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香港の街頭占拠闘争 労働者と学生が結合 香港政府・中国スターリン主義打倒へ 強制排除後も闘いは継続

週刊『前進』06頁(2662号04面03)(2014/12/22)


香港の街頭占拠闘争
 労働者と学生が結合
 香港政府・中国スターリン主義打倒へ
 強制排除後も闘いは継続



(写真 〈上〉強制排除を前にして金鐘に集まった労働者・学生【12月10日】〈下〉不屈の表情で逮捕される学聯秘書長の周永康氏【金鐘 11日】)


 12月11日、香港政府は、「真の普通選挙を要求」して官庁街である金鐘(アドミラルティ)を占拠し、座り込む労働者・学生を強制排除した。この時、249人もの労働者・学生を逮捕している。この香港政府の暴挙を徹底弾劾する。そして今後も闘いを継続しようとしている香港の労働者・学生と固く連帯して、この新自由主義の社会を打倒するためにともに闘っていく決意を明らかにする。
 この街頭占拠闘争は9月28日から開始された。「香港に普通選挙制度を導入する」という1997年の香港返還時の公約を中国政府は公然と踏みにじり、普通選挙制度とは名ばかりの選挙制度を次の行政長官の選挙(2017年)から導入することを決定した。候補者をあらかじめ2〜3人に絞る「指名委員会」という組織を新設し、中国政府に対して批判的な候補者は最初から立候補できないようにしたのである。あくまでも中国スターリン主義の独裁的な香港支配を貫徹し、強めていくためである。この暴挙に対する労働者・学生の怒りが大爆発し、75日間にもおよぶ街頭占拠闘争になって発展したのである。
 この75日間におよぶ闘いは、中国スターリン主義、香港ブルジョアジー、さらに彼らに組織されたマフィア、民間反革命との全面激突の過程でもあった。その攻撃と真っ向から対決して、この75日間の座り込みを闘いぬいたのである。

貧困者蔑視する暴言に怒り爆発

 この街頭占拠闘争は、香港、さらには中国で吹き荒れる新自由主義に対する労働者階級の怒りの決起として闘われた。
 街頭占拠闘争が続いている10月20日、香港の行政長官・梁振英は米紙ニューヨークタイムズのインタビューの中で、「『広範な代表性』の意味は、数の平等性ではない。香港の全階層を考慮するなど、数字の遊戯である。多数による決定というなら、月収が1800米j(約21万2000円、1400香港j)以下の半数の香港人の支持を得なければならないことになる。そうなると、このようなレベルの人びとのために政策が偏向することになるだろう」と暴言を吐いた。
 45人の大富豪が2140億米j(約3兆8520億円)の富を有し、2013年の香港の国民総生産の80%を占めている。一方で130万人の香港居住者が貧困ライン以下の生活をしている。2013年の政府統計によれば、50%の就業人口の収入は1万4100香港j以下であり、特に青年の貧困問題が深刻になっている。
 梁振英の発言は、人口の半数を占める低所得者・貧困者を切り捨てる発言であり、そんな階層に選挙権を与える必要などないと本音を吐いたのである。この暴言は、香港の労働者の怒りにさらに火をつけ、街頭占拠闘争での学生運動と労働運動の合流と結合をますます強めた。
 この暴言の翌日の21日に、香港職工会連盟は「梁振英の底辺層を蔑視する言論を弾劾する」と題した声明を発し、「全香港の労働者家族は、職業や収入の区別なく、今回の雨傘運動(この街頭占拠闘争の名称)を続けて支持し、労働者家族及びすべての人の普通選挙の権利を守ろう!」と訴えた。さらにこの香港職工会連盟を含む21団体が、22日の緊急デモを提起し「これは1%に対する99%の運動だ。1%の富豪は不合理で不文明的な政治制度によって、私たちの財産や利益を奪っている。学生と市民は占拠行動を通じて、梁振英を代表とする統治集団に厳正に抗議し、99%の市民が持つべき権益を取り戻そう!」と訴えた。街頭占拠闘争は、新自由主義に対する真っ向からの闘いであり、香港政府、中国スターリン主義を揺さぶる階級的な闘いなのである。

追い詰められてマフィアを動員

 こうした労働者の階級的な怒りの決起の拡大に恐怖した香港政府と中国スターリン主義は、何度も排除を画策しながらも公権力としては強行できなかった。こうして最後に彼らは、卑劣にもマフィアを利用して街頭闘争を一掃することに活路を見出したのだ。香港最大のブルジョアジー李嘉誠が背景にいるといわれる香港マフィアの「新義安」、その「新義安」が支配するといわれるミニバス会社が「道路の占拠は違法だ」と裁判所に訴えた。その訴えを口実にして裁判所が決定を出し、11月25、26日の旺角(モンコック)、そして12月11日の金鐘での強制排除が強行されたのである。マフィアを使う以外に強制排除ができなかった香港政府と中国スターリン主義こそ追い詰められているのである。

国際連帯闘争の本格的推進を!

 12月11日の強制排除にあたって、この占拠闘争のリーダーである香港上専学生聯会(学聯)秘書長の周永康氏、著名な歌手の何韵詩氏、リンゴ日報の創業者の黎智英氏、香港職工会連盟総幹事の蒙兆達氏ら249人が逮捕された(翌12日に釈放)。強制排除を目前にして10日に金鐘で開催された1万人集会で、学民思潮の黄之鋒代表は「皆がしっかりと信念を持っていれば運動は終わらず、失敗しない。普通選挙をかちとる闘いは続く」と訴え、11日当日に周永康氏は「政府が真の普通選挙実現の具体的スケジュールを示さなければ、市民は道路に戻ってくる」と演説した。これらの発言は、街頭占拠闘争が今回の強制排除にもかかわらず、今後永続的に続くことを示す決意である。労働者と学生の新自由主義との闘い、そして香港政府、中国スターリン主義との闘いはけっしてやむことなく、必ずや中国スターリン主義を打倒するまで続いていく。
 国鉄決戦を軸に新自由主義との闘いを発展させ、香港の労働者・学生との熱い連帯をかちとっていこう! 香港の闘いは、世界が30年代型の大激動期に入ったことを赤裸々に示している。まさに革命が求められている。労働者の国際連帯闘争を本格的に推進しよう!
〔河原善之〕