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知る・考える 用語解説 過剰資本・過剰生産力/1047名解雇撤回闘争

週刊『前進』06頁(2661号05面06)(2014/12/15)


知る・考える 用語解説
 過剰資本・過剰生産力/1047名解雇撤回闘争

過剰資本・過剰生産力―行き着く先は大失業と戦争

 今日の大恐慌の原因は過剰資本・過剰生産力である。過剰資本とは、資本家が生産により大きな資本を投じても少ない利益(利潤)しか上げられない状態を指す。資本家が生産の拡大によってもうけようとしても、もうけられない状況に入っているのだ。過剰資本は過剰生産として現れる。さらに20世紀以降の帝国主義時代には工場設備(固定資本)が巨大化し破壊しにくくなるため、過剰生産が過剰設備=過剰生産力を伴うようになる。だから過剰資本・過剰生産力と言う。
 過剰資本・過剰生産力のもとでは、資本家の手元にある資金は設備投資には回らず投機資金となってマネーゲームに向かう。それを極限まで推し進めたのが新自由主義だ。実体経済は低迷しているにもかかわらず、世界の大ブルジョアジーはこの間、不動産投機など経済のバブル化と金融バブルに走り、そこから巨額のあぶく銭を得ることで肥え太ってきた。
 今の日本経済は生産の減少、成長率の減少、設備稼働率の低下、設備投資の減少に陥り、需要と供給のギャップが拡大している。このすべてが過剰資本・過剰生産力を示している。国家財政の破綻や金融緩和策の無力さも、最大の原因はそこにある。行き着く先は大失業と戦争という破局でしかない。だからこそプロレタリア革命以外にないのである。

1047名解雇撤回闘争―新自由主義の原点との闘い

 1980年代の国鉄分割・民営化によって解雇された国鉄労働者の「解雇撤回・JR復帰」を求める闘争。国鉄分割・民営化は、40万人いた労働者を20万人に減らす、国家による大量首切りだった。「国鉄とJRは別会社」とされ、いったん全員解雇・選別再雇用によって労働者の誇りと団結を破壊し、労働組合を解体する攻撃だった。資本が好き勝手に労働者の首を切り、非正規職に突き落としていく攻撃がここから始まった。
 その中で、最後まで退職を拒否した1047人が90年3月に解雇された。動労千葉は争議団、国労は闘争団をつくって本格的な闘争体制に入った。自治労、日教組など100万人規模の労働者が長期にわたり闘争を支援してきた。
 この闘いは、国鉄分割・民営化を絶対にあいまいにしない闘いとして、同時に全労働者への首切り・大失業、民営化・非正規職化、戦争・改憲、労組破壊という新自由主義攻撃を労働組合の階級的再生によって打ち破る最大・最基軸の闘いに発展した。
 日帝は、1047名闘争つぶしに全力をあげたが、動労千葉は国労本部などの屈服をのりこえて闘いを継続し、不当労働行為を東京地裁、高裁に認めさせるところまで追いつめた。この勝利は、全労働者の総反撃への道を開くものになる。