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知る・考える 用語解説 イギリスのEU離脱−新自由主義と緊縮への怒りが爆発

週刊『前進』02頁(3019号02面05)(2019/03/14)


知る・考える 用語解説
 イギリスのEU離脱−新自由主義と緊縮への怒りが爆発


 2016年の国民投票でイギリスの欧州連合(EU)からの離脱が決定した。多くの労働者階級人民はサッチャー政権以来の公共部門民営化をはじめとする新自由主義政策、とりわけEUのもとでの緊縮政策による社会保障切り捨て、雇用破壊と貧困の拡大、社会そのものの崩壊に怒りを爆発させ、離脱を支持した。それは新自由主義と緊縮政策への労働者の反乱だった。
 だがそれから2年半、離脱交渉は完全に行き詰まっている。18年11月にEUと英首相メイが合意した離脱協定を今年1月に英議会が大差で否決、英領北アイルランドとアイルランドとの国境管理をめぐり解決策が見つからず協定案が承認される見通しは立たない。3月29日に「合意なき離脱」に至ることが現実味を帯びている。その場合にはEUとの間の物品・サービスの取引に対して関税が直ちに発生し、生活や経済活動に甚大な影響が出る。
 これをも理由としてホンダや日産自動車などの自動車各社が相次いで工場閉鎖、撤退を発表した。英国内の雇用に破壊的な打撃を与えようとしていることに労働者の怒りの反撃が始まっている。
 起きている事態はEU体制として延命を図ってきた帝国主義の最後的破産の始まりであり、資本主義の終焉(しゅうえん)だ。結局、離脱か残留かの中に労働者の解放の道はない。求められているのは階級的労働運動の復活と国際連帯で、世界プロレタリア革命をかちとることだ。