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革共同政治局の2019年1・1アピール 改憲阻止の大決戦突入 自国政府の打倒と労働者国際連帯で、世界戦争をプロレタリア世界革命へ 4月選挙戦で安倍打倒、天皇制粉砕を

週刊『前進』08頁(3001号05面01)(2019/01/01)


革共同政治局の2019年1・1アピール
 改憲阻止の大決戦突入
 自国政府の打倒と労働者国際連帯で、世界戦争をプロレタリア世界革命へ
 4月選挙戦で安倍打倒、天皇制粉砕を


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(写真 動労千葉、関西地区生コン支部、港合同を先頭に銀座へデモ【2018年11月4日 東京】)

(写真 四国地方更生保護委員会のある高松で行われた昨年の6・3集会後のパレード)

はじめに

 世界史は巨大な歴史的転換点にある。アメリカ帝国主義・トランプ政権は「米国第一」を掲げて、没落のふちから残存する経済力・軍事力をふりしぼり、対中国の貿易戦争に打って出た。この貿易戦争は、中国スターリン主義の制圧と巨大な中国市場の支配をめぐる米欧日の帝国主義間のすさまじい争闘戦の開始であり、経済大国と化したスターリン主義・中国への侵略と侵略戦争への突入である。それは中国スターリン主義の体制そのものの転覆すらも狙ったものである。
 これに対して中国スターリン主義もまた、生き残りをかけて必死に対抗している。こうした帝国主義諸国・大国間の分裂・抗争、世界市場の再分割をかけた争闘戦の激化と、侵略と侵略戦争の新たな段階への歴史的突入は、世界大恐慌の進行・深化・発展を激成し、底なしの泥沼へと世界経済をますます突き落としていく。
 さらに、米帝の中国に対する戦争政策を引き金とした東アジアにおける軍事的緊張の激化は、米軍事力の再建・強化と軍需産業の一層の巨大化のてことなる。この経済の軍事化と大軍拡化過程への移行こそ、2008年以来の世界大恐慌からの「脱出」の唯一の政策であり、新たな帝国主義戦争・世界戦争(第3次大戦)へと向かう絶望的な基本コースである。世界情勢は一変した。そしてこの趨勢(すうせい)は加速していく。
 他方で、こうした世界危機の激化は、帝国主義最末期の歴史的な反革命ともいうべき新自由主義の大崩壊をもたらしている。トランプはむきだしの争闘戦と戦争政策によって、国内の労働者の反乱を排外主義と愛国主義のもとに圧殺しようとした。だがついに、強欲資本家どもによる新自由主義という労働者支配・階級支配が大崩壊した。その裂け目から、アメリカを先頭に全世界の労働者階級人民が耐えがたい怒りを募らせ、澎湃(ほうはい)として革命的決起を開始している。「政府は噴火山上にある」という、レーニンの時代とまったく同じ「革命情勢」が全世界的に到来している。
 この世界危機の世界戦争への転化の進行は、日本帝国主義の歴史的脆弱(ぜいじゃく)性を徹底的に暴き出している。第2次大戦の敗戦帝国主義である日帝は、「戦争放棄」の憲法制定を代償に戦後革命の危機を辛うじて乗り切り、延命した。そして日米安保体制のもとで、米帝の強大な核軍事力によるアジアと世界の制圧に依拠して「経済大国」にのし上がった。だが今日の情勢は、その破産を日帝支配階級に突きつけ、存亡の危機にたたき込んでいる。
 日帝・安倍政権は断末魔の危機にあえぎながら、戦後体制の制約を打ち破る憲法改悪への衝動を極限的に募らせ、改憲と戦争へ絶望的に突進している。それは国家と社会のあり方を根底から変える、労働者人民に対する一種の反革命クーデターにも等しい大攻撃だ。
 これに対して2018年11月、日本の労働者階級人民は、全世界人民の革命的決起との国際的連帯をかけて、蓄積された改憲・戦争阻止のものすごいエネルギーを噴出させ、新自由主義への怒りと合流した総決起を開始した。しかもそこには「労働組合と学生自治会」という、現代革命戦略の中で新たに再生し創造すべき拠点建設の闘いが登場している。既成野党が「野党共闘」をもって改憲阻止闘争をひきおろし、連合指導部が改憲翼賛勢力化している中で、「改憲・戦争絶対阻止」の訴えが圧倒的な力と説得力をもつにいたっている。
 今こそ改憲・戦争阻止決戦を日帝打倒のプロレタリア革命戦略として決定的に打ち立てよう。
 19年の未曽有の階級決戦へ、国鉄決戦を先頭に職場生産点から、地域から、階級的労働運動の再生と発展を軸に全労働者人民の躍動的な決起をつくり出そう。改憲・戦争阻止、安倍打倒・日帝打倒の革命的ゼネストをかちとろう。改憲のための天皇制攻撃と東京オリンピックを粉砕しよう。「帝国主義戦争をプロレタリア革命に転化せよ」の旗を掲げて驀進(ばくしん)しよう。

―1― 民衆総決起への転換点開いた改憲・戦争阻止!大行進運動

?11月集会が築いた団結と安倍政権への総反撃の開始

 2018年11月労働者集会は、その第1部で安倍政権の労働組合破壊攻撃と対決し、国鉄決戦を軸とする労働者の階級的団結を圧倒的に打ち固めた。それを受けた第2部では、労組陣形を軸に広範な労働者人民の統一戦線的大結集である「改憲・戦争阻止!大行進」の大集会・大デモが歴史的に打ちぬかれた。さらにこの11・4東京・日比谷集会は、ソウルでの11・10民主労総全国労働者大会への動労千葉訪韓団の合流に力強く引き継がれ、プロレタリア世界革命への国際的団結をめざす画期的な地平を切り開いた。
 第一に、4800人が集まった11・4集会とデモは、帝国主義世界戦争・侵略戦争への参戦に突き進む日帝・安倍政権の大攻撃に対して、日本労働者階級の最先端で「改憲・戦争阻止」を真っ向から掲げ、巨大な革命的大衆的反撃の宣言を発した。
 今日、世界危機が世界戦争として爆発する流れが加速している。このとき日帝・安倍は、安倍政権への労働者人民の怒りがどんなに高まろうが、この怒りを圧殺するためにも改憲を強行し、いつでも戦争に参戦できるように日帝独自の核武装と軍事大国化の道にのめり込んでいるのである。日本帝国主義と安倍は帝国主義として延命するためには、帝国主義間・大国間の戦争的・軍事的争闘戦の一角に食い込むことを不可欠とし、なりふりかまわず戦争・核戦争と戦争体制の構築に踏み出している。
 しかしこの日帝・安倍の策動は、労働者人民大衆が反戦・反安保・反核の怒りをたぎらせ階級的な団結を求めて敢然と立ち上がるならば、必ず体制の根底的動揺と崩壊の危機を生み出し、革命の炎が燃え上がる。11・4集会4800人の団結は、このことを全階級の前にはっきりさせた。日本労働者階級はそうした革命的政治的力量を実際に保持してきた。それは今、青年労働者・学生の中に継承されて急速に広がっている。このことが11月の大闘争によって開示されたのだ。レーニンの言葉でいえば、「帝国主義戦争を内乱(プロレタリア革命)へ」の歴史的決起が開始されたということである。

3労組が闘いの軸に

 第二に、11・4をとおして特に「改憲・戦争阻止!大行進」運動が日本の労働者階級人民の中にしっかりと根づき、新たな結集が次々と始まっている。
 4800人の強烈な団結した力が全国から結集し、11・4集会と「大行進」を打ちぬくことで新たな力を獲得し、さらに全国に拡散していった。この「大行進」を、11月労働者集会を主催してきた3労組(動労千葉と全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同)が呼びかけたことは、3労組が労働者階級の主導勢力として登場し、それを軸に全階級・全人民の改憲阻止決戦への総決起が可能であることを示した。
 実際に、この1年間で全国の職場・産別・地方・地区・戦線でのさまざまな闘いが「改憲阻止闘争の一環」として位置づけられることで、新たな活性化と階級的高揚の兆し、可能性がいたるところに生み出されている。改憲阻止の呼びかけは、労働者人民が待ち望んでいた戦争絶対反対と、戦争の根源である帝国主義・資本主義の根を絶つまで闘おうという革命的方針の提示となった。そして今、労働者人民大衆、とりわけ青年労働者と学生の中にものすごい勢いで浸透し、伝播(でんぱ)し始めている。
 それは、危機と延命にあえぐ日本帝国主義・安倍政権の根幹を揺るがす闘いとなっている。そこから関西生コン支部に労働組合つぶしの大弾圧がふりおろされている。さらに11月集会当日には、東洋大へのビラまき行動に対する大弾圧が全学連に対して強行された。
 安倍らは、改憲・戦争阻止の「11月」の闘いに革命の恐怖を覚え、全労働者階級人民の先頭で闘う3労組と学生運動の解体を狙って共謀罪型弾圧に踏み込んだのだ。11月集会は特に関西生コン支部への大弾圧を改憲阻止決戦の最大の攻防としてとらえるとともに、安倍の改憲攻撃の最大の破綻点としてとらえ、労働者階級の階級的団結の拡大へと転化して闘ったのである。

?国鉄決戦の不屈の前進が全労働者の怒り解き放った

 第三に、この「改憲・戦争阻止!大行進」運動は、30年に及ぶ国鉄決戦と階級的労働運動再生の営々とした闘いの勝利で切り開かれた。
 国鉄決戦こそ、1987年国鉄分割・民営化攻撃という戦後最大の改憲攻撃と対決し続け、労働組合の絶滅攻撃と闘い、階級的労働運動再生の道を切り開いてきた。この国鉄決戦の地平は、敵階級がついに改憲攻撃に突っ込んできたときに、総反撃の最大の拠点となろうとしている。国鉄決戦を不動の基軸・拠点とし、ここに教労、自治体の決定的闘いをはじめ全産別が合流することで、階級的労働運動が改憲阻止決戦の巨大な推進力となったのである。それは階級情勢の内部に化学変化的な大流動を引き起こしている。闘争の推進への巨大なエネルギーが充填(じゅうてん)され、闘いをさらなる段階へと飛躍させる力が集団的に創造されようとしている。
 逆にいえば、改憲阻止決戦における国鉄決戦の勝利の決定的意義が明確になり、国鉄決戦がいま一つの改憲決戦としての位置を確立することにより、国鉄決戦それ自身がさらにものすごい推進力をかちとり、その圧倒的勝利に向かって驀進しようとしているのである。

JR資本との大激突

 国鉄分割・民営化の先兵であるJR東労組カクマルの崩壊情勢は、改憲攻撃のもとで進行した。この東労組カクマル崩壊情勢は、形を変えた第3の国鉄分割・民営化攻撃であり、JR資本による全面外注化・分社化、乗務員勤務制度解体の攻撃である。それは、日帝資本の中枢・JR東日本による「労働組合とストライキのない社会」をつくり出す改憲攻撃そのものである。
 だがこの歴史的大攻撃は、ここに行き着いた国鉄分割・民営化が大失敗であったことの逆証明となっている。地方ローカル線切り捨ては、地方から社会全体の崩壊を急速にもたらし、地域住民・労働者の根底的怒りを爆発させている。鉄道業務全体の外注化・別会社化・非正規職化、乗務員勤務の非人間的合理化・自動化は、それ自体が未曽有の大破綻に向かっている。動労千葉を先頭とする動労総連合は、それを闘いによって暴き、怒りと団結に変えている。このJRの大攻撃との対決こそ、安倍の「働き方改革」との最先端の闘いであり、全労働者の怒りの決起へと拡大していく。
 とりわけ幕張での職場代表選挙における動労千葉の大勝利、常磐線特急の車掌1人乗務と水郡線のワンマン運転拡大に反対した動労水戸の10・16〜17ストライキ決起は、18年国鉄決戦の勝利を決定的に引き寄せ、東労組解体・JR資本打倒へ攻め上る突破口を開いた。また18年の外注化阻止・国鉄1047名解雇撤回闘争は、正規・非正規の枠を乗り越えた闘いとして、改めて全労働者の結集と団結の軸として不屈に展開されている。
 動労水戸を先頭に動労東京など動労総連合は、国鉄決戦の一環としての被曝労働拒否闘争を創造的に闘いぬいている。3・11福島闘争との一体化を成し遂げるとともに、階級的労働運動の原則と路線を貫く闘いとしてさらに発展しようとしている。

労働組合再生の指針

 11・4集会は、労働組合の生成・再生のために「三つの方向性」を指針として掲げた。@改憲・戦争阻止に命をかけ、人生をかけた真剣さで決起する。A「働き方改革」、非正規職化、労働組合破壊攻撃に職場から決起する。B新自由主義のもたらす社会崩壊にあらゆるところから決起する。以上の3点である。この意義をしっかりと確認したい。
 18年は、改憲・戦争攻撃が全面的に本格化する中で、日帝・安倍のいま一つの改憲攻撃である「働き方改革」なる労働法制大改悪と労組絶滅攻撃との闘いが激しく進んだ。その先頭に立った「過労死を考える家族の会」の闘いは、過労死への人間的根源的怒りとともに労働組合の再生を求めた決起であった。11月集会は、特に「家族の会」の決起や教育労働者などの訴えから学び、改憲・戦争攻撃と「働き方改革」の労働破壊・労組破壊攻撃がさらにおびただしい社会の根底的崩壊をもたらすことをとらえ、これとの闘いを労働組合の生成・再生の「三つの方向性」として提起したのである。
 この「労働組合運動の三つの方向性」の闘いは、現に職場生産点と地域で生き生きと実践されようとしている。それは新自由主義の崩壊と破綻のもとでの今日の階級情勢、国際階級情勢の中で階級的労働運動がつかみとった路線である。

公務員決戦への突入

 教労、自治体の戦線は「改憲・戦争阻止!大行進」を決定的に牽引(けんいん)するとともに、連合を丸ごと改憲勢力化する日帝中枢・安倍と連合・UAゼンセン勢力の自治労・日教組解体攻撃に、既成指導部を乗り越えて決起し、かちぬいている。安倍の「働き方改革」は公務員労働運動解体攻撃として激しく進行している。東京・特区連(特別区職員労働組合連合会)へのすさまじい賃金切り下げの人事委員会勧告攻撃は、極限的な労組破壊であり、非正規職・青年への大攻撃として襲いかかっている。教労をめぐる過労死・非正規職化・低賃金攻撃という極限的分断は、「勤評は戦争への一里塚」という勤評闘争への歴史的回帰をもたらす。
 特に18年は、新自由主義がもたらす社会の大崩壊が大災害となって続出した。この大災害での自治労倉敷の決起は、同時に改憲絶対阻止の宣言として自治労大会を揺さぶった。教労の改憲・戦争阻止の闘いは、米社会の崩壊と闘うウェストバージニア州の教育労働者と連帯して、階級的労働運動を必ずや再生していく力となる。
 築地市場の廃止・豊洲移転強行に対する絶対反対の闘いの爆発は、改憲と一体で進行する民営化攻撃との激突の最先端だ。築地の仲間と団結して闘う都の労働運動の登場が今こそ求められている。
 新自由主義攻撃はさらに、「働き方改革」の最先端にある郵政、医療・福祉などで膨大な数の非正規職労働者を生み出している。合同・一般労組全国協は、非正規職労働者を全産別にわたって組織し、全国各地で展開していくますます重大な位置をもっている。
 労働組合の再生の「三つの方向性」を据えたとき、一つは青年労働者の組織と団結がますます決定的意義をもつ。いま一つは、全国にまたがる労働組合の活動家組織である全国労組交流センターの意義が、この時代にきわめて重要であることを確認したい。


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