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3・11反原発福島行動へ 甲状腺検査縮小許さない

週刊『前進』04頁(3006号03面01)(2019/01/28)


3・11反原発福島行動へ
 甲状腺検査縮小許さない

(写真 1100人が郡山市に結集して闘われた昨年の3・11反原発福島行動 )


 2011年の東日本大震災・福島第一原発事故からまもなく8年。今年の3・11は、甲状腺検査の縮小・打ち切りなど力ずくで福島の怒りを圧殺し、改憲・戦争と原発再稼働に突き進もうとする安倍政権との正面激突となった。

再稼働へあがく安倍政権

 危機にのたうつ日本帝国主義にとって頼みの綱の原発輸出政策は、イギリスからの日立製作所の撤退表明により完全に頓挫した。
 だが、安倍は原発再稼働と輸出にしがみつこうと必死にあがいている。1月15日には中西宏明経団連会長に「原発再稼働をどんどんやるべき」と発言させ、さらに世耕弘成経済産業大臣は1月18日、原発輸出方針に「変更はない」と言い放った。安倍政権は核政策堅持―核武装と改憲・戦争になりふりかまわず突き進もうとしている。
 そのために、「復興オリンピック」の強行で、原発事故による放射能汚染も健康被害もなかったことにしようとしている。安倍政権は、階級支配の最後の砦(とりで)としての天皇制にすがりつき、2月24日の天皇在位30年式典の国民代表謝辞を福島県の内堀雅雄知事につとめさせることを決定した。

300人前後が甲状腺がんに

 最大の攻防点が、避難者抹殺の被曝と帰還の強制との闘いであり、小児甲状腺がんの多発や健康被害の一切を「被曝の影響とは考えられない」として闇に葬り去ろうとする国家ぐるみの証拠隠滅との闘いだ。
 福島では、これまで県立医大などが認めただけで219人の子どもと青年(3・11当時子どもだった)が小児甲状腺がんないし疑いと診断された(昨年9月30日現在)。「報告の義務はない」として隠されている県民健康調査の「枠外」の人を含めれば、300人前後になっていることは状況証拠から明らかだ。
 しかも「過剰診断」論を背景に、現在、B判定(「異常」判定)などで「経過観察」とされている患者は2700人を超え、「このまま放っておいたら危険」と判断されるぎりぎりまで手術が行われていないのが実態だ。こうして発症数を人為的に操作し、そのうえ学校検診の縮小で被曝被害の疫学的検証を不可能にしようとしているのだ。
 福島で増え続ける小児甲状腺がんを、「過剰診断」の結果だと決めつけ、県民健康調査検討委員会などで学校検診の打ち切りをあおっているのが大阪大学講師の高野徹である。彼が、甲状腺エコー検査の「デメリット」として唯一あげる「根拠」は、「精神的なショック」だけだ。これには検討委の委員たちもあきれ、「それは医学的、科学的根拠にはならない。心のケアで対処すべき領域だ」と反論しているほどだ。
 韓国のデータなどをもとに、読売新聞や地元紙・福島民友などが「過剰診断」のキャンペーンを行っている。だが、「韓国のデータは、大人の甲状腺がんのもの。子どもの甲状腺がんはデータが少なく、かつアグレッシブ(攻撃的)で転移が早い」ということが検討委員会や甲状腺検査評価部会の議論でも明らかになっている。いまや「過剰診断」論はエセ科学者たちだけが語るものになりつつある。
 「過剰診断」論をあおる早野龍五・東京大学名誉教授らに、福島県伊達市が市民の個人被曝データを同意なしに提供し、「福島は一生住み続けても何の問題もない」とする論文を書かせていたことが問題になっている。この件で、早野らが住民の被曝線量を3分の1に捏造(ねつぞう)していたことも発覚した。論文が撤回に追い込まれるのは必至だが、御用学者のウソやごまかしを絶対に許してはならない。

福島圧殺も改憲も阻もう

 福島圧殺と被曝の強制は、沖縄圧殺と同じく改憲攻撃としてある。福島の子どもや青年たちの命を守る闘いは、改憲・戦争への怒りと一つとなって、帝国主義を打倒するまでやむことのない根源的な怒りの発露であり闘いだ。
 勝利の展望は闘う労働組合を取り戻し、地域に団結を取り戻していく中にある。階級的労働運動と国際連帯で闘う改憲・戦争阻止!大行進運動の発展と一体だ。JR常磐線全線開通絶対反対を掲げ、「被曝労働拒否」で闘う動労水戸や動労福島を先頭に、とりわけ自治体や教育現場の労働組合の闘いをよみがえらせることが何よりも重要だ。
 6万筆を突破した「被曝と帰還の強制反対署名」で住民の先頭に立つふくしま共同診療所とともに闘おう。子どもたちや青年と一体となり、政府・資本に責任をとらせ、被曝と帰還強制を打ち砕く安倍政権打倒の巨大な政治決戦として3・11と選挙決戦を一体で闘おう。「ビキニ被爆」に対し、核実験・核兵器絶対反対の闘いを真っ先に開始した杉並から、福島と団結して子どもたちの命を守る運動を生みだし、杉並区議選に勝利しよう。東海第二原発、柏崎刈羽原発の再稼働を絶対に阻止しよう。
 世界は戦争か革命かの激動情勢に入った。3・11反原発福島行動19に「福島の怒り」の総決起を実現し、この社会を根底的に変革していこう。
〔革共同福島県委員会〕

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福島は絶対負けない!
3・11反原発福島行動19
 3月11日(月)
 午後1時集会(正午開場)
 午後3時デモ出発(郡山駅前まで)
 会場/開成山公園・野外音楽堂(郡山市開成1―5開成山公園内)
 主催/3・11反原発福島行動実行委員会