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障害者総合支援法反対=@共催で学習会 議論と実践でつかんだこと

週刊『前進』10頁(2692号04面02)(2015/08/03)


障害者総合支援法反対=@共催で学習会
 議論と実践でつかんだこと


 6月17日、「障害者総合支援法」反対の学習会を、関西労組交流センターと障害者総合支援法反対実行委員会の共催により行いました。この間の実行委員会での議論と実践の積み重ねでつかんだことを提起します。

分断と団結破壊

 戦争と革命の時代において、ゼネストと国際連帯で帝国主義を打倒し、プロレタリア革命をかちとるために、動労総連合建設の先頭に立つ障害者解放闘争の役割はますます重要となっています。
 今、安倍の戦争法案強行や原発事故をめぐって、労働者の怒りが満ちあふれています。青年・女性労働者の多くは非正規職に就くしかなく生活できません。このすべての怒りを束ねるのが階級的労働運動です。
 ゼネストをつくり出すのは私たち自身です。地域のいたるところに合同労組を組織し、そのストライキが地域丸ごとの決起を生み出し、ゼネストに発展するのです。
 民営化・外注化・非正規職化攻撃はすべての労働者にかけられています。障害者にもまったく同じ攻撃がかけられています。だから障害者の闘いもほかの労働者(健常者)と同じです。
 資本は障害者を〈使える障害者〉と〈そうでない障害者〉に分断します。前者を最低賃金以下の非正規職労働者として搾取します。後者は存在そのものを搾取の対象とします(重度の障害者と介護業者の関係)。これが積極的に「就労支援」を進める障害者総合支援法の階級的な本質です。
 総合支援法はまた、障害者の怒りと運動をたたきつぶすことを狙っています。総合支援法は障害者自立支援法の破産の中でつくられました。障害者の「生きさせろ!」の闘いが爆発し、日比谷野音集会に何万もの人びとが結集し、自立支援法を「廃止」させたのです。
 しかし障害者総合支援法の内容は自立支援法と何も変わっていません。これまでの障害者運動の解体を狙い、10年1・7自立支援法違憲訴訟取り下げ和解を機に「障がい者制度改革推進会議」を設け、障害者を取り込み、意見を聞き、ともに新法をつくる≠ニいう幻想を与えて反対の声を封じ込めたのです。
 このやり方は「子ども・子育て支援新制度」づくりにも使われ、自治労本部は新制度推進に転落しました。国鉄1047名解雇撤回闘争の解体を狙った2010年4・9政治和解と同じ体制内勢力の手法です。

労働運動の主体

 敵は障害者解放運動の解体を考えていました。それはなぜか。新自由主義政策のもと、膨大な数の障害者が賃労働と資本の関係にたたき込まれ、「生きさせろ」と合同労組を始め階級的労働運動の主人公として登場することを恐れたからです。
 ここに私たちとの団結が生まれ、彼らが労働組合の怒りの最先頭で闘う存在となったのです。「オープンスペース街」弾圧はそうした団結の拠点を破壊する攻撃です。
 ともすれば「差別反対」の市民運動になりがちだった障害者解放闘争が、完全に労働組合運動の中心課題に据わったのです。私たちの中にあった血債主義・救済主義的傾向を完全に吹き飛ばすことで、すべての障害者と革共同はともにプロレタリア独裁を担う存在として活気ある団結をつくり出すことができます。
 障害者介護、サービス付き高齢者向け住宅、障害者入所施設、成年後見人制度の補助人などの労働強化や低賃金が問題になっています。これらは労働組合に告発すれば自然に解決するわけではありません。自ら階級的労働組合をつくり、障害者と健常者が団結して闘った時に勝てる展望が開かれます。労働組合を階級的労動組合につくり変える核心が健常者と障害者の団結です。この団結をつくる路線的一致が地区党と党のフラクションに求められます。
 介護現場では資本による搾取が、介護労働者と利用者という労働者(障害者)に等しく襲いかかります。そこで起こる事故やミスが介護労働者の責任にされ、虐待や放置などの問題が発生しています。今年報道された下関市の知的障害者施設での利用者虐待事件は、資本による分断と、労働者の団結が奪われている結果として起こっていることで、氷山の一角です。職場における分断的状況と怒りを団結に変えるのが労働組合です。福祉の民営化・外注化・非正規職化攻撃と闘えるのが階級的労働運動であり、その担い手が障害者でもあります。障害者が社会の主人公であることを「直感」させる階級的労働運動、すなわち動労総連合を全国に建設しよう!
 また八尾北医療センター労組のように、労組の闘いが地域ソビエトの軸として据わることによって、地域の障害者の結集軸としての労働組合の存在がはっきりします。

地区党の建設へ

 すべての戦線の課題を担う地区党を建設することが重要です。障害者と健常者の団結の土台は地区党にあります。地区党はソビエト―プロレタリア独裁をつくり出す推進軸です。地区党を建設し、地域拠点労組を打ち立て、戦争と非正規職化を推し進める安倍をゼネストで打倒しよう!
(関西・龍崎玲於奈)