週2回月・木発行『前進』
[メニュー][トップ]

新時代の扉みんなで開いた 青年を先頭に労働組合復権し安倍政権の悪政を断ち切ろう 2・10都知事選総括集会/鈴木達夫さんの発言

週刊『前進』06頁(2620号03面01)(2014/02/17)


 新時代の扉みんなで開いた
 青年を先頭に労働組合復権し安倍政権の悪政を断ち切ろう
 2・10都知事選総括集会/鈴木達夫さんの発言

(写真 17日間の激闘を通じて、鈴木候補の訴えが多くの労働者に広く深く響いた【2月7日 荻窪駅前】)

 2月10日、「鈴木たつおとともに歩む会」の選挙事務所(杉並区)で勝利感あふれる都知事選総括集会が開催され、多くの支持者・支援者が鈴木達夫氏とともに17日間の激闘を振り返り、ねぎらいあった(記事1面)。そして、次の闘いに向かってこれからもともに闘う共同の決意を打ち固めた。集会での鈴木氏の発言を紹介します。(編集局)

 17日間の激戦に勝ち抜いた感動と勝利感

 17日間にわたる素晴らしい闘いの末に大勝利をかちとった。この感激と勝利感を共有したいと思います。この場に来られているみなさんにあらためてお礼を申し上げます。それからやはり、街頭宣伝を一緒に担ってくれた学生のみなさんの奮闘に強い感謝の気持ちを申したいと思います。この激烈な党派闘争の中で、若い人たちの体力と勢い、その尽力なくして今回の選挙戦はなかったと思います。
 私は今回の選挙戦で、今の世の中を根本的に変えていく新しい時代の扉をみんなの力で押し開いた、ということをひしひしと感じています。
 「安倍打倒」「貧困と過労死を許さない」「被曝させない」「だからオリンピックは返上すべきだ」という私の主張は、確かに敵階級にとっては許しがたいものだということがはっきりしました。どの候補者も本当のことを言わない。テレビでも街頭でもくだらないことばかり言う。聞けば聞くほどわからなくなり、混迷する。その中でほとんどの人が愛想を尽かして、結局は戦後3番目の低投票率。それはそうですよ。彼らはわざとそうしているんです。
 そういう中で、私ははっきりとモノを言い、はっきりと伝えるということをまず第一にやらなければならないと考え、先ほど言ったようなスローガンを掲げました。

 労働者階級は全世界を獲得できると確信

 私が今回一番感じたのは、労働者階級の存在ということです。つまり、今の日本の社会を含めて全世界がそうですけれど、新自由主義といわれる弱肉強食のもとで大企業だけが生き延びる、その一方で人びとのつながり、連帯、団結といったものを全部破壊していく攻撃が吹き荒れています。しかもそれが破綻して、激しい階級分化が起こっています。
 そういう中で、私は特に選挙戦の後半の過程で「裸一貫で生まれ裸一貫で死んでいく労働者、失うべきものは何も持たない」という言葉を使いました。これは、ベトナム反戦闘争当時のアメリカの労働者の闘いから教えられたスローガンなんです。労働者階級の特徴と本質、そして、だからこそ労働者は団結できるということを表した言葉であり、昔から大好きな言葉です。
 実は日放労長崎分会の闘いでも、これがキーワードだったんです。当時私は27歳、年長の人でも32歳くらいですが、9人の執行部をそろえて激烈な選挙戦に勝ち抜き、それまでの御用組合を覆しました。当時のNHKも労働者が職能的に分断されて簡単には結び付けず、お互いが蹴落とし合いみたいなことをやっていた。それをひとつの考え方で統一していくのは本当に苦労しました。飲み屋で朝まで議論して、店を追い出されてそのまま公園で議論しました。
 それは何のためかというと、自分たちは労働者だということの確認のためです。アナウンサーも記者もディレクターも労働者なんだと。かなり乱暴な議論もやりましたよ。「アナウンサーさんは声帯という筋肉を使う筋肉労働者だ」とかね(笑い)。そういう議論までして、やはり「裸一貫で生まれ裸一貫で死んでいく何ものも持たない労働者、ゆえに全世界を獲得できる、獲得したいと思える階級なんだ」と私は確信してきましたし、今回その確信をますます強くしました。

 「労働組合とは何か」訴え手応え感じた

 街頭宣伝の中でも、あの寒い中で足を止めて聞いてくれている人はやっぱり労働者なんですよ。特に最後まで聞いてくれて、向こうから握手を求めてくるのは青年労働者です。逆に言うと、青年労働者がどれほど過酷な状況に置かれているか。そして、その青年労働者たちに本当のことを訴える人が誰もいないということです。やはり「今の労働組合は腐っている」という主張がものすごい衝撃をもって受け止められます。そして「労働組合の本来の姿を取り戻そう」と言ったら、「私、やります」という人が何人も出てきた。ある人は「私はJR東の労組員です。文字通り組合は腐っています。なんとかしようとあらためて思いました」と。私の訴えが労働者階級の心に確実に届いた。それが本当にうれしかったですね。
 その中で特に「労働組合とは何か」ということを力を込めて語りました。労働組合とは、200年前から労働者階級が自分と仲間の生活を守り、権利を獲得していくために、自ら生み出したかけがえのない団結体なんだと。200年前といえばイギリスのチャーチスト運動が始まる直前ですね。蛇のように狡猾(こうかつ)な資本家の搾取に対抗するために、労働者階級が自ら生み出した団結体です。
 それをちゃんと訴えると、打てば響くような手応えがある。やっぱりそういう時代だし、またこの資本主義社会の本質はそこにあると、本当のことをそこまで言いきっていく。すると手応えがあり、心に届く感じでした。

 パリ・コミューンの思想=「東京燃ゆ」!

 安倍政権はどうしようもない危機です。新自由主義が破産して社会が完全に行き詰まっている。それなのに真っ向からそれに対決せずに迎合する勢力しかいない中で、舛添なんかで都知事選を乗り切ろうとした安倍。どうしようもない連中なんだと都民もわかっていて、それが投票率の低さにも表れています。
 特にオリンピック問題です。福島を切り捨て、大ウソをついて呼び込んだオリンピック。その敵のもくろみ、悪だくみをバンバン暴露していけば納得してもらえると確信しました。そして、この安倍を打倒して悪政を断ち切ろうと訴えると、本当にみんな足を止めて拍手をしてくれました。
 この間、ちょうど日弁連の会長選挙が行われ、宇都宮を含む司法改革賛成派=新自由主義に屈服した連中に対して4200人以上が「NO!」をたたきつけた。やはり今の日弁連に対する不信、不満、怒りが充満している。それを結集して日弁連を改憲阻止の砦(とりで)、人民の闘いの砦にしていく展望が開かれました。
 労働運動の力で今の社会をひっくり返していく、その道筋がはっきり見えた。これからますます非和解的な激突になっていく。今回はその第一歩です。だから私は、労働運動・労働組合の再建をためらうことなくどんどん進めていくことだと思います。
 最後に私は、政治の「転換」「決断」を訴えました。難しいことじゃない。これはパリ・コミューンの思想です。パリ・コミューンで労働者人民が初めて市政を握って、やったことは一種の「徳政令」で借金を棒引きにして、住宅家賃も全部引き下げた。今だって1兆円も金があればそういうことに使えばいい。みんなでそう決めればいい。それがコミューンですよ。『パリ燃ゆ』という名著がありますが「東京燃ゆ」だよね。当時のパリの労働者人民と同じような認識を、私たち自身の闘いの中でかちとることができる、歴史とはこういうものなんだとひしひし感じました。今の時代を切り開く、その鍵をみなさんと私でつかむことができました。