ZENSHIN 1998/08/31(No1874 p08)

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週刊『前進』(1874号6面3)

解同全国連婦人部大会
戦争と差別阻む力に 全国に婦人部をと熱気

 部落解放同盟全国連合会婦人部第七回大会(第七回部落解放全国婦人交流集会)が七月十九、二十の両日、兵庫県城崎温泉の城崎大会議館で開かれた。二百十人が参加し、九・二三新安保ガイドライン関連法案粉砕闘争と狭山・住宅家賃値上げ反対など、部落解放運動が直面する重要課題をめぐって討論し、圧倒的な成功をかちとった。
 冒頭、主催者あいさつに立った中田潔中央本部書記長は、「底知れぬ不況と同和事業打ち切り攻撃で部落の仕事と生活が厳しくなり、悪質な部落差別が強まっている。全国のきょうだいの思いを引き受けて闘うために、全国連をさらに大きくしよう」と訴えた。
 来賓あいさつを三里塚芝山連合空港反対同盟の郡司とめ婦人行動隊長、北富士忍草母の会(メッセージ)、全国沖縄青年委員会の新城峯子委員長が行った。
 続いて狭山闘争本部の小森勝重事務局長の狭山闘争アピールに続き、狭山現地調査に対する石川一雄さんのお礼の手紙が紹介された。石川さんは、三十二年間の拘禁生活は「屈辱の烙印(らくいん)」であり怒りを禁じ得なかったと述べ、「厳しい緊迫した情勢」下の狭山再審闘争へ「一層の御力添えを」と訴えた。参加者は熱い連帯の拍手でこたえた。
 住宅家賃値上げ反対を闘う各地の代表が報告と決意を表明した。市当局への抗議行動や家賃供託を闘っている兵庫県西宮市の芦原地区、神戸市の番町地区、奈良県橿原市の大久保、大阪府の野崎、そして広島の代表が登壇し報告した。「村で運動の中心をになっているのは婦人たちです」「元気いっぱい走り回っています」と意気高く語る婦人たちの報告に、参加者は興奮をともにして聞き入った。そして、全国の団結を固めて闘うことを確認した。
 長野県連準備会の婦人は須坂高校差別糾弾闘争を報告し、差別された青年が先頭に立って青年の組織づくりを進めていることを報告した。
 続いて、三木輝子婦人部長が記念講演を行った。六〇年代末の荒本支部結成から婦人部結成に至る闘い、さらに狭山・三里塚を闘う荒本支部への大阪府連(本部派)=暴力団と権力のすさまじい支部破壊攻撃を、村ぐるみの団結と闘いではね返してきた歴史を語り、「みんなが一丸になって闘えば必ず勝てる」と、参加者に勇気と確信を与えた。
 続いて九七年度活動報告を荒本支部の岩崎喜子さんが、九八年度運動方針案を小林あや子婦人部事務局長が提起した。岩崎さんは、昨年の広島全婦以来の実践をとおして、婦人部一千人建設の展望を切り開いてきたことを確信も固く強調した。小林さんは、新安保ガイドラインを始めとする、戦争と大失業と差別の攻撃の中で、婦人部の闘いがきわめて重要であることを初めに確認し、運動方針の基調を以下の四点にわたって提起した。
 第一に、新ガイドライン関連法案反対の九・二三国会闘争への総決起と百万人署名運動の推進。第二に、〈無実・差別・徹底糾弾〉を貫く新しい狭山全人民運動を広げること。第三に、住宅家賃値上げ反対闘争、教育・保育・医療など、村のあらゆる要求の実現のために、台所の苦しさ、村の生活を知っている婦人こそが躍り出ること。第四に、解放講座運動と婦人の要求の組織化をとおして全支部に婦人部をつくること。
 小林さんは最後に、「いよいよこの夏秋が最大最高の決戦です。すべての課題を同時に闘える力を身につけ、五万人組織建設に向けて決起しよう」と訴えた。
 議事終了後、関西ブロックの婦人が狭山劇を熱演し会場は沸きかえった。
 二日目は分散会を行い、各地での取り組みと悩みや問題点を出し合い、経験交流を行った。識字運動を新たに始めて、自分の母親世代とのつながりをつかんだ(福岡)、学校での差別落書きをめぐって子どもとのかかわり方に悩んでいる(奈良)、新安保ガイドラインの勉強会をやって署名運動に取り組んでいる(茨城)など、各地で婦人が闘いを牽引(けんいん)している様子が生き生きと報告された。
 まとめの全体集会で中田中央本部書記長は、「しっかりした原則的活動を重ねれば、本部派の崩れの中で必ず解同全国連が部落大衆に全責任をもつ勢力になれる」と述べ、一層の奮起を訴えた。最後に議案を一括採択し、三木婦人部長(再選)を先頭とする新役員を選出して、闘う態勢をうち固めた。

 

 

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