ZENSHIN 1998/12/21(No1890 p06)

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週刊『前進』(1890号3面2)

 狭山再審棄却を絶対許さぬ
 高裁・高木を連日糾弾 全国連、決然と座り込み

 部落解放同盟全国連合会は、東京高裁第四刑事部(高木俊夫裁判長)による狭山第二次再審請求棄却の動きが強まっていることと真っ向から対決し、「再審棄却絶対阻止」を掲げて十二月六日から六日間の東京高裁座り込みを中心とする総決起の闘いを打ち抜いた。部落解放共闘会議に結集する労働者・学生・市民はともに闘った。
 座り込みは、東京高裁に近い日比谷公園内の「郷土の森」公園にテントを設置して行われた。初日の六日正午から、座り込み闘争突入決起集会が約百人の参加で開かれた。青年を先頭に高齢者、子どもたちも、「石川さんの命はわが命」と全国から多くの部落大衆が立ち上がった。晴れわたった冬空のもと、テント前には「狭山すわり込み決行中!」の横断幕が張られ、「首を賭す」と大書した大阪・荒本支部ののぼりがひるがえり、戦闘的熱気があふれた。
 初めに主催者を代表して中田潔解同全国連書記長があいさつした。「石川一雄さんは第二次再審にすべてをかけて闘っている。この石川さんの闘いになんとしてもこたえよう。高木打倒によってこそ再審開始の血路が開かれる。今日から一週間、東京高裁と霞が関一帯を狭山勝利の熱気と力で埋め尽くそう」と全員の奮起を呼びかけた。
 続いて小森勝重狭山中央闘争本部事務局長が基調報告を行った。小森さんは、「高木裁判長は来年三月で任期切れを迎えるが、自分の任期中に決定を出すと公言している。いまだに事実調べを行っていない高木の行う決定とは、棄却決定以外にない」と、棄却切迫の危機を訴えた。そして、「検察の新たな鑑定書提出は、寺尾確定判決が崩れたことを検察側も認めたということだ。なのに、なぜ狭山だけは事実調べ・再審を行わないのか。部落民には裁判を行う権利も認めないというのか!」と怒りをこめて弾劾した。そして、「この座り込みをもって、高木に事実調べを行わないなら第四刑事部から即刻去れ、裁判官をやめよ、と迫ろう。高木を引きずり出して徹底糾弾しよう」と闘いを呼びかけた。
 最後に小森さんは、「日帝は、自自連立政権のもとで朝鮮侵略戦争に突き進もうとしている。狭山再審闘争の力で、差別と排外主義の洪水を打ち砕こう」と訴えて基調報告を終えた。
 座り込み団を代表して亀井広敏全国連副委員長が「全国のきょうだいとともに、この一週間、東京を狭山一色で塗りつぶそう」と気迫を込めて決意表明した。さらに防衛隊、都内をかけめぐる宣伝隊の代表が力強く決意を述べた。
 戦闘的熱気でかちとった決起集会を起点に、解同全国連は六日間の連続闘争を断固として闘い抜いた。東京高裁に対して翌七日から連続して糾弾・要請行動が行われ、要請団は、事実調べを行わない高木裁判長の差別的対応を怒りを込めて徹底糾弾した。そして、「再審棄却決定を絶対に許さない。決死阻止する」との決意をたたきつけた。棄却決定の機会をうかがう日帝・東京高裁・高木裁判長とのぎりぎりの攻防が激しく闘い抜かれた。
 冷たい雨の降り続く寒い日もあったが、全国連と解放共闘は意気高く座り込み闘争、高裁要請行動、霞が関デモ、街頭宣伝活動、署名・カンパ活動を全力で繰り広げた。闘いは大きな反響をつくりだし、街頭での署名・カンパに連日、多くの労働者・市民の支持と協力が寄せられた。
 東京高裁と警視庁は、全国連の正義の闘いに追いつめられ、七日には早朝から東京高裁前に九台の機動隊バスを出動させるなど、許すことのできない弾圧態勢を敷いた。六日間の座り込み闘争は、この権力の弾圧体制を打ち破って、戦闘的にうちぬかれた。
 解同本部派は「高木裁判長のもとで、よい決定を」などと、差別裁判官・高木に対する幻想をあおり、狭山闘争の解体策動を強めている。解同全国連は、こうした本部派の日帝への屈服を徹底弾劾し、三百万部落大衆の未来をかけた決戦として棄却阻止・再審貫徹の決戦を闘い抜いている。石川さんの不屈の決起、部落大衆の戦闘的闘いと固く連帯し、重大情勢の狭山闘争に総決起しよう。

 

 

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