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尼崎事故をくり返すな 運転士・車掌の廃止に反撃を 4・21現地闘争に集まろう

週刊『前進』04頁(3028号02面01)(2019/04/15)


尼崎事故をくり返すな
 運転士・車掌の廃止に反撃を
 4・21現地闘争に集まろう

(写真 昨年4月22日、尼崎事故を弾劾し、事故現場前を進むデモ隊)

労組の闘いが安全を守る

 JR西日本が2005年4月25日に引き起こした尼崎事故から14年がたちました。事故を徹底弾劾し、この事故がなぜ起きたのかを、あらためてはっきりさせなければなりません。
 1987年4月の国鉄分割・民営化は、「国鉄労働運動をたたきつぶして総評を解散させ、憲法を変える」ことを目的に強行されました。
 この攻撃に動労千葉以外のすべての労働組合が全面屈服する中で、20万人以上の国鉄労働者が職場から追い出されました。動労千葉は1400人の組合員が団結してこれに立ち向かい、全国の支援を受けて2波のストライキに立ち上がりました。さらに、JR不採用とされ国鉄清算事業団に送られた労働者が清算事業団からも解雇される直前の90年3月、満を持してストライキに立ち、1047名解雇撤回闘争を生み出しました。
 この闘いは、100万人の国鉄闘争支援陣形をつくり出し、労働運動の全面解体を狙う攻撃を破産に追い込みました。
 JR資本はその取り戻しをかけて職場で徹底的な労組解体攻撃を仕掛け、労働者を分断し、団結を破壊してきました。その職場支配の上に、JR西日本は「稼ぐ!」をスローガンに掲げ、「安全より金もうけ」の方針を労働者に問答無用に強制したのです。
 その象徴が、1分の列車遅延も懲罰の対象にし、乗務員をつるし上げる「日勤教育」でした。
 尼崎事故は、こうした労組弾圧と労働者に対する強権的支配によって生み出されたのです。
 動労千葉の反合理化・運転保安確立の闘いは、労働組合の団結と闘いだけが資本に安全を強制できることを示しています。

全面外注化との大攻防に

 米中の貿易戦争が軍事対立もはらみつつ激化する中、安倍政権は本気で改憲と戦争に突き進もうとしています。そのために全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への共謀罪型の弾圧や学生運動への弾圧を繰り返しています。関西地区生コン支部や学生運動への弾圧を弾劾し、不当逮捕された仲間を今すぐ奪還しなければなりません。
 この攻撃とともに、JR東日本を先頭に「労働組合のない会社」をつくる攻撃が進んでいます。分割・民営化に率先協力したJR東労組のような労働組合さえつぶして、JRは全面外注化・総非正規職化を強行しようとしているのです。
 3月ダイヤ改定でJR東日本は乗務員勤務制度を改悪し、命を奪うような長時間行路を乗務員に強制してきました。これにストライキで反撃した動労千葉の組合員は、「このままでは1988年12月5日に東中野駅構内で起きた列車追突事故、尼崎事故のような大事故が必ず起こる」と怒りの声を上げています。
 さらにJR東日本は、「新たなジョブローテーション」と称して、運転士と車掌を廃止する提案を出してきました。熟練が必要な運転士や車掌の職務を否定し、10年ごとに異動を強いて経験を積む機会を奪うのは、安全無視のきわみです。
 任用の基準、つまり会社の勝手な判断で乗務に就かせたり下ろしたりすることができるようになれば、不当労働行為はやりたい放題です。乗務員手当の廃止や無人運転化も狙われています。
 JR西日本も3月ダイヤ改定で、京阪神にある180の「みどりの窓口」を30に削減するという攻撃に踏み込んで来ました。全面外注化・総非正規職化との本格的な攻防が始まったのです。

改憲と総非正規化阻もう

 尼崎事故を繰り返さない闘いはこれからです。動労千葉を先頭に動労総連合は3月、全国でストライキをはじめとする反撃に立ちました。国鉄分割・民営化以来の大決戦に、すべてのJR労働者は総決起しよう。
 安倍政権は統一地方選、参院選の争点を改憲に設定しました。自衛官募集への自治体の協力を踏み絵に、自治体労働者に戦争協力を強いようとしています。今こそ労働組合が社会の前面に登場し、ストライキで改憲・戦争、労組破壊、全面的外注化と闘う時です。「非正規だけの社会」をつくらせず、「命よりも金もうけ」の攻撃を粉砕しよう。尼崎事故を絶対に繰り返すな。杉並区議選でのほらぐちともこさん必勝の闘いと固く結合し、4・21尼崎現地闘争を闘おう。

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107人の命を奪った尼崎事故

 2005年4月25日、JR西日本の福知山線・塚口―尼崎駅間で電車が脱線・転覆・大破した。急カーブに高速で突っ込んだ電車はカーブを曲がりきれず線路脇のマンションに激突し、くの字型に折れ曲がった。この事故で運転士と乗客107人の命が奪われた。JR西日本は「稼ぐ!」を掲げ、私鉄と対抗するために過密ダイヤを設定し、無謀なスピードアップを強行した。そして、無理なダイヤを維持するため、少しでも遅れを出した運転士を乗務から外し、「日勤教育」と称してつるし上げた。パワハラをほしいままにした労務支配と、「命より金もうけ」の民営化が、この大惨事を引き起こした。

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尼崎事故を繰り返すな!
尼崎事故14カ年弾劾!
4・21全国総決起集会
 4月21日(日)午前10時開会
 集会後、事故現場までデモ
 JR尼崎駅北口広場
 主催/動労千葉、国鉄闘争全国運動関西
 よびかけ/集会実行委員会