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知る・考える 用語解説 米中貿易戦争−中国侵略と世界戦争の引き金

週刊『前進』02頁(3000号02面05)(2018/12/20)


知る・考える 用語解説
 米中貿易戦争−中国侵略と世界戦争の引き金


 米トランプ政権は3月に「知的財産権の侵害」を口実に対中制裁を打ち出して以降、7〜9月に相次いで中国からの輸入品に10〜25%の追加税を発動した。中国もアメリカからの輸入品に追加関税をかけ報復した。さらに最近では、アメリカがカナダ政府を使って中国の通信機器最大手の幹部を逮捕し、これに中国がカナダ元外交官らの拘束で応酬、さらにアメリカが中国製通信機器の全面的使用禁止を各国に呼びかけるなど、米中対立は他国を巻きこんで激化している。これが米中貿易戦争である。
 制裁関税第3弾の引き上げ(10%→25%)は当面見送りになったが、構造改革をめぐる米中協議が2月までに結着しなければ米帝は引き上げを強行する方針だ。しかもこの米中協議の中身はアメリカが「安全保障上の脅威」をふりかざし、「構造改革」と称して中国の技術開発の一方的放棄を迫るなど、全面的に中国に屈服を強いるものだ。
 米帝による対中貿易戦争は、ただ「貿易不均衡の是正」をめざすレベルではなく、米帝の存在を脅かす中国スターリン主義の打倒・転覆の狙いを持つものである。世界第1位の経済大国アメリカと、第2位の中国が体制の存亡をかけて激突し始めたことは、世界情勢に重大な影響を及ぼす世界戦争の導火線である。それは同時に、米欧日帝国主義の中国分割・再分割をめぐる侵略戦争への突入であり、戦争か革命かの重大情勢の到来である。