週2回月・木発行『前進』
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文昭さんから暁子さんへ 逆境の中でこそ前向きになる 持ち前の力がよみがえる感じ

週刊『前進』04頁(3028号03面03)(2019/04/15)


文昭さんから暁子さんへ
 逆境の中でこそ前向きになる
 持ち前の力がよみがえる感じ


 今日(4月1日)午前中に「処遇」に呼ばれて、四国地方更生保護委員会の3月25日の決定として「仮釈放を許可することはしない」という通告を受けた。
 現在、保護委の審理、仮釈放決定をめぐって、検察が強い影響力をもっているなかでも、暁子、弁護団はじめ皆が本当に全力で取り組み、それと一体に、僕自身も現在できることをやりきったという実感もあって、特に保護委員との2回の面接、2度の上申書での手ごたえもあったので、とても残念だったよ。
 特に暁子がどんなに残念に思うだろうと思うと、しばらくは言葉が出ないという感じだった。もちろん、この間、全力を注いでくれたみんなの気持ちも考えると、明日からの面会で、星野解放に向けた大変な努力、蓄積をひとつとしてむだにせずに、それを生かし、より発展させて星野解放に結実させること、そのためにどのように何をやっていくかをじっくり話ができればと思っているよ。
    ☆
 今日(2日)は、面会の第1日目、暁子が落ち着いていて、いろいろ話ができたのがよかったよ。
 更生保護委・委員長の井坂巧氏、委員の安岡時広氏が退職で、事務局長も変わっているということで、ほぼ一新という感じだね。裁判官が退職時に勇気のある判決を出すことがあるように、せめてそうしてもらいたかったよね。おそらく、検察からの強力なプレッシャー、力が働いたのだと思うけどね。
 星野解放運動・仮釈放運動として、この2年間は本当に正面から向き合い、大きな内容形成と運動的前進をかちとってきたわけで、まずはこのことを大切にして、それを土台にそれを生かし発展させていくことだと思っているよ。
 更生保護委が、裁判所(判決)、検察等から独立し、仮釈放による社会内処遇を行うものとしてより明確にし、そのことと一体にマル特無期のような終身刑化そのものが法と人権を踏みにじるものであることを徹底的に弾劾することが不可欠だと思っているよ。それと既に始めているように国連・国際的な運動、国会議員・議員、文化人・学者、自治会・諸運動・個人に広がる運動をさらに広げていければと思っているよ。この軸には詩画展を軸とした署名・要望書の広がりがあると思う。
 沖縄を闘い、戦争・搾取のない、誰もが人間らしく生きられる社会を実現していく、その圧倒的な正義と無実の無期への怒り、あまりの不当性を中心にしつつ、デモリーダーとしての責任も明らかにして、被害者への謝罪も人として当たり前のものとして深めていく、そうすることで仮釈放運動と再審運動をさらに飛躍的にかちとっていきたいと思っているよ。
 僕自身は、逆境の中でこそ前向きな力を発揮するという持ち前の力がよみがえってきているという感じでもあるよ。
 暁子が心配している体調については、確実に回復する方向にあるよ。一進一退のようなところもあることはあるけどね。
 残り2日間の面会、仮釈放・再審をはじめ星野解放運動のこれからの発展ということをはじめ、暁子とたっぷり話し、豊かな時間にしたいと思っているよ。そのためにも復類(※)によって、面会、発信が増えるのが一番いいけどね。絵も喜んでもらえたらと思っているよ。では体調第一にね。
 最愛の暁子へ。

※文昭さんは昨年5月、刑務所当局から不当な懲罰を受け、処遇が2類から3類に降格され、1カ月5回の面会が3回に減らされた。

【紹介】
星野文昭さん。71歳。71年渋谷闘争でのでっち上げ殺人罪で無期懲役。徳島刑務所在監