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星野文昭さん今すぐ解放を 沖縄闘争貫く獄中44年は正義 全国36救援会が東京で集会・パレード

週刊『前進』04頁(3008号01面01)(2019/02/04)


星野文昭さん今すぐ解放を
 沖縄闘争貫く獄中44年は正義
 全国36救援会が東京で集会・パレード

(写真 黄色いのぼりをなびかせて進むデモ隊は大きな注目を浴びた【1月27日 東京・浅草】)


 1月27日、「星野文昭さん今すぐ解放全国集会」 が東京・すみだリバーサイドホール(墨田区)で開かれた。北海道から沖縄まで全国36救援会を先頭に集まった720人は、「戦争反対の星野さんを取り戻す闘いが、いよいよ安倍政権の改憲と戦争を阻止する。今が星野さん解放の時だ」(狩野満男さん)と思いを一つにした。集会後、「星野さん解放の炎の声を高らかに上げよう。首都・浅草をパレードし、星野さん解放の実践を」(戸村裕実さん)と、フリー星野の黄色い旗をたなびかせてパレードに出発した。つれあいの星野暁子さんがマイクで「沖縄を闘って無実なのに獄中44年、皆さん、一緒に声を上げてください」と呼びかけた。激動の2019年、改憲・戦争阻止の闘いと相互に強め合う星野闘争が力強く始まった。(関連記事2面)

韓国で詩画展開く

 「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」主催の1・27星野全国集会は、韓国で初の開催となったテグ(大邱)での星野詩画展&星野暁子さん講演集会の報告から始まった。ビデオが上映され、ともに訪韓した広島救援会の吉永博さんが「44年間の不屈の闘い、無実だという真実の訴えが韓国の人々を一瞬でとらえた」と感動を伝えた。
 星野文昭さんは、集会に寄せたメッセージで「今、二度と戦争を許さないという声と一体で、星野を解放せよ!の声が首都・東京で上げられることの意味は重大です」「こんな理不尽な社会を強いる資本・権力を倒し、労働者民衆の本来の力で、誰もが人間らしく生きられる社会を手にしていきましょう。星野解放をかちとりましょう」と力強く呼びかけている。メッセージを読み上げた暁子さんは、「熱烈な歓迎と最高のもてなしを受けた」とテグ訪問を報告。詩画展と集会を主催した「教育空間ワ」のイドクチェ代表から贈られた「応援牌(はい)」を見せて「34年間、星野を闘ってきて表彰されたのは初めて。これからの励みにしていく」と喜びを語った。

更生保護委に迫る

 再審弁護団が登壇した。参加できなかった鈴木達夫弁護団長からの「広がる星野解放の声は、60年安保の高揚の最中の松川事件勝利を彷彿(ほうふつ)とさせる。力を合わせて即時解放・再審無罪をかちとりましょう」とのメッセージが紹介された。岩井信主任弁護人は、角田義一弁護士が星野弁護団に入ったと報告し、「ホワイトタイガーの異名を持つ角田先生は、11月の四国地方更生保護委員会申し入れで『心身の状況について調査しているのか。仮釈放の要件として非常に重要とわかっているのか!』とほえるように質問した。心強い」と語った。
 その角田弁護士は、高松での更生保護委員会との闘いの報告を、佐渡市議会議員の荒井眞理さん、香川・星野さんを取り戻す会で闘う日教組香川の組合員とともに行った。
 群馬出身の角田弁護士は50年前、高崎経済大学での学生運動弾圧に際して学生たちを弁護。「44年間、節を曲げずに闘いぬいた星野さんの闘志、魂に触れて感銘を受けた」と述べ、「安倍が更生保護委員会の後ろにちらちらしている。安倍は亡国の宰相≠セ。自衛隊を憲法の中に堂々と書き込むことなど、体を張っても絶対に許さない。安倍にとどめを刺しましょう」と檄(げき)を飛ばした。
 新潟県佐渡島から駆けつけた荒井さんは、「一般からの請願は受けない」という更生保護委員会に対し、憲法違反だと詰め寄った攻防の末、11月の申し入れに同行、請願への道をこじ開けた。「被害者とされる機動隊員が佐渡出身。ご遺族が真相を知らないなら、星野さん解放は、遺族にとっても大事な解放になると考えた」と思いを語った。

沖縄で新たな決起

 沖縄万人(ウマンチュ)の力で星野さんを取り戻す会の山城信康さんが2月24日の県民投票をめぐる攻防について、「宜野湾市で県民投票不参加を許さないとハンストに入った青年に多くの激励が寄せられ、カンパは箱に押し込まなければ入らないほどだった」と報告し、「県民投票は、1971年の二つの沖縄全島ゼネストを超える新たな全島ゼネストにつながる労働者民衆の決起だ。これと一つになって星野さんを取り戻す」と述べた。
 同じく万人の会の和田邦子さんは、2月17日に琉球新報と沖縄タイムスに星野解放を訴える意見広告を掲載しようと奮闘する中での熱い反応を語った。
 家族から暁子さん、弟の星野修三さん、いとこの星野誉夫さんが、健康問題もあり、一日も早く自由にしたいと切々と訴えた。
 集会では、星野解放歌「とり戻そう星野」の作曲者・福山竜一さんがギターを抱えて登場、青年労働者や学生とともに「ソリダリティ」を歌い、会場が華やいだ。4月杉並区議選に立候補予定のほらぐちともこさんも壇上で合唱。
 全国再審連絡会議共同代表の狩野満男さんは閉会あいさつで「私も今回、テグに行って、戦争反対が韓国の人たちとのかけがえのない連帯のキーワードであり、星野さんの闘いによって国際連帯が実現されていると実感した」と語り、最後に「4月杉並区議選でほらぐちさんを当選させて改憲阻止・星野奪還を! 国際連帯の闘いとして浅草パレードに出よう! 年度末までに星野さんを取り戻そう!」と呼びかけた。

★星野文昭さんの闘い

 1946年、札幌市で生まれた星野文昭さん(72歳)は、高崎経済大学で不正入試反対闘争を担い、三里塚闘争などで全学連の先頭に立った。71年11月14日、核も基地もない平和な島を求める沖縄の人々と連帯し、沖縄返還協定批准阻止の渋谷闘争をデモ隊のリーダーとして闘った。機動隊員1人が死亡し、その「実行犯」にでっち上げられた星野さんは、75年8月6日に不当逮捕された。以来44年、無実なのに獄にとらわれている。無期懲役刑確定から31年、再審を請求するとともに、現在、四国地方更生保護委員会に仮釈放の決定を求めて闘っている。(徳島刑務所在監)