週2回月・木発行『前進』
[メニュー][トップ]

知る・考える 用語解説 ソビエト/賃金闘争

週刊『前進』06頁(2668号05面04)(2015/02/09)


知る・考える 用語解説
 ソビエト/賃金闘争

ソビエト−労働者階級の自己権力

 もともとロシア語で助言、会議、評議会などを意味する言葉。ロシア革命の中で国家権力機関、中央―地方、各級の立法・行政機関となり、国名の「ソビエト社会主義共和国連邦」ともなった。
 始まりは1905年の革命である。首都ペテルブルクなど主要都市で各工場から選ばれた労働者代表がストライキ委員会を発足させ、労働者代表ソビエトを名のった。闘いが大規模化した同年10月には革命的自治機関に発展した。レーニンはさらに蜂起の機関、革命的権力機関に発展すると見通していた。
 1917年の2月革命では、労働者・兵士代表ソビエトと農民代表ソビエトが首都と全国各地につくられ、それらが合同して全ロシア・ソビエト大会を開き、臨時政府と対峙した(二重権力)。ソビエトは10月に武装蜂起し、臨時政府を打倒、全権力を握った(10月革命)。
 ソビエトが蜂起の機関、国家権力機関となることができたのは、党(ボルシェビキ)と労働組合の一体的建設が進み、地区―首都―中央のソビエト内で革命派が多数派を占め主導権を握った結果だ。この意味でソビエトと党と労働組合は三位一体である。階級的労働運動の前進と労働組合による職場生産点の支配を基盤にして初めてソビエトが力と権威を発揮し、権力を奪取することができたのだ。

賃金闘争−賃金闘争生存と団結守る基軸的闘い

 賃金の引き上げをかちとるための闘争。実際には賃金の引き下げに抵抗する闘争になる場合もある。
 賃金の水準は労働者と資本の力関係によって決まる。労働者の抵抗がなければ、資本は労働者が生存できないところまで賃金を引き下げてくる。現実に労働者の平均賃金は97年以来、一貫して低下を続けている。これにとことん抵抗し、大幅賃上げを求める闘いは、労働者の生存にとって死活的な課題になっている。
 資本主義社会では、労働者は自分の労働力を資本に売る以外に生きていけない。だから、労働者が自分と仲間の生存を確保するためには、資本の経営状態がどうであれ、「食えるだけの賃金」を資本に支払わせなければならない。大恐慌下でそれもできなくなっている資本主義は、革命で打ち倒す以外にない。
 正規と非正規の極端な賃金格差や、成果給・査定給という形で、資本は賃金を使って労働者を競争させ分断する。こうした分断を許さず、労働組合の団結を固めるものとして賃金闘争は闘われる。
 この闘いは、賃金制度が必然的にもたらす結果に対する闘争であり、賃金制度そのものの廃止=資本主義の打倒へと意識的に闘うことによって、労働者階級は勝利することができる。賃金闘争は階級的労働運動にとって基軸的な闘いだ。