週刊『前進』(1864号3面3)
解同全国連
差別裁判35年に怒り 6月棄却阻止へ総決起
切迫する六月棄却策動と対決し、五月二十三日、東京で「石川一雄さん不当逮捕三十五カ年糾弾 第二次再審闘争勝利! 五・二三狭山中央闘争」が、部落解放同盟全国連合会の主催で開かれた。無実の石川一雄さんとの熱い連帯の思いを込めて、全国から五百人の部落大衆と共闘の労働者らが参加し、再審をなんとしてもかちとろうと、戦闘的集会とデモをうちぬいた。
午後一時半から東京・中央区八丁堀の労働スクエア東京で総決起集会が開かれた(写真下)。冒頭、主催者あいさつに立った瀬川博委員長は、「差別と戦争の政治が橋本内閣のもとで進められている。戦争で真っ先に犠牲になるのは部落民だ。戦争への道を絶対に許してはならない」と述べ、「狭山闘争の勝利は全国連の使命だ。団結して闘おう」と呼びかけた。
都政を革新する会の長谷川英憲代表、動労千葉の田中康宏書記長の連帯のあいさつに続いて、狭山中央闘争本部の小森勝重事務局長が基調報告を提起した。
小森さんは、まず三十五年前に石川さんが逮捕された五・二三とは、国家権力が部落差別を公然とまき散らした日であること、この日石川さんにはめられた手錠は、部落民すべてにはめられた手錠であること−−このことを胸に刻みつけて権力に対する復讐の徹底糾弾を誓う日であることを強烈に訴えた。
そして、狭山再審をめぐる情勢について、@六月にも棄却決定が出される超緊迫情勢であること、A解同本部派の転向と裏切りの中で、部落大衆の解同離れ、分裂と流動化が強まっていることを明らかにし、全国連の闘いの重大性を強調した。
さらに、全国連の〈新たな狭山闘争論〉について述べた。これまでの狭山闘争論は、「自白」と客観的証拠の食い違いを明らかにするところにポイントを置いたものであったが、新たな狭山闘争論は、さらにその上に、石川さんが「犯人」にデッチあげられていった具体的過程を明らかにすること、そうすることで「死刑」にされそうになった石川さんの恐怖と怒りを全人民のものとするものであることを訴えた。
これは、狭山闘争の原点をきっちりと据え直すということだ。解同本部派は、石川さんの不屈の闘いをないがしろにし、権力への煮えたぎる怒りを抑圧し、狭山闘争の差別糾弾闘争としての原点を根本的に否定して「人権救済」「冤罪救援」運動にすり替えている。全国連の新たな狭山闘争論は、こうした本部派の権力への屈服をのりこえ、狭山全人民運動を本格的につくり出すためのものである。小森さんはこの内容をさらに深め、全体のものとすることを呼びかけた。
小森さんは最後に、新ガイドライン関連法攻撃と闘い、「六月棄却策動を粉々に粉砕し、夏−秋の闘いに攻め上ろう」と訴えて基調報告を終えた。
続いて二つの特別報告が行われた。高橋昭一共闘部長は、周辺事態法、自衛隊法改悪など新ガイドライン攻撃との闘いが部落大衆の生活と未来にとってどれほど大切かを明らかにした。そして、解同本部派が組坂新委員長体制のもとで、日帝の侵略戦争政策への屈服を深めていることを徹底弾劾し、「戦争を阻止したとき、部落は解放される」と核心を提起し、翌日の五・二四新ガイドライン関連法粉砕闘争への総決起を呼びかけた。
続いて、兵庫、奈良、広島から住宅家賃値上げ反対闘争の報告が行われた。公営住宅法の改悪によって全国の部落に一方的な家賃大幅値上げ攻撃が襲いかかっている。これは、部落民が部落に住み続ける権利を奪い、団結を破壊する差別攻撃だ。各地の代表は、行政当局との大衆交渉、広がる署名運動と供託闘争、青年・婦人の頑張り、また全国連の闘いを伝え聞いて本部派の村からも「話に来てくれ」と要請がきていることなど、部落大衆の怒りと闘いが本部派の制動をこえて大きく広がっていることを生き生きと語った。
元気いっぱいの青年たちと各ブロックの決意表明、小林あや子事務局長の婦人部特別アピールのあと、中田潔書記長がまとめを提起した。中田書記長は、石川さんの不屈の闘いと狭山闘争が、戦後部落解放運動の融和主義や利権主義への転落を粉砕し、部落解放運動を本来あるべき姿に引き戻す決定的役割を果たしてきたことを強調した。それゆえ「狭山闘争の勝利なくして部落解放運動の未来なし」ときっぱり断言し、六月棄却策動絶対粉砕・再審勝利に突き進むことを訴えた。「全国連はまだ小さいが、身の丈こえる大きな課題にチャレンジしてこそ、成長・飛躍できるのだ」としめくくった。
決起集会のあと、会場から東京駅〜銀座〜日比谷公園までデモ行進を行い、狭山再審勝利を力強くアピールした。デモの先頭を青年部が担い、警備の警官を圧倒して各所でジグザグデモを繰り返した。
こうして五・二三闘争は圧倒的にかちとられた。不屈に闘う石川さんと連帯して、六月棄却策動絶対阻止に決起しよう。
高裁高木糾弾の嵐 ”事実調べ直ちに行え”
解同全国連と部落解放共闘は、五・二三−二四闘争に続き、二十五日、約五十人が東京高裁糾弾要請行動に決起した。この日も四月行動に続き、差別裁判を居直る東京高裁を四時間にわたって、炎のような怒りで糾弾した。
全国連は、書記官・関谷の前回の発言を「誤解を与えた」などという言い方で逃げようとする裁判所当局の差別性を根底から暴き、徹底的に追及した。
こうして全国連は、東京高裁が部落差別の権力機関であること、高裁・高木が事実調べ−再審を行わないことそのものが極悪の部落差別であることを弾劾し、事実調べぬきの決定など断じて許さないとの決意を強烈にたたきつけた。
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