて臨んだ。2万人以上の警察権力の弾圧をはねのけ、数々の集会、デモをかちとった。沖縄の心をわがものとして、基地撤去まで闘うゾ。

■学生(3年・男性)
(1)2万7000人という人たちが決起し、そのほとんどが「サミット反対」と言っていたことがすごいと思った。
(2)基地押しつけ、サミット翼賛化を狙ったどす黒い日帝の野望を完全に打ち砕き、かつ、沖縄―本土を結ぶ闘いが新しく始まったということが認識された。
(3)市民の圧倒的な反応に感動し、本当に本土―沖縄―世界をつなぐ闘いとなっていくことが必然であると思った。

■学生(3年・男性)
(1)あつかった。たくさんいた。でももっと集まってもいいと思った。
(2)あつかった。もっと近くまでデモしたかった。
(3)あつかった。名護市でのポスティングで何人かと話せてよかった。

■学生(2年・男性)
(1)あちかった。県民の基地反対の思いとわれわれが結びついた感じがした。
(2)われわれの今までの名護での行動の成果がバクハツした迫力のあるデモができたと思う。
(3)今日のデモはよかった。しんちゃんサイコー。

■学生(3年・男性)
(1)基地包囲が2万7000人以上の結集で成功して本当によかった。
(2)デモをしているとき名護の人々の熱い視線を感じた。絶対に基地をつくらせてはいけないと、改めて強く感じたのでした。
(3)どれも印象的でした。

■学生(4年・男性)
(1)実質的に人を連れてくるようなことをしていないだけに、2万7000人以上の人で基地を包囲することができてよかった。「戦争と基地はいらない」という本土人民・沖縄人民の思いを世界に示すことが十分にできたと思う。
(2)救護室で寝ていたが、成功したと思う。
(3)海外にもマルクス主義を掲げて闘っている学生がいることがうれしかった。

■学生(1年・男性)
(1)本当につながるかどうか心配でしたが、つながったと聞いてもよくわからなかったけど、つながった写真を見て感動しました。
(2)もっとサミット会場まで近づくかと思っていたけど、ちょっと期待はずれでした。
(3)沖縄行動には初めて参加したのだけど、デモなどへの沖縄人民の反応を見て、基地はいらないものだと改めて実感しました。

■学生(1年・男性)
(1)3回目の包囲の準備をしている時、通りがかりの人が飛び入りで鎖に参加した。これを見て、迷いはしたけど沖縄に来てよかった、自分の判断は圧倒的に正しかったと思った。以後の活動のエネルギーにもなった。
(2)まず、市民の反応がよかった。デモ中に手を振ってくれたり、拍手をしてくれたり、また声援をかけてくれる人もいた。沖縄の人民は日帝に完全に反対しているということが改めてわかった。
(3)22日の夜は沖縄人民の圧倒的な支持の下でデモを貫徹できたこと、これをうれしく思うと共に、本当に沖縄に来てよかったと思う。憎き警察権力は、路上に出てデモを見ている人民の目を恐れ、全学連に対し不当逮捕はもちろん、弾圧すらできない状況であった。また、われわれも人民もテンションは最高でデモを終了できたことを本当に勝利と言わずして何というのか。しかしながら、これで闘いが終わったわけではなく、むしろ闘いの始まりであることも改めて確認し、地元に帰ってこの闘争の報告を学友にすると共に、新たな仲間を獲得できるような活動をしていきたい。

■学生(3年・男性)
(1)基地撤去を求める沖縄現地の人々と基地・戦争に反対する具体的な闘いとして連帯することができてよかったと思う。
(2)「サミット歓迎」「平和発信」という形での基地撤去闘争への規制がかけられる中で、「サミット粉砕」を掲げ、しかもそれが名護住民の支持を得たことに感動した。
(3)「サミット=粉砕対象」として、つまりは帝国主義打倒以外に沖縄の平和がないということを最後まで訴えることができたこと、そしてその主張に多くの現地の人が共感してくれたこと。

■学生(1年・男性)
(1)僕はビラをまいていて、手をつなぐときに、沖縄人民に本当に隣り合うことができました。手をつなぐ瞬間は本当に全員が一体となり、活力に満ちていたと思います。僕もこの一体感を沖縄県民の隣で感じることができ、沖縄県民の基地撤去の思いを少しだけ感じました。
(2)1度目のデモは市内で行われ、圧倒的な注目の中、勝利できたと思います。これは名護市民との連帯を完全に貫いたうえにあったのだと思います。そして、2度目のデモはとても長かったけど、とにかくものすごい気迫で戦闘的に貫徹されました。僕自身これでものすごく空気が入って最高でした。
(3)22日のデモが普天間と那覇で行われましたが、このデモが本当にものすごい声援の中で貫徹されたということです。言葉で表せるほど平易なものではありません。この中で、僕は日本のすべての闘いの原点を垣間見ることができたような気がします。まだまだ連帯しきれていないけど、一歩一歩前進したいです。

■学生(3年・男性)
(1)今回の大行動には2万7000人以上の結集があったらしいが、この史上最大の行動に参加できたことは大変うれしい。沖縄人民だけでなくアジア人民、世界人民と連帯して闘うということに、その現実性に確信を持った。
(2)普段の中央闘争と同様に、今回も最先頭で旗持ちをやらせていただいたが、今回のデモでは、背後から聞こえてくる学友たちのいつもを上回る力強い足音に元気づけられた。そして、その力強い響きは日帝を根底から震撼させることができたと思う。
(3)沖縄現地行動には、今回が初参加で、20、21、22日の参加となった。とりあえず現地に行ってみるか程度の気持ちで参加したのだが、予想を上回る熱気と決起に感動しぱなしだった。史上最大の包囲行動、戦闘的なデモなど、まさに人民の怒りが具体化し帝国主義打倒への胎動を始めたこの沖縄に来たことは大変よかったと思う。この画歴史的な闘争に参加できてよかった。今後も沖縄闘争を全力で闘っていきたい。

■学生(4年・男性)
(1)包囲行動に参加して、沖縄の基地を撤去し生きる権利をかちとる闘いは、サミットを使った闘争つぶしに屈することなく、逆に燃え上がっていることを身体で感じることができた。そして、この沖縄の闘いを自分がやらなければならないと思い、今回、さらにこれからの反戦闘争を闘っていくことを決意できた。この行動で得た大きい「もの」を寮に持ち帰り活かしていきたい。
(2)サミットで反戦・反基地闘争をつぶし、戦争国家化を推し進めたい政府に対して、断固デモをやり抜いたことは、自分の中の反戦の気持ちをすべて吐き出せたと思う。名護の海上ヘリ基地は絶対にこの手で粉砕したいし、しなければならないことを再度確認できた。こういう行動をガンガンやろうぜ!
(3)いろいろな闘争で闘ってきたが、沖縄に来たのは初めてだった。沖縄は暑い、やはり現地闘争は熱い、何より沖縄の人々、そして本土から闘いに来た人々がアツかった。自分は戦争に絶対反対し、そして人々の生活を踏みにじる政策に断固反対し闘い続ける。包囲行動が終わった後、金網に赤いリボンが一面に結ばれていたのが印象的だった。沖縄の人の基地撤去の思いの花が、今まさに咲き乱れ、嘉手納基地を覆い隠していたように思えた。

■学生(1年・男性)
(1)ビラまきをしていて2回目しか参加できなかったけど、ビラまきの車から見た姿は圧巻だった。2万7000人もの人間が「人間の鎖」に参加していたと思うと、この歴史的な行動に参加できてよかった。
(2)サミット戒厳体制・暑さ・一日に二つのデモをやるという不安材料はあったけど、大したことはなかった。それ以上にサミット会場の方に向かってデモ行進ができてよかった。
(3)今回の沖縄行動に参加して、基地はいらないという沖縄の人の思いがひしひしと感じられた。個人的にはチビチリガマでの集団自決の話を聞き、自分の子どもを殺さなければならなかった親の気持ちを考えると感慨深いものがあった。今回沖縄に来れてよかった。

■学生(2年・男性)
(3)戦争を経験した世代のおじいちゃんが、今、戦前の状況に非常に似ていると教えてくれた。あのおじいちゃんの願いが自分の行動の正義性を決定づけてくれ、勇気がわいた。

■学生(1年・男性)
(1)1回目につながらなかったときは本当につながるのかと心配になったが、3回目につながってその光景を見たときはとても感動した。
(2)街の中をデモしたときに街の人たちが手を振ってくれたり、拍手してくれ、とてもうれしく、沖縄の人たちと連帯しているんだなと思った。
(3)「人間の鎖」行動でビラを配っているときに沖縄の人たちが向こうから「私にもビラをくれ」といってビラをもらっていたことが印象に残った。

■学生(4年・男性)
(1)「沖縄サミット・平和アピール大行動実行委」が「基地はいらない人間の鎖大行動実行委」となる過程、一つひとつの過程が激しい攻防でした。SACOを拒否する2万7000人が、サミット戒厳体制の中で、過去最大の包囲をサミットに叩きつけることができたことは、決定的に日米帝の狙いを打ち砕くものになったと思う。
(2)デモのフロント部分を担わせてもらったが、58号線を部瀬名に向かって南進したデモは、翌日の集会でも確認された通り大勝利だった。警視庁の焦りは目に見えていたが、われわれの迫力にいっさい手出しができない。沖縄の人士と共に、いっさいの沖縄の怒りを一身に担うデモだった。
(3)「サミットは内面的にも表面的にも失敗」。これが唯一の真実です。われわれのデモが一つでも迎え入れられないことがあったか。日帝の狙いが一つでも貫徹されたか。基地絶対反対が日米帝の問題として突き出されたとき、沖縄は屈服したか。すべて否です。このサミット粉砕は必ずやこれからの闘いの原点としてそびえ立つ。

■学生(3年・男性)
(1)非常にすばらしいと思った。基地に反対する人が結集し、「人間の鎖」を完成することができた。並大抵のことではないと思う多くの人々に希望を与えることができると思う。
(2)「逮捕されるかも」と危機感を抱いてデモに出た。デモは貫き通せた。ただ、夕方帰ってきてTVのニュースを見ると、なにごともなかったようにサミットが開かれていたのがムッときた。そして、インタビューで外国人首相たちを歓迎している人たちがいるのを見て、歯がゆく思った。
(3)私としては20日がもっとも印象に残っている。人間の鎖はすごかった。やはり反対しようとがんばっている人々がいるということが知れた。何よりよかったのは、外国からはるばる日本のことを考えて来てくれた人がいたことだ。

■学生(2年・男性)
(1)始めはつながると思わなかった。でも2万7000人もの人々が実際に、この場所に来て、一つの思いのもとに集まっているということに感動した。
(2)とにかく暑かった。闘いも熱かった。俺のハートも熱かった。
(3)段々と自分自身が変わっていくということに驚いた。いつの間にかサミットに対する考え方や思いが、デモという行動によって自分の中に吸収され、最後のデモでは自分の意志による行動として貫徹できたように思う。

■学生(2年・女性)
(1)まず、成功してよかったと思う。が、もう少し時間より早めに確認したり、基準点を決めたりして、3度とも成功すればもっとよかった。それから、ものすごい壁の前で中の見えないところだったのでいまいち気分は高揚せず。
(2)曇っていてよかった。人通りがなぜ、あんなに少ないんだろう? と思ったが、市街地での反応がよくてよかった。(東京だと渋滞etcと文句のありそうな顔をされる)
 600人が参加してよかったが、せっかく百万人署名運動の人々もいるので、各地でデモをやるのもよいが、できることならものすごい人数でデモをしたかった。
(3)基地を初めて見たのに、米兵が活動していなかったせいか、ほぼ何の感慨もわかず。そんな心情であったことが印象に残ったこと(?)。ハードだと聞いていて、実は内心いやだったけど、実際は疲れてもきつくはなくて、良かったような、悪かったような……? でも、基地は本当に広いことを人間の鎖でも実感できたし、現地在住者の姿を見ることができてよかった。

■学生(3年・女性)
(1)初めての参加だった。手をつないでいる時は、全体がよくわからなかったが、後で2万7100人の参加者ということを聞き、感動した。目の前の基地は高い壁で見えなかった。
(2)2回のデモがやりとげられ本当によかった。何名かの名護の人がデモを歓迎してくれた。デモの激しさが名護の人たちの怒りに応えていたのだと思う。
(3)デモや集会参加の他に、戦跡や資料館の見学もでき、平和や戦争について考えるいい機会となった。沖縄の人の平和を求め、基地はいらないという思いの前に、大きな基地が当然のようにどっかり居座っているという現実が印象に残った。今また基地を強化していこうという政治の流れの前に、沖縄の思いが圧殺されないよう、多くの本土、世界の人びとがつながって、戦争への流れに対抗していかなくてはならないと思った。

■学生(1年・男性)
(1)ビラ配りの印象、相手の方からビラをもらおうと手をのばしてきた。ビラをわたして断られることがなかった。実際に2万7000人の鎖を見て圧倒された。本当に基地をなくそうとしている人びとの怒りと意志を感じた。
(2)名護市内は思った以上に閑散としていて、サミット景気なんてうそっぱちだと感じた。途中声をかけてくれたり、手を振ったりしてくれた人がいて、サミットに心から賛成している人はいないんだと感じた。サミット会場までデモをさせない権力に腹が立った。
(3)サミットというものが、どれだけカラッポで無意味でかつ有害かということをすごく感じた。沖縄の人びとは、本当に基地を望んでいないし、今までの仕打ちに心の底から憤っていることを、すべての現地行動を通じて感じた。

■学生(4年・男性)
(1)2万7000人が集まったというのを聞いて驚いた。自分がやっている最中は、そんな感じを全然受けなかったから。ただ、これだけ集まったんなら、皆でフェンスを破るくらいのことはできたかも、とも思った。
(2)すごくハードなデモだった。デモ中に水が回ってきたとき、水がこんなウマいものなのかと思った。想像していたほど警備はガチガチではなく、全国から結集したのに、そんなものか(他にも勢力を割いていたのか?)と思ってしまった。
(3)実は最も印象に残ったのは、23日の戦跡巡りの最中、いきなり河野外相がひめゆりの塔にやってきたことだ。さすがに河野も、こちらのことを予期していなかったらしく、ほどなく裏からコソコソ帰ってしまった。今回のサミットを象徴したような出来事だった。

■学生(1年・男性)
(1)炎天下の中、2万7000人もの人びとが参加するのを見て、基地に対する人びとの抵抗がこんなにも多いとは驚いた。
(2)とても暑くつらかったが、現地の人たちが手を振ったりして応援してくれて、沖縄の人びとと一緒に闘っているのだなと実感がわいた。
(3)今回の行動が直接基地問題に対して効果があったとは思えないが、虐げられている人びとの声は黙っていれば消えてしまうものなので、これからもねばり強く声をあげていくことが重要だと思う。

■学生(4年・男性)
(1)何よりも2万7000人という、これまでの中で最大多数の人びとが集まって、より大きな環が形づくられたことに感動した。しかも、本土のみならず、同じ苦しみを共有し、反基地の闘いに取り組む、さまざまな国、地域の人びとが一所に集い、一つの作業をともにできたことは重要だったと思う。国際連帯の手がかりにできるようにと思う。
(2)度重なるサミット重圧の中で、例え数百人でも反戦共同行動委のデモ隊列に名護市民が加わったことは、大きな事態だったと思う。サミット歓迎ムードで一色に染め上げるどころか、サミット反対のデモ行進がぶち抜かれ、それに共感する市民の存在があったことは、これまでの沖縄現地行動隊の成果だったと思う、改めて敬意を表したい。
(3)5月以来、2度目の沖縄になるが、2カ月前とは、人びとのシュプレヒコールへの反応がまるで違って映った。サミットの真の性格や日米両政府の意図が暴露されるうちに、私たちの運動が徐々に支持されているという手応えみたいなものを感じた。この支持にこたえ、基地問題を本土の、世界の問題として見すえながら、国際的な運動を担っていきたいと思った。

■学生(2年・女性)
(1)2万7000人で包囲したその中に自分がいたというのが感動的だったし、なによりそれだけの人が基地反対で来ていることに沖縄の人びとの思いを見た気がした。それに包囲行動はもちろん、その後の集会が本当に核心的だった。他の国の人びとの発言を聞いて、“帝国主義打倒”が当然なのだということに、少なからずショックを受けた。
(2)今まで、沖縄現地行動隊として何度も来ていた所だったが、サミット当日に反対のデモをやれて、しかもそれに対して市民が歓迎してくれるなんて、本当に今までやってきたことの意義を強く感じた。デモが許田までというのはとても悔しくて、せめて声が聞こえる所まで行きたかった。報道関係者は経験した中でも一番多かったと思うが、その後どうなったのか気がかりだし、本当のことを報道してほしい。
(3)サミットに対する批判などは、沖縄現地行動隊などを通してずっと前からやっていたが、いまいち市民の反応がわからない中で、最後の1カ月ぐらいで本当に情勢が変わってきて、一変してサミットに批判的なムードになったのは、まさに沖縄の人びとの基地や戦争絶対反対の思いの強さであるし、私たちの行動の成果だったと思う。デモも初めてという人がたくさんいる中で、「来てよかった」という意見をたくさん聞いた。私としては、白ヘルでデモをやることの意義を改めて感じた闘争でした。

■フリーター(20代・男性)
(1)2万7000人。過去の基地包囲の中でも最大規模の参加者だけでなく、通行人や通りすがりの車の運転手も皆、表情が明るく、にこにこと笑っていたのが印象的でした。
(2)とても暑かったが、根性でやり抜いた。もっと部瀬名のサミット会場まで近づきたかった。デモ警備も薄かったし、突撃すれば突破できたよーな気もする。
(3)私は現地行動隊の一員だが、沖縄現地でつくってきたものが完全に成功したと思った。サミット厳戒体制をうち破って、われわれの日々の闘いと当日のデモでひっくり返して人民の解放空間に転化した。

■労働者(40代・男性)
(1)暑さの中で、汗でぬれた手と手をつなぎ基地を包囲できたことは、基地撤去に向け大きな前進をかちとることができたと思う。今度は全世界の平和を守り闘っている人々と手をつなぎ、全世界から基地をなくしたい。
(2)私たちのデモに住民の方々が手を振って応えてくれたことは、暑さの中で消耗していた気力、体力を回復させることができるほど喜びを与えてくれた。また共に闘っている実感が持てた瞬間であったと思う。

■労働者(30代・女性)
(1)「基地はいらない」の思いで、いろいろな人が力をあわせることができ、よかった。過去最高の人数と聞いて、「やった! サミットにかけた政府の狙いは崩れた」と思った。クリントンや首脳の妻たちの予定がなくなり、ザマーミロ! と思った。(いつもはすごい騒音なのに、サミット期間だけ)基地が静かなのには腹が立った!
(2)午前中の市街地でのデモは、人通りは少なかったけど、ほとんどの人が注目し、手を振ったり、ニコニコして見ている人が多かった。会釈するだけで「絶対、基地はつくらせない」という気持ちが通じあったようで、うれしかった。名護で街宣とかしたかった。辺野古の海をゆっくり見れないのは、とても残念! 少しくらい帰るのが遅くなってもいいから、ちゃんと見たかった。
(3)もっと街中がサミット、サミットしているかと思ったけど、旗を出しているのも大企業や建設会社だけで、すごく表面的な歓迎でしかないことを実感。しかし、那覇で歩いていると「どこいくの? なんでサミットに反対?」と聞かれ、もっともっと沖縄の人々の中に入っていく必要を感じた。どんな形であれ、沖縄の人々と交流したかった。

■労働者(20代・男性)
(1)2万7000人という多くの人々が基地はいらないという行動を共にできたことをとても誇りに思う。厚かましくも居座り続ける米軍基地は誰も望んでいない。
(2)市内のデモではものすごい数の警察権力がいたにもかかわらず、弾圧をはねのけて市民の声援の中やりぬいた。改めて、サミットは誰も歓迎していないということが実感できた。
(3)戦争になって一番犠牲になるのは一般の人々である。軍隊は人々を守るのではなく国を守るためのものだ。だからこそ今、反対の声を上げなければならないし、今日これからも「戦争は絶対にいやだ!」という声を上げ、みんなと共にがんばろうと思う。

■労働者(40代・女性)
(1)基地の広さに驚いた。2万7000人が同時に手をつなぐ(基地を包囲して、平和を訴える)という行動に、自分も参加できてうれしい。
(2)暑さとの闘いでもあったが、サミット当日に会場に向かってのデモを貫徹できたことで、サミットそのものは“傷つけられた”と言えると思う。
(3)5月に続いて2度目だったが、今回チビチリガマと座喜味城跡に行くことができた。チビチリガマの前では、本当にいろんな思いが頭の中をかけめぐったが(一言では言い表せない)、あの場所で自分にできたことは、黙って手を合わせることのみであった。二度と戦争は繰り返しませんという思いを、あのガマの中で眠る人たちに伝えることが精一杯だった。

■(不明)
(1)アジア一の大きさの嘉手納基地を「人間の鎖」でつなぐことができるとは思ってもみなかった。それだけ沖縄の人たちが基地に対して、どれだけ怒りがあるのかということがわかった。それだけに自分がその中に加われてとてもよかった。
(2)午前のサミット粉砕集会に出てみてわかったことは、名護市のメインストリートに行っても、沖縄の人たちが手を振ってくれたし、サミットの盛り上がりのなさにはびっくりした。やはり形だけのものでしかないことがよくわかった。
(3)参加した中で、沖縄現地の人と話したことが一番印象に残っている。やはりその人と話していても、日本・アメリカ政府から抑圧されているし、すごく平和を求めていることがわかった。それに対して自分なりに考えていかないといけないことだと思いました。