週刊『前進』(1885号3面3)
10・26狭山闘争 「寺尾判決24年」で集会
”高木打倒し再審へ” 石川さんと連帯して
棄却執行人=高木俊夫裁判長の再審棄却決定を絶対に阻止するために、十月二十六日、部落解放同盟全国連合会の主催で「寺尾差別判決二十四カ年糾弾・年内再審棄却阻止・高裁実力糾弾決起八周年/狭山中央行動」が戦闘的に闘い抜かれた。朝から夕方までさまざまな行動が打ちぬかれ、「再審貫徹!」「高木打倒!」の怒りの声が、一日中、東京高裁と霞が関官庁街を席巻した。
闘いは午前九時半、日比谷小公園での決起集会から始まった。冒頭、中田潔解同全国連書記長が「きょうは九〇年に三人の部落青年が東京高裁を実力糾弾した日だ。この戦闘精神を全員のものとして、きょうの闘いに立とう」とあいさつし、闘いの火ぶたを切った。関西、九州、中四国、関東など全国の部落大衆、青年が次々と力強い決意表明を行った。
直ちに東京高裁糾弾・要請行動に入った。高裁正門前まで行くと、多数の職員・警備員が配置され厳戒態勢だ。全国連の「実力糾弾」の気迫に圧倒され、闘いの爆発を恐れているのだ。差別裁判所にあらためて怒りがわいてくる。全員で東京高裁糾弾のシュプレヒコールをあげた。
十時から刑事第四部糾弾・要請行動を行った。全国連の各支部、部落解放共闘会議の構成団体など三十二組織が申し入れを行った。解同全国連中央本部は、長文の要請書を提出し、その内容に沿って、狭山裁判を貫く国家権力の部落差別を徹底的に暴露・弾劾した。狭山事件の捜査段階、石川さん逮捕・取り調べ・起訴、検事論告と一審内田死刑判決、二審寺尾無期判決のすべての過程に暗黒の部落差別が貫かれていること、再審段階でも第一次申し立て以来二十一年、第二次以来十二年間まったく事実調べが行われていないという特異性こそ、狭山裁判の差別性を示していると厳しく弾劾した。そして、「石川さんの無実の叫びと客観的証拠を真正面から受けとめ、直ちに事実調べ、再審を開始せよ。検察庁が隠し持つ全証拠の開示命令を出せ」と要請した。鈴木主任書記官らは、正義と怒りにあふれた糾弾内容に一切反論できず、沈黙するしかなかった。
糾弾・要請行動は、午後二時まで四時間にわたって徹底的に闘い抜かれた。これと並行して、裁判所前、有楽町駅前などで街頭宣伝・署名行動が繰り広げられ、多くの労働者・市民が再審要求署名と支援カンパを寄せた。
午後二時から裁判所隣の弁護士会館講堂で、二百二十人が参加して総決起集会が開かれた。解同全国連の小森勝重狭山闘争本部事務局長が基調報告を行った。小森さんは、二十四年前の七四年十・三一寺尾無期判決が出された時の悔しさと怒りを新たに、寺尾判決の差別性を徹底的に弾劾した。「非道言語に絶する所為」(判決文)などと言って、石川さんに下した無期判決が今も確定判決として、石川さんと部落民をがんじらがらめに差別の鎖につなぎとめていること、そして高木が事実調べも行わず寺尾以上の差別棄却決定を狙っていることに警鐘を鳴らし、「高木打倒こそ再審闘争の勝利の道だ」と闘いの方向性を鮮明に提起した。さらに、「本日から十一月一日の狭山全国統一行動までの一週間を全力で闘いぬき、事実調べをかちとろう」と情熱を込めて訴えた。全参加者が、圧倒的な拍手でこたえた。
続いて特別アピールとして、高橋昭一共闘部長が十一〜十二月ガイドライン関連法決戦への総決起を、同住連の大橋昌広事務局長が同和住宅家賃値上げ反対闘争の報告と決起の訴えを行った。
基調報告と特別アピールをとおして、恐慌と大失業、戦争と差別の吹き荒れる時代に、解同全国連が日帝に屈服する解同本部派にとって代わり、三百万部落大衆に責任を持つ勢力として飛躍し、労働者階級と団結して勝利していく路線がトータルに提起された。
基調報告を受けて、全国連の青年たちが、石川一雄さんの「本審の次はない」という不退転の決意を自らのものとし、何がなんでも棄却絶対阻止・再審をかちとる決意を表明した。また、部落解放共闘会議の労働者は、狭山闘争・部落解放闘争を労働者階級自身の闘争課題としてさらに戦列を拡大し、ともに闘う決意を表明した。
三里塚反対同盟の小林なつさん、都政を革新する会の長谷川英憲元都議、動労千葉の代表が連帯のあいさつを行った。集会を意気高くかちとった参加者は、午後四時半から東京高裁包囲・糾弾デモを貫徹した。
こうして、十・二六闘争は圧倒的に打ち抜かれた。高木の再審棄却策動は切迫している。高裁糾弾・要請行動を始めあらゆる取り組みを強め、年内棄却絶対阻止へ全力で闘おう。
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