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青年労働者新年座談会 青年は改憲阻止の先頭に立つ ゼネストで安倍を倒そう労働者が主人公の社会を

週刊『前進』08頁(3001号02面01)(2019/01/01)


青年労働者新年座談会
 青年は改憲阻止の先頭に立つ
 ゼネストで安倍を倒そう労働者が主人公の社会を

(写真 「復帰」46年5・15沖縄闘争。青年・学生を先頭に那覇市・国際通りをデモ【2018年5月12日】)

出席者
豊平勇希 動労総連合
篠山正人 動労総連合
坂崎力也 自治体
相川舞衣 医療・福祉
広瀬忠男 合同労組
谷口俊平 合同労組/沖縄
司会 編集局

 安倍政権は年頭から改憲・戦争に突進しようとしている。いよいよ決戦のときは来た。2018年は改憲・戦争阻止!大行進が発足し、新たな仲間を加えて運動が拡大している。また、職場では「働き方改革」と対決し、労働運動復権の闘いが前進した。19年は2度の選挙戦が闘われる。新年を迎えるにあたって、闘う青年労働者に決意を語ってもらった。(編集局)

(写真 11・4労働者集会で青年が韓国・旭非正規職支会の闘いを熱演【日比谷野音】)

(写真 旭非正規職支会の籠城場を訪問【2018年11月11日 韓国・亀尾市】)

2018年の闘い
 JRの労組解体に反撃
 動労総連合の出番だ!

 司会 昨年は改憲・戦争を安倍が決断して、社会から労働組合をなくそうとJR東労組の解体に踏み込んできました。
 豊平 動労総連合でこれまで闘ってきたけど、JR東労組が一夜にして崩壊して正直びっくりした。4万8千人いた組合員のうち3万5千人以上が脱退している。JR東日本も会社から労働組合を一掃する決断をしている。その一方で、現場では検査・修繕部門の外注化が進んで、毎年のように大きな事故が起きている。なのに東労組はそれに対してはまったく闘わない。
 坂崎 東労組は結局、幹部の利権を守るための運動。労働運動ならざる労働運動だよね。
 谷口 事故や安全問題に取り組まないというのは核心問題だと思う。
 篠山 東労組は会社の核心的な攻撃には反対しない。今回は「格差ベア反対」でストライキを構えたふりをした。これも重要な問題だけど、会社の狙いは乗務員勤務制度解体だった。東労組は譲歩を引き出せると思って闘うポーズをとったけど、それがあだになった。
 豊平 まじめに取り組もうとしてたけど、東労組のやり方に怒って辞めていった人も結構いる。反対に、「組合は辞めたけど、会社の攻撃に対して何で対抗したらいいのか」という声もある。
 谷口 労働者が抵抗するものを持たなかったら、資本のやりたい放題になる。
 相川 労働組合に入っている人もそうでない人も、労働組合がどういうものなのかを考えるようになってきた。
 篠山 動労総連合は外注化にも、民営化・首切りにも向こうの一番核心的な攻撃と団結に依拠して闘いぬいてきた。それを青年が青年部という形で見える闘いをやることが非常に大事な時じゃないかな。
 広瀬 国鉄分割・民営化から始まった新自由主義への怒りは満ちている。安倍政権は2020年東京オリンピック、25年大阪万博といったお祭りで乗り切ろうなんて破産しています。

11月集会と訪韓闘争に参加して

 司会 11・4集会が切り開いたものは大きかったと思います。
 谷口 過労死家族の会、築地の人が表立って発言した。過労死遺族の人たちは「これ以上、過労死を生み出したくない」「娘、夫のような人たちを出したくない」と言っている。「働き方改革」でこれからさらに多くの労働者が長時間労働と過労死にさらされる。労働者が生きるために立ち上がる時代が来ていることを感じた。
 広瀬 動労千葉に学んで、職場での闘いにこだわって、僕たちが旗を掲げ続けてきた意義は大きい。
 相川 そう思える闘いを自分の職場でやってきた。この1年、歯を食いしばってやってきて良かったと思う。組合の組織拡大をできれば、組合員もそうでない同僚ももっと11月集会に集められると思う。
 豊平 昨年の11・4集会は4800人だった。全国で改憲・戦争阻止!大行進運動を結成して、地区の仲間と「闘いの軸は職場」って話になっている。組合員と一緒に職場で闘うことをやりきったら、組織拡大をできそう。そうすれば、動労総連合青年部の建設も進むと思う。
 篠山 訪韓闘争では、11月10日にソウルで行われた6万人の集会を一緒に闘った。韓国の労働者がゼネストへ進んでいる。パククネ前大統領を打倒した「ろうそく革命」で、労働者が自信を取り戻していることを感じた。今はムンジェインとの対決に入っている。
 坂崎 政府と労働者の力関係の転換をすごく感じた。道路のど真ん中で集会を構えて、前日の夜からクレーンとか設置してやりたい放題、権力はいっさい手出ししない。デモに対しても、大統領府の前でそれ以上進めないように規制線をはったけれども、その壁の向こうで公務員労組が座り込みをやっている。
 広瀬 解雇撤回を闘う旭非正規職支会の籠城(ろうじょう)場を激励してきました。大工場の前にテントを建てて、絶対に工場に戻ろうと、力をあわせて運動をつくって生きている。こっちが激励されて、勇気をもらって帰ってきた。
 谷口 韓国の闘いのすごさは、労働者の目に見える闘いをやり続けていることにあると思った。
 司会 口先だけでない生きた国際連帯ですね。いま実際に戦争の危機が核戦争として迫っているけど、絶対に止めるために日本でも韓国のような闘いをつくっていきましょう。

(写真 ストライキに立つ動労水戸。JR勝田駅前で街頭宣伝【10月17日】)

(写真 無期転換をもぎとるために動労神奈川が環境アクセス小田原事業所前で抗議行動【2月12日】)

職場から「働き方改革」を撃つ
 職場の多数派になる挑戦を

 司会 昨年の通常国会で「働き方改革」関連法が通されました。100時間残業の合法化や、残業時間を規制しない高度プロフェッショナル制度、働き方改革の名で労働者がどんどん過労死にさらされ、非正規職に突き落とされていく。働き方改革はもう一つの改憲攻撃です。その中で、職場で多数派になる挑戦が続いています。
 豊平 10月の特急車掌削減に対して動労水戸はストライキで闘った。職場で「何のためにストライキやるのか」「何のために闘うのか」という青年との意識的な討論が行われた。そして、目に見える形で何かやろうと議論して、街宣、ビラまき、座り込みをやった。みんな思ったことをボードに書こうという呼びかけに、管理者とかが見てる中で、「これ俺も書いていいですか」という人まで現れている。今までは会社に代わって東労組の幹部とかが同じ組合員を監視していた。そういう東労組の体制が崩壊してきた。それは2018年でつかめたことなのかなって。
 谷口 目に見える闘いというのは、たぶん19年の方針になるんじゃないかと思う。
 豊平 やるまではマイナス思考なんだよね。ビラ配ってても受け取られなかったらがっかりするし。でもビラが受け取られて、どういうことなんですかって話しかけてきたりすると変わってくる。水郡線でやった街宣では、子どもを送ってきたお母さんが「ビラ1枚ください」とわざわざ車から降りてきた。
 相川 うちは新賃金制度撤回まではいけてないけど、はね返し続けている。数は少ないけど、なんで勝っているかというと絶対に許さないぞという姿をたたかれてもたたかれても見せていることに、労働者は獲得されていると思う。体制内労組の組合会議で、私が中核派だというネガティブキャンペーンのビラが組合員に配られた。でも、組合員は「こんなビラ出てたよ」って教えてくれて、動じないんだよね。党だって何だって、闘う路線だったらいいじゃない、何が間違っているの?って。
 一同 それはすごい。
 相川 たとえ職場で一人でも、自分が闘っていることがどれだけ素晴らしいことなんだって思えると、どんどん人は変わっていくんじゃないかと思う。資本は自分たちのやっていることに何の自信もない。私たちの自信にあふれた登場が労働者に展望を示すんです。

威力を発揮した毎週の職場ビラ

 相川 ビラの宣伝・扇動はものすごい力を発揮する。職場に伝わるように意識して書く。決戦の過程だから毎週出してるんだよね。
 谷口 これすごいプレッシャーあるよね。ビラ作るときはやり方、やりようで討論が必要。俺は一人で結構やっちゃってて、もっと討論やったらよかったなって思うんだよね。
 相川 私は地区党と一体で作った。書いたビラ、バンバン直されるんだから。それで良いビラになる。マル青労同(マルクス主義青年労働者同盟)の闘いを産別が違ってもビラに載せて、職場に入れていくと、JR職場でも私は結構響くと思う。改憲の話だって絶対にはまると思う。そういう豊かなイメージで闘っていくのをこの1年間でつくり出したと思うんだよね。
 坂崎 関西で、学力テスト反対で地域も職場も決起する情勢だという議論になって、座り込みやろうという話になった。目に見える形で登場し続けて、ここに旗があるよ、一緒にやろうと示し続けることが、今すごく問われているよね。
 谷口 職場の門前に登場して闘い続けることは逆に自分たちに、労働者の大地で生かされていることを信じさせてくれる力がある。俺らの方が力をもらう。

仕事、子育て、そして労働運動

 豊平 仕事して、子育てして、労働運動して、ビラ作りまでなんて、きつくないですか?
 相川 一人じゃ絶対にできない。だから団結の力ですることにかけた。そしたら、できた。私がやったからじゃないけど、わが党は本気になったら絶対にできるんだね。
 坂崎 今、圧倒的に非正規労働者が親になってる。
 相川 子育てではね、子どもをほっぽり出して運動をしているという罪悪感はちょっとあったりする。子どもはどう思ってんのかなって。ある時、「ごめんね、遊べなくて」と言ったら、「僕は大丈夫だよ、がんばってるお母さん好きだから、がんばって」って言うの。
 坂崎 泣くやろ。
 相川 泣くでしょ。子どもの方が理解しているということに支えられる。でね、職場では子育てしながら闘う姿を見せたら、今まで話したことのない人や、反応がなかった人も応援してくれる。
 豊平 子育ての大変さの上に、いまシングルマザーの人も多い。何か声を上げたくても、子どものことや周りの目を考えたら闘えないとか。
 相川 子育てしている女性たちと一緒にやっていけるようになりたいね。

賃下げ・合理化と対決

 司会 賃下げに対する闘いはすごく重要になっています。大恐慌の時代、働き方改革で労働者がどんどん貧困に突き落とされる。この闘いには普遍性があると思うのですが。
 相川 ある。みんな今年絶対そうなるから。もうすでになっているしね。闘いは絶対にあきらめないということが、非常に大事なんだよ。私は新賃金制度反対の闘いの中で、賃金が低くなることだけじゃないんだということをビラで書いた。賃下げ、人減らし、安全破壊なんだよね。職場がどうなるのかを具体的に書いたら、響いたということが非常に大きい。労働者がおかれる絶望的な現実に対して、絶対反対しかないんだと宣伝・扇動したから波及した。
 坂崎 資本は単純に賃金を下げるわけじゃない。自治体でもいま会計年度任用職員制度を導入しようとしているけれど、「待遇改善」をちらつかせて評価制度でしばって、毎年1カ月試用期間において、いつ切られるかわからない状態にする。そうやって労働者を黙らせようとする。分断に核心がある。
 豊平 賃金で分断するのは、会社的には一番てっとり早い攻撃。昔はみんなで明細を見せ合いながら、給与明細の見方を勉強するなんてことをやってたらしいけど、今は自分の給料がいくらなのか誰にも言えない。さらに評価制度とか試験制度で、あなたは選ばれた人間なんだとどんどん口車に乗せられて、賃金格差とか評価の格差で分断を持ちかけられる。それでミスが起きたり、事故につながったりする。
 篠山 動労神奈川で3月雇い止めを阻止して無期転換を実現させたことは、動労総連合青年部としても大事なテーマだったのですごくよかった。でも、神奈川の環境アクセスで、無期転換を希望したのは1人。無期転換というのは、正社員よりも悪い。転換して終わりではなくて、低賃金に対する闘いや非正規職撤廃の闘いが非常に大きな課題になっている。
 坂崎 働き方改革って、正規と非正規の間にいろんな階層をつくって、労働者に選ばせる。でもそもそも正規で雇えよって。
 広瀬 職場でビラをまいたんですけど、「気持ちよく働ける職場をつくろう」というスローガンをけっこう大事にして出した。賃下げ、人減らしと労働強化が働き方改革の正体で、社長もそれをそのまま言っている。自分が闘っているのは、職場で人間らしく働きたかったからだなと昨年気づいた。素朴な感覚なんだけど。仲間と協力しているからいい仕事ができる。
 豊平 賃下げとか、賃金格差だとかをどう職場の安全問題につなげていくかというのが、賃金闘争の核心じゃないかなと思う。
 司会 反合理化・運転保安闘争のような、職場の労働者が団結できる路線をつくる闘いが始まっていますね。

(写真 星野文昭さん解放全国集会で全国の青年労働者が文昭さんの絵画をバックに暁子さんの詩を群読【6月3日 高松市】)

(写真 11・4労働者集会後の銀座デモ)

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