週刊『前進』(1902号3面2)
解同全国連第8回大会
戦争反対・差別徹底糾弾へ
狭山決戦必勝の熱気あふれ
三月七、八日、部落解放同盟全国連合会の第八回全国大会が、千三百五十人の参加で大阪で開催された。
日帝による戦争と大失業、部落差別攻撃を絶対に許さないという熱気と気迫があふれる中で、九九年度の闘う方針と組織体制を満場一致で確立した。そして、全国連創立の原点というべき狭山第二次再審闘争の勝利のために、高裁・高木体制打倒、再審貫徹の決戦態勢をうち固めた。
大会第一日目は七日正午から茨木市民会館で開かれた。冒頭、全員で解放歌を斉唱する中、三十本を超える荊冠旗が参加者の間を通って壇上に勢ぞろいした。荊(いばら)の冠を配した真紅の旗は、部落大衆が差別を徹底糾弾し、解放への血潮をたぎらせる闘いの旗だ。今、その旗を高く掲げて進撃する時が来たことを告げる幕開けだった。
瀬川博委員長が主催者あいさつに立ち、狭山再審棄却攻撃の切迫に重大な危機感を表明し、「死闘を訴える」と檄を発した。
そして、解同本部派が今や「人権・啓発活動」に運動をねじ曲げていることを厳しく批判し、「このような生ぬるい闘いで、どうして勝てるのか」「部落民の自主解放の力で、国家権力と差別者を震え上がらせる闘いを実現し、棄却攻撃を阻止しよう」と訴えた。無実の石川一雄さんの不屈の闘いに連帯し、全力決起の決意を込めて、参加者全員が熱烈な拍手でこたえた。
続いて、来賓のあいさつが行われ、三里塚反対同盟の木内秀次さん、都政を革新する会の長谷川英憲元都議、婦人民主クラブ全国協議会の西村綾子さん(相模原市議)ら各界・戦線で闘う人びとがあいさつした。革命的共産主義者同盟からは天田三紀夫書記長が、「全国連の闘いは革共同の魂。血盟を誓い、ともに闘う」との熱烈な連帯のあいさつを行った(別掲)。
メッセージ紹介の後、議案の提起が行われた。楠木吉秀事務局長が九八年度活動報告を行い、中田潔書記長が九九年度運動方針案を提起した。
楠木事務局長は九八年の闘いを総括し、「日本帝国主義の戦争と差別の大攻撃の前に、解同本部派を始めとするあらゆる既成勢力が屈服している中で、全国連が三大闘争路線をもって対決し、反撃の道すじを切り開いてきた」と述べ、その闘いの地平を強調した。
とりわけ、狭山闘争で高木との熾烈(しれつ)な攻防戦を闘い抜き、棄却策動を阻止し続けてきたこと、この闘いの中で、゛まさにこの第二次再審請求審が一切である”゛狭山闘争のすべてを全国連が引き受ける”という立場に立ちきったことが、大きな飛躍のバネとなったことを確信をもって総括した。
第1節 三大闘争の全面的推進を
中田書記長の提起による九九年度運動方針案では、全世界的に戦争と大失業の攻撃を強める帝国主義の危機が全面的に明らかにされ、その中で部落解放運動つぶしと侵略融和の攻撃、差別の洪水と激しい生活破壊の攻撃が強まっていること、こうした中で解同本部派が帝国主義との闘いを投げ捨て、侵略融和の「人類史観」に転落し、日米安保同盟と天皇制の賛美、狭山闘争と差別糾弾闘争の解体など全面的・綱領的な屈服を深めていることが、怒りをもって暴露された。
そして、本大会で確立すべき三つの柱として、@国家権力の部落差別犯罪としての狭山差別裁判を徹底糾弾し、三月再審棄却絶対阻止の決戦に突入すること、A部落絶滅型の同対事業打ち切り攻撃と対決し、同和住宅家賃値上げ反対闘争を中軸に部落大衆の生活と権利のための闘いをやり抜くこと、B狭山、新ガイドライン反対などの労働者階級との階級的共同闘争の一層の強化、C組織建設五カ年計画を策定し、全国連五万人建設へ猛然と突入すること−−を提起した。
中田書記長は最後に、「待ったなしの勝負の年が来た。ちゅうちょなく、恐れることなく闘い、部落大衆の求める全国連として、この一年間全力を出し切って闘う」と中央本部の決意を明らかにして提案を終えた。会場から割れるような拍手がおこった。
この後、三つの特別報告が行われた。
@狭山闘争では、小森勝重狭山闘争本部事務局長の決戦アピール、婦人部三月要請団の発言に続いて、各地からの発言が行われた。とりわけ荒本支部の団結子ども会の再審署名運動の頑張り、福岡躍進大会の大成功、高木裁判長の地元・久留米市での三日間連続の署名・ビラまき活動の反響、県内の部落をくまなく回って署名を集め抗議葉書を組織した長野の闘いなど、全国各地で取り組まれてきた闘いが生き生きと、熱気にあふれて報告された。
A住宅闘争の特別報告では、西宮・神戸などで闘う各地の代表約三十人が旗を掲げて登壇した。同和住宅家賃への応能応益制導入が部落差別そのものであり、違法な措置であること、日帝・建設省、行政当局と徹底対決し、家賃値上げを必ず粉砕する決意がそれぞれ語られた。また「毎月一回、みんなで朝市を開いて大会への参加費用を積み立てた」(奈良)などの闘いの報告がされ、会場の熱気は一層高まった。
Bさらに新安保ガイドライン反対闘争のアピールが行われ、一日目の議事を終了した。
第2節 3つの分科会で活発な討論
二日目は、会場を東大阪市荒本に移し、午前中に三つの分科会(狭山・糾弾、住宅・要求、共同闘争)が行われた。それぞれのテーマで路線的深化と一致のための議論が活発に展開された。
また、広島で校長を自殺にまで追い込んだ「日の丸・君が代」強制への怒りの弾劾がなされた。゛侵略戦争と部落差別のための「日の丸・君が代」を絶対に許さない”という強い決意があふれた。
午後から全体集会を再開した。運動方針案、役員人事案などの本部提案を圧倒的な拍手で採択し、瀬川委員長を先頭とする九九年度の闘う執行部体制を確立した。さらに、「三月狭山決戦に立ち上がり、高木裁判長の辞任を要求する決議」など四本の決議を採択して歴史的大会の幕を閉じた。
ともに参加した部落解放共闘の労働者は、日帝の部落差別攻撃、差別分断支配のたくらみを断じて許さず、狭山闘争への労働者階級の一層の決起をつくりだしていく決意を強くうち固めた。
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週刊『前進』(1902号3面3)
全国連との血盟誓う
天田革共同書記長のあいさつ
部落解放同盟全国連合会第八回全国大会の成功を心からお喜び申し上げます。
革共同は全国連の皆さんの創立大会以来八年間の不撓(ふとう)不屈の闘い、狭山第二次再審闘争の勝利のための闘い、要求闘争、階級的共同闘争、さらには五万人組織建設の闘いと固く連帯して、ともに前進することをあらためてお誓い致します。
全国連の闘いは革共同の魂です。全国連の発展は、革共同にとって不可欠の要素です。また、革命的共産主義運動の前進は、全国連と階級闘争の発展にとって基礎的・土台的要素であると思います。私はそういう立場から、あらためて革共同と全国連の血盟を誓い、この戦争と大失業時代を全力で闘い抜いていくことをお誓い致します。
資本主義の終わりの始まりの中で、日本の支配者階級は非常にあくどい朝鮮侵略戦争突入の攻撃を強めております。地方自治体の戦争協力動員、さらにはガイドライン関連法の強行、有事立法の法制化、さらには国労解体の攻撃を強めております。そして、北朝鮮は悪者だ、だから攻撃し虐殺していいんだ、という排外主義宣伝を行い、入管法・外登法を強化して、日本の労働者階級を侵略戦争に動員しようとしています。
その中で最大の問題は、日本共産党の転向です。日本共産党は今日、「安保廃棄は凍結する」「日の丸・君が代を法制化せよ」、さらには「天皇制は賛成だ」という形で攻撃をかけてきています。
そして、「日の丸・君が代」が国会で全面的に論議され、法制化されればそれに屈服する、こういうことをのたまっているのであります。この論理は、国会で侵略戦争が論議されて、それで全体が合意すれば、日本共産党は侵略戦争に賛成する、朝鮮に向かって出兵していくんだということを宣言したに等しいのであります。徹底的に弾劾・断罪したいと思います。
私たち革共同は、このような階級闘争の状況の中で不屈・非妥協に闘い抜くのは全国連と革共同であり、この闘いがひとつになれば日帝の戦争政策を必ず粉砕できると確信致します。
皆さん、これからが新しい時代です。戦争と大失業の時代において、戦争を阻み、労働者階級人民の階級的連帯を強めて、不屈・非妥協に、部落差別と排外主義に一ミリたりとも屈服しない闘いを実現するならば、労働者階級と被差別人民の解放闘争は必ず前進し勝利できると思います。
そのために四月統一地方選挙になんとしても勝利すること、闘う労働者人民の代表を東京都議会に、杉並区議会に、相模原そして高槻市議会になんとしても送り込むこと、このことを実践的な結論とし、必勝を期して闘いたいと思います。
最後に、革共同は勝利をかちとるまで全国連の皆さんとともに闘い抜くことをあらためてお誓いして、革共同の連帯のあいさつと致します。
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週刊『前進』(1902号3面4)
狭山闘争
座り込みに突入
棄却阻止へ連日の激闘
三月狭山再審棄却を絶対阻止するために、解同全国連は三月十五日から連続五日間の座り込み・東京高裁糾弾行動に突入した。
座り込みは、東京高裁に近い日比谷公園内「郷土の森」公園で行われた。テントを張り、その上に「狭山座り込み決行中」の大横断幕と周りにのぼりを立て、道行く人々の圧倒的注目を集めた。
座り込みの威力は絶大だ。十二月に続く行動で、高木の悪行は霞が関一帯に働くすべての労働者に知れ渡り、東京高裁に大打撃を与えている。全国連は連日、朝から夕方までの街頭宣伝・署名活動と、長時間にわたる高裁糾弾・要請行動を闘い抜いた。
高木裁判長の五年間を超える事実調べ拒否の態度は実に許しがたい。゛部落民にはまともな裁判を保障する必要はない”ということであり、差別裁判徹底糾弾闘争の爆発を恐れての新たな部落差別犯罪そのものである。だが、これ以上、無実の石川一雄さんを「罪人」扱いし、「仮出獄」の無期刑で縛り続けることなど断じて許されないことである。
亀井広敏副委員長、中田潔書記長を先頭に、全国連の怒りは初日から爆発した。要請文は次のように要求している。「狭山事件にかかわる裁判のすべては、一切の差別判決もろとも即刻取り消し、撤回せよ。裁判所は、石川一雄さんの前に土下座して謝罪せよ」と。
三日目の十七日は婦人部が糾弾要請行動を行った。長野の荒井さんは、子どもの頃、部落差別ゆえに家が貧しくて教科書も買えず、勉強したくてもできず、学校に行けば差別された自らの生い立ちを痛苦の思いをもって語り、「差別される者の痛みが分かるか。書面審理で部落差別が分かるか」と裁判所を徹底弾劾した。そして、「石川さんの本人尋問を行え」と迫った。怒りの糾弾闘争が、白熱的に闘い抜かれた。
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