ZENSHIN 1998/05/18(No1861 p06)

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週刊『前進』(1861号4面1)

 5・23狭山中央闘争へ 6月再審棄却策動うち破れ

 五月二十三日、無実の石川一雄さんが不当逮捕されてから三十五年を迎える。部落解放同盟全国連合会は不当逮捕三十五年を弾劾し、狭山第二次再審闘争の勝利をめざして五・二三中央闘争を闘う(要項別掲)。ともに闘おう。

 国家総ぐるみの部落差別犯罪

 日帝の戦争と大失業攻撃の中で、部落解放闘争を解体し部落差別をあおるために狭山再審棄却攻撃が強まっている。これを全力で粉砕しなければならない。
 東京高裁が今なお再審を開始しないことは、狭山差別裁判の継続そのものである。このことに腹の底からの怒りを爆発させよう。
 一九六三年五月、埼玉県狭山市で身代金を取りに来た犯人を取り逃がす大失態を演じた警察は、その後、被害者の中田善枝さんが死体で発見されていよいよ追いつめられた。そして、部落に対する差別的な見込み捜査を集中的に行い、石川さんを別件不当逮捕したのである。石川さんは警察の不当な拷問的取り調べにハンストで抗議した。だが、警察は再逮捕を強行し、特設留置場に石川さんを隔離し孤立させ、ニセ弁護士やニセ狭山市長を仕立て、拷問的取り調べを繰り返して無実の石川さんに「自白」を強制したのだ。そればかりか、石川さん宅に入り込んで「被害者の万年筆」を勝手口に置いてくるという証拠のねつ造までやって、ついに石川さんを「犯人」にデッチあげたのだ。
 こうして警察と検察は「自白」をデッチあげて起訴し、一審・浦和地裁はわずか半年のスピード審理で「死刑」判決を、二審・東京高裁は「無期懲役」判決を、最高裁は「上告棄却=有罪」判決を出し、石川さんに超長期の投獄を強制した。石川さんは三十二年間も投獄された末、九四年十二月に仮出獄したが、今なお「殺人犯人の無期囚」として゛見えない鎖”につながれている。
 この三十五年間の過程は警察・検察・裁判所がまさにグルになって、石川さんを「犯人」にデッチあげ、部落差別を国家ぐるみで強行してきた三十五年間だった。これが日本帝国主義の真の姿なのだ。
 この日帝が今、石川さんと全人民の怒りの爆発を恐れて、第二次再審請求の棄却攻撃を強めている。六月棄却策動を絶対に粉砕しなければならない。
 石川さんの二度にわたる再審請求は、一度目(七七年八月)は二年半で棄却され、二度目(八六年八月)も十二年経過してなお実現されず、踏みにじられたままである。担当している東京高裁第四刑事部(高木俊夫裁判長)はいまだ事実調べも行っていない。
 再審請求段階では、「自白」による「殺害現場」がデッチあげであることを示す小名木証言や、万年筆が三回目の家宅捜索の直前に勝手口のかもいの上に置かれたことを示す元捜査官証言(「一、二回目の捜索の時にはなかった」というもの)を始めとして、石川さんの無実を示す決定的な証拠・証言・鑑定が裁判所に多数提出されている。寺尾判決の誤りは完全に明らかである。刑訴法の規定から言っても、当然再審を決定しなければならない。
 にもかかわらず高裁が十二年間も再審を開始せず事実調べも行わないのは、部落差別に基づくことなのである。「部落民にはまともに裁判を受ける権利もないのか」という部落大衆の怒りはまったく当然であり、われわれはこの怒りを真に共有しなければならない。
 この極悪の権力=裁判所に対して、〈差別徹底糾弾〉の激しい怒りをたたきつけてこそ、裁判所を追いつめて再審をかちとることができるのである。

 狭山闘争は国家権力を裁く闘い

 石川さんは、「部落民の私を犠牲に選んで、権力の威信回復をはかろうとした、まさに天人ともに許されない悪逆非道なやり方に鋭く批判をくわえ、国家権力の自己批判を迫る」「加害者としての国家権力に何らかの制裁がくわえられないのは不合理だ」と述べている(第二審最終意見陳述、全国連狭山パンフ『やつらを「死刑」に』)。
 狭山闘争の原点は〈差別徹底糾弾〉であり、石川さんと三百万部落民が国家権力を裁く闘いである。さらに「石川さんの命はわが命」という階級的原点に立って、労働者階級が石川さんとともに国家権力を裁く闘いなのだ。
 権力は石川さんの三十五年間の闘い、無実の叫び、徹底糾弾の激しい怒りの前に震え上がっている。だからこそ、再審申立以来十二年間たってもなお決定を出すことができないでいる。
 そして、解同全国連はこうした石川さんの怒りと闘いにこたえるために、毎月の東京高裁糾弾要請行動で、時には六時間も七時間も対決して東京高裁を糾弾している。そこで石川さんの無実をとことん明らかにし寺尾判決の差別性、暗黒性を一点の曇りもなく弾劾し裁判所を追いつめている。この力が高裁・高木による棄却策動を阻止しているのだ。この闘いをもっと強めて高裁を追いつめ、再審への道を切り開こう。
 本紙前号の全国部落青年戦闘同志会論文で武装し、五・二三狭山中央闘争に決起しよう。五・二四ガイドライン関連法案粉砕闘争を連続して闘おう。

 

 

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