ZENSHIN 1999/06/07(No1911 p06)

ホームページへ週刊『前進』月刊『コミューン』季刊『共産主義者』週刊『三里塚』出版物案内販売書店案内連絡先English

 

週刊『前進』(1911号5面2)

 5・23狭山中央闘争

 棄却絶対阻止へ気迫

 差別裁判取り消し「百万人署名」の大方針

 無実の石川一雄さんが国家権力の部落差別に基づくデッチあげによって不当逮捕されてから三十六年目の五月二十三日、部落解放同盟全国連合会の主催による狭山中央闘争が東京で闘い抜かれた。全国から五百九十人の部落大衆と共闘の労働者、学生、人民が結集し、切迫する東京高裁の狭山再審棄却策動と全力で対決し、新たな狭山闘争の大爆発をつくりだすことを誓い合った。
 集会は午前十時から星陵会館で開かれた。冒頭、主催者あいさつに立った瀬川博解同全国連委員長は、「石川さんは見えない鎖につながれている。権力の差別犯罪を暴き出すために一層の闘いが必要だ。無罪をかちとるまで頑張ろう」と全員の奮起を訴えた。また、九月東大阪市議選を五選必勝をかけて闘う決意を述べた。
 基調報告を狭山闘争本部の小森勝重事務局長が行った。小森さんは、昨年十二月から今春の全国連の総力決起が東京高裁・高木裁判長の任期内の再審棄却を阻止してきたことを勝利の地平として総括し、これによって狭山闘争は完全に高木対全国連の力勝負になったことをしっかりと確認しようと訴えた。
 そして、高木続投体制は日帝が何がなんでも再審棄却を強行する意思表示であり、今からが文字どおりの決戦であること、これからの闘いに石川さんと全国連の命がかかっていることを肝に銘じて闘おうと呼びかけた。
 そして、決戦勝利の実践方針として、@高裁要請行動の全力をあげた取り組みと、A「差別裁判取り消し」の新百万人署名運動とB新狭山パンフの学習運動を提起した。これによって七〇年代を超える狭山差別裁判徹底糾弾の巨万の決起をつくりだし、その力で高木体制を打倒し、再審闘争の勝利を切り開こうと熱烈に呼びかけた。
 参加者は、国家権力の部落差別犯罪によって「殺人犯」にデッチあげられ、超長期の投獄を強いられ、今もなお権力の鎖に縛りつけられている石川一雄さんの怒り、悔しさをあらためて胸に刻みつけた。そして、全国連の決戦方針を貫徹して、石川さんの不屈の闘いに何としてもこたえぬく決意を込めて、基調報告を満場の拍手で確認した。
 同和住宅家賃値上げ反対全国連絡協議会、闘う議員団、三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さん、沖縄・名護市議の宮城康博さんが連帯のあいさつを行った。
 続いて部落解放東日本共闘会議と学生解放研、九州・中四国・関西・関東の全国連各ブロック、婦人、青年の代表が狭山勝利への決意表明を行った。
 最後に、中田潔書記長が集会のまとめを提起し、「高木を打倒できる決意と力あふれる運動をつくろう。戦争と差別と反動の体制をひっくり返すために最後まで闘おう」と訴えた。
 集会後、解同全国連と解放共闘の二隊に分かれて、東京高裁を徹底糾弾する戦闘的デモを打ち抜いた。その後、芝公園で開かれた新ガイドライン関連法案粉砕の五・二三全国総決起闘争に参加した。

 高木の発言を追及

 高裁糾弾に連続決起

 翌二十四日、解同全国連と部落解放共闘は東京高裁要請行動に決起した。
 高木裁判長は、三月二十三日の弁護団との面会の際に、弁護団が「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の原則を尊重するよう求めたところ、「私も同じ意見だが、゛疑わしき”については判断のあるところだ」と発言した。
 この発言は、再審棄却への重大攻撃である。高木は最高裁の「日産サニー強盗殺人事件」再審決定取り消し(三月)に続いて、「寺尾判決には『疑わしい』ところはない」として、狭山再審請求を棄却しようと狙っているのだ。弁護団に向かってのこの発言自体が、棄却に向かう重大攻撃なのである。
 この日の要請行動では、三・二三高木発言に解同本部派がまったく対決していない中で、全国連が狭山再審勝利に全責任を持つ勢力として、怒りを込めて弾劾し全面撤回を要求した。そして、断固たる「高木打倒」の戦闘宣言をたたきつけたのである。
 

TOPへ