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知る・考える 用語解説 「就活ルール」廃止−総非正規職化と一体で競争あおる

週刊『前進』02頁(2986号02面06)(2018/11/01)


知る・考える 用語解説
 「就活ルール」廃止−総非正規職化と一体で競争あおる


 企業の採用活動の時期について、現在、経団連は加盟社が自主的に守るルールとして、大学3年生の3月に説明会などの広報活動、4年生の6月に面接などの選考活動をそれぞれ解禁し、10月に内定を出す指針を定めている。経団連はこの指針は2020年春入社組までとし、それ以降の全廃を決定した。これを受けて政府は、21年春入社までは事実上、現行指針を維持するとした上で、22年春入社以降について産業界・大学との議論を開始するとしている。
 この経団連と政府の動きは新卒一括採用という採用形態の廃止を意図したものだ。それは終身雇用、年功賃金を軸とした戦後的雇用のあり方の破壊と一体であり、安倍の「働き方改革」そのものだ。
 背景にあるのは日本帝国主義の末期的危機である。今日、日本帝国主義は大恐慌と国際争闘戦の激化、労働力人口減少の危機にあえいでいる。このまま新卒一括採用に示される戦後的労働慣行と労働者の諸権利を破壊しなければ、帝国主義の国際争闘戦から完全に脱落するという強い危機感をあらわにしている。
 就活ルールが廃止されれば企業は学生を商品として好きな時に買い、放り捨てる。大学生は入学直後から就活に追い立てられ、人生や社会のことを考えたり仲間をつくる時間も奪われ互いに競争させられる。究極的な学生の商品化であり、能力主義での分断をもたらす。それは総非正規職化と労働組合のない企業、社会を目指す攻撃である。