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新たな障害者解放闘争の実践課題職場闘争と地区党建設に障害者解放の勝利がある

週刊『前進』06頁(2625号04面04)(2014/03/24)


新たな障害者解放闘争の実践課題
職場闘争と地区党建設に障害者解放の勝利がある

 すべての障害者と労働者の仲間の皆さん! 障害者総合支援法は、障害者のみならず、それに関わるあらゆる領域の労働者に「賃労働と資本」の極限的状況を強制する新自由主義攻撃です。しかし、それは同時に、この攻撃を階級的労働運動の発展で打ち破る展望が切り開かれているということです。拠点建設と地区党建設に勝利し、障害者解放をかちとろう!

安倍打倒・総合支援法粉砕へ

 時あたかも連合と全労連本部の屈服の上に、政府主導の「官製春闘」が宣伝されています。労働者の総反乱を抑え込むための「わずかな賃上げ=おこぼれ」と、その裏で労働者派遣法改悪を強行し、「解雇特区」攻撃を推し進めているのが安倍政権です。安倍政権は大恐慌と戦争の時代、資本主義の存続に体制内労組幹部を取り込みつつ、非正規職化と外注化攻撃を武器に労働者支配に乗り出しました。障害者総合支援法はまさに障害者とともにいる労働者(介護、医療、福祉、自治体、教育など)に対する先駆け的な攻撃です。
 だからこそ、労働組合を今こそ階級的によみがえらせる闘いが決定的なのです。この道に勝利の展望があります。破綻的な新自由主義攻撃が逆に障害者と労働者をひとつに結び付けました。
 都知事選決戦で獲得した地平は2010年代中期階級決戦―世界革命―日本革命勝利をたぐり寄せる巨大な地区党建設―無数の拠点建設の展望を指し示すものとなりました。重要なことは、4大産別の闘い、職場闘争を時代認識と路線で闘うことです。この力がすべてを動かす原動力となっているのです。これを根底から保証するのが全戦線に責任を取りきる地区党なのです。
 この間の実践とその苦闘により党全体でつかんだことについて、労働組合をよみがえらせ拠点を打ち立てることと、何よりも地区党建設の課題として明らかにしたい。

階級的労働運動に展望が

 一つには、新自由主義攻撃の脆弱(ぜいじゃく)性は階級的団結と階級的労働運動によって浮き彫りになり、その攻撃を粉砕できるということです。新自由主義の核心は労働組合破壊、団結破壊と徹底的な分断にあります。労働者や障害者、部落民、在日・滞日外国人、女性などの団結を破壊し分断し続けることによってしか延命・成立しない攻撃です。
 社会を成り立たせるあらゆる基盤(公共機関、社会保障など)を利潤追求のために破壊し尽くすことによって資本は延命しようとしています。これに対して、労働組合を土台にして、職場と地域からの一人の反撃が開始されるならば、一見強大に見える新自由主義攻撃の壁を崩すことができるのです。
 だから「生きさせろ」の声と行動が労働組合として発せられれば、たちどころに資本は混乱し安全と生命を破壊して労働者を投げ出す、そのことが社会的に暴露され、より一層の反撃の構図が拡大します。たとえ労働組合が体制内指導部に支配されていても、絶対反対の闘いで組合を作り替えることができます。

闘いの中心に障害者が座る

 二つには、その闘いの中心軸に障害者が座るということです。〈階級的団結〉〈障害者も労働者階級である〉のテーゼの到達地平によって、新自由主義との闘いの前面に障害者が躍り出ることが可能となりました。
 何よりも障害者への差別・分断は階級支配の一環であり、「賃労働と資本」の支配体制をより深く構築する攻撃です。
 障害者が労働組合に結集して闘う意義は、単に障害者が階級的団結を「経験」するだけではなく、国家と資本の非和解的闘争の中で労働者と具体的に団結し、このことを通して障害者が階級として形成されていく重要な一里塚なのです。
 また、労働組合は本来、資本による差別・分断にさらされている、障害者を始めあらゆる階層の労働者の団結体だということです。このことは、労働組合に根源的な社会変革の力が宿っているということなのです。
 スターリン主義、社会民主主義の体制内労組幹部の支配によって長らくそのことがまったく解体されてきました。労働組合をよみがえらせる意義がここにもあります。

障害者もプロレタリアート

 三つには、「就労支援」の名のもとに障害者を低賃金と非正規職化に叩き込む障害者総合支援法絶対反対の闘いを進める中で、そもそも〈労働とは何か〉というマルクス主義的な根源なテーマを、あらためて今の時代認識と路線の中で掘り起こし、総合支援法反対の闘いを労働運動のテーマとして押し上げました。
 核心的には、障害者も生きるために労働力を売る以外にないプロレタリアートだという点が階級的労働運動と結合した総合支援法反対の闘いの中で鮮明になりました。
 実際に労働が〈できる〉〈できない〉を問わず、障害者とはそのような存在なのです。あるいは〈生まれながらの障害〉と資本による長時間労働の人間性破壊による精神疾患や労災による〈中途障害〉も同じ労働者であり、ともに資本とは非和解的な存在です。両者は労働組合を通して団結できるのです。

職場の団結が闘う力になる

 四つには、4大産別の闘いの中に、障害者解放の実践がすでに宿っていることを見いだしました。産別の闘いに、すべてを奪い返す力があります。来るべきプロレタリア独裁の社会では、労働組合が諸問題を解決していく推進力となります。
 共同作業所も労働組合を軸に団結すれば、地域の生きる寄る辺としてソビエト的に建設することができるのです。
 特に関西での実践的教訓は大きい。ある保育職場で看護師が脳梗塞(こうそく)で倒れました。原因は職場のクレーム処理などのストレスや過労です。当該のAさんは右手が不自由だが、職場復帰を要求しました。
 職場集会が開かれ、「身体は不自由でもみんなの協力(共同)があれば復帰できる」「この病気は職場が原因。市と当局はAさんを復帰させるように、労働時間を減らすなど配慮するのは当たり前」と、原因に対する怒りも内包しつつ、同志が提案しました。一人の組合役員だけが「前例がない」と反対しましたが、職場のみんなが納得して、具体的にAさんの労働をフォローする手立てを考えました。
 職場の団結でAさんの復帰を決め、フォローの手立てを共同で作り上げる姿に、労働組合的課題をベースにした新しい障害者解放運動の示唆があります。同時に普遍的な課題として要員不足における長時間労働の問題も浮かび上がりました。
 まさに、職場支配権の問題であり、反合・運転保安闘争の永続的発展としてあります。
 以上のように、われわれは障害者解放運動を〈新たに別個に作る〉のではなく、職場闘争の課題の中に障害者解放のテーマが宿っていることをつかみました。こうした労働組合が軸になって地域の障害者や作業所と結びつくこと、障害者総合支援法を粉砕することは可能だということです。
 最後に地区党の正面課題に全戦線の課題を据えて、強大な地区党建設に進もう。すべての労働者の〈労働〉〈生活〉の課題を路線的にプロレタリア独裁の観点で捉え、綱領的なトータリティに満ちた地区党建設に闘い進もう。党と労働組合の一体的建設の要が職場生産点での拠点化です。国鉄解雇撤回の新10万筆署名に取り組もう。
 路線的な職場闘争を通じて労働者の自己解放的決起が生まれ、絶対反対の闘いが職場の体制内勢力との力関係を劇的に変え、あらゆる課題を闘える階級的労働組合としてよみがえることが可能なのです。『前進』『障害者解放パンフ』を障害者の組織化と労働組合に持ち込もう。すべての障害者は革共同に結集しよう。
〔革共同障害者解放闘争組織委員会〕