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教員ストが全米に拡大 公立学校閉鎖・民営化に反撃

週刊『前進』04頁(3016号02面04)(2019/03/04)


教員ストが全米に拡大
 公立学校閉鎖・民営化に反撃

(写真 数百人の教育労働者、生徒、保護者が「公立学校を売るな」と書かれた横断幕を掲げてデモ【2月22日 オークランド】)


 今年1月、UTLA(ロサンゼルス統一教組)は生徒や保護者、地域の労働組合や住民とともにストライキを決行し、クラス人数の削減や看護師・カウンセラーの常駐体制、チャータースクール(公設民営校)の規制などの歴史的な勝利をかちとった。これに続き、全米で教育労働者が続々とストに立ち上がっている。
●オークランド
 2月21日、カリフォルニア州オークランドの教員組合・オークランド教育協会(OEA)に所属する3千人の教育労働者がストライキに突入した。OEAの組合員は早朝から統一学区内の公立学校全86校の前でピケットを張り、市街地に結集して抗議集会を開いた。OEAの協約要求はクラス人数の削減や専門職教師の増員、賃上げなどだが、今回のストでは「学校閉鎖の中止」が加わった。
 オークランドの教育委員会は1月末、5年以内に公立学校86校のうち24校を閉鎖することを決定。その手始めに、ある中学校を今学期末(19年6月)で閉鎖すると発表した。この学区では生徒の87%をアフリカ系とラテン系が占め、この学校に通う子どもたちも95%が有色人種であり、州が貧困レベルかそれ以下と規定する家庭の子どもたちだ。
 オークランド統一学区は公立学校を閉鎖し、さらにチャータースクールを増やそうとしている。学校の民営化が最も進んでいるカリフォルニア州の中でも、オークランドはチャータースクールに通う生徒の比率が最大の地域だ。すでに44校あるチャータースクールに子どもたちの4分の1が通っている。
 ある小学校教師は「生活できない賃金のせいで毎年5人に1人が教職を離れていく。わずかな値上げでは妥結できない」と語る。
 公立学校の生徒の保護者たちもストを支援し、共に闘っている。UTLAは22日朝、ロサンゼルスの各学校前でスト連帯行動を行い、ILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル34も連帯を表明している。
●デンバー
 コロラド州デンバーの教員組合・デンバー教職員協会(DCTA)が、2月11日にストライキに突入。朝7時に学校の前でピケットを張り、午後には雪の積もる中で市庁舎前での抗議集会を行った。ストは14日まで続けられ、11%の賃上げなどをかちとった。
●シカゴ
 シカゴでは、四つのチャータースクールの教師たちが2月12日から18日までストライキに立った。8%の賃上げとクラス人数の削減だけでなく、専門職教師の増員確約もかちとった。
●ウェストバージニア
 2月19日、昨年春の大ストライキで全米に大きな衝撃を与えたウェストバージニアの教育労働者が、民営化推進と労働組合の解体を狙う教育法案に反対して再びストに立った。州の55郡中54郡の全学校を閉鎖し、法案を廃案に追い込んだ。