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三里塚3・31全国集会へ 市東さんの農地を守ろう 改憲阻止、軍事空港粉砕を

週刊『前進』04頁(3016号04面01)(2019/03/04)


三里塚3・31全国集会へ
 市東さんの農地を守ろう
 改憲阻止、軍事空港粉砕を


 3月31日、三里塚芝山連合空港反対同盟は成田市赤坂公園で全国総決起集会を開催する(要項1面)。三里塚は半世紀以上にわたって軍事空港建設という「国策」と対決し、農地を守り抜いてきた。安倍政権が改憲と戦争の攻撃を進める今日において、「反戦のとりで」三里塚闘争の位置は一段と重要になっている。社会変革を求めるすべての労働者・農民・学生は3・31闘争に大結集しよう。

強制執行阻む控訴審闘争

 三里塚の現在の最大の焦点は、反対同盟・市東孝雄さんの農地を守る闘いだ。
 昨年12月20日、市東さんの農地をめぐる請求異議裁判において、千葉地裁民事第5部・高瀬順久裁判長は、市東さんの請求をすべて棄却し、農地取り上げ強制執行を認める判決を下した。反対同盟は即日、控訴手続きと強制執行停止の申し立てを行い、同時に、現地座り込みへの決起を呼びかけた。その後、反対同盟弁護団の奮闘で、千葉地裁での強制執行停止決定(担保金250万円)に続き、2月7日には東京高裁での控訴審終結までの強制執行停止決定(担保金100万円)をかちとった。今この瞬間も、市東さんの農地は完全無農薬・有機栽培の野菜を育て、命を育み続けている。
 12・20判決は、「国策」のお先棒を担ぐ機関としての裁判所の正体を完全にあらわにした。
 2年間の請求異議裁判で反対同盟は、成田空港会社(NAA)の違法・不当を徹底的に暴き、市東さんが農地を守り耕し続けることの正義性を明らかにしてきた。市東さん本人をはじめとする証言や専門家による意見陳述で、法律的にも社会的にも1971年9月の大木よねさんへの強制代執行以来の農地への強制執行が許されないことは明白となった。これに対し、高瀬は自らを「小役人」と称して反動判決を下し、そそくさと逃げ帰った。
 しかし同時に12・20判決は、敵の弱さを露呈するものになった。高瀬はNAAに都合の悪い証拠や主張を「口頭弁論終結以前の事由」として切り捨てた。反対同盟の主張を直視せず、「法の番人」としての体裁を保つことのできない裁判所の矛盾をさらけ出した。
 反動判決が下ったものの、2016年10月の農地法裁判の最高裁での上告棄却、農地明け渡し判決確定から2年以上、強制執行を阻止し続けた意味は大きい。強制執行に反対する1万8583筆の署名(農地法裁判の農地取り上げ反対署名から通算8万筆超)、1397通の要望書が、周辺住民や産直消費者をはじめ全国から寄せられた。市東さんの闘いは、機能強化―第3滑走路建設に反対する住民と反対同盟を結びつける力となっている。
 さらに、決戦本部が先頭に立って現地結集を呼びかけ、樫(かし)の木まつりや天神峰カフェを通して現地を訪れる人の数は確実に増えている。街頭ビラで三里塚を知った青年や学生との結合も進んだ。その中で、判決直後の座り込みへの新たな仲間の参加という感動的な決起をつくり出した。横田基地、石木ダム、百里基地の反対運動や若狭の反原発運動など住民運動とのつながりも始まった。
 最高裁決定をひっくり返す前人未到の闘いは、控訴審に移った。反対同盟による400万円カンパの呼びかけに応え、控訴審闘争勝利への決起集会として3・31集会に集まろう。

住民と共に機能強化阻止

 三里塚闘争のもう一つの重要な焦点が、成田の空港機能強化―第3滑走路建設との闘いだ。
 NAA・国交省・千葉県・空港周辺9市町の首長からなる「4者協議会」は、昨年3月、空港機能強化―第3滑走路建設を「最終合意」した。そして今年2月4日に4者協議会は、東京五輪を口実に10月末実施のA滑走路の運用時間の深夜延長を決定した。空港周辺地域の住民は、この空港機能強化に反対の声を上げてきた。
 部落ごとに開かれたすべての説明会で、NAAや国交省に対する住民の追及の声はやまず、芝山町と横芝光町の騒音地域の住民は「機能強化反対」の看板を設置して抗議の意志を示してきた。「最終合意」から1年、今日も看板は掲げられている。
 空港建設や騒音拡大による地域分断、ふるさと破壊が4者協という秘密会議で進められている。「権力を握っている側の都合で法律が運用されるなら、もはや法治国家ではなく独裁国家だ」(反対同盟ニュース第65号、地域住民の声)。開港から40年、住民の怒りは沸点に達している。
 全国でも今「国策」への怒りが噴き出している。
 沖縄では、2月24日に行われた辺野古埋め立てをめぐる県民投票で、投票者の7割以上(43万4273票)が反対の意思を示した。昨年9月の沖縄県知事選挙においても、辺野古新基地建設反対を訴える玉城デニー氏が過去最多の票を得て当選した。しかし、安倍政権はこれらの結果を一顧だにせず、「他に選択肢はない」と辺野古沿岸での土砂投入を続け、県民の意思を踏みにじっている。
 原発事故から8年目の福島では、「復興五輪の成功」を盾にして避難指示が次々と解除され、住宅補助の縮小や打ち切りが進む中、避難を続ける人たちの闘いが続いている。
 基地建設を止め、放射能から命を守るにはどうしたらいいのか。その答えが三里塚闘争と市東さんの生き方の中にある。まず原点に立ち返って、「一人ひとりが市東孝雄になって」(17年反対同盟旗開きでの市東さんの発言)、国策と対決する主体になる。3・31はその決意を固める集会だ。
 3・31集会へ全国から大結集しよう。三里塚の地に立って、一緒に世の中を変えよう!
(上越次郎)