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改悪入管法が見切り発車 労働者の国際連帯で粉砕を

週刊『前進』04頁(3028号04面02)(2019/04/15)


改悪入管法が見切り発車
 労働者の国際連帯で粉砕を

分断・追放へ入管庁発足

 4月1日、改悪入管法が施行された。在留資格「特定技能1号」「同2号」が創設され、「出入国在留管理庁」が発足した。政府は「1号」「2号」労働者を5年間で最大約34万5千人確保しようとしているが、改悪法成立から4カ月弱、何の受け入れ準備もできていない「見切り発車」だ。
 同日、「働き方改革」関連法も施行された。安倍は新元号を発表し天皇代替わりを利用した愛国主義・排外主義攻撃を強め、「労働組合のない社会」「非正規職だけの社会」をつくろうとしている。まさに、改悪入管法と「働き方改革」攻撃は改憲・戦争に向かった一体の攻撃である。
 「改憲・戦争阻止、非正規職だけの社会を許すな、生きさせろ!」を掲げ、4、5月東西入管集会に集まろう。新天皇即位攻撃を打ち破り、「労働者の闘いの日」5・1メーデーを勝ち取ろう。何よりも杉並区議選でほらぐちともこさんの勝利をかちとろう。
 4月1日、入国管理局長から出入国在留管理庁初代長官となった佐々木聖子は記者会見で、入管庁発足が新元号「令和」発表と同じ日であることを強調し、「新しい時代に外国人との共生という、新しい社会をつくっていく」と述べた。佐々木聖子は、入管局で「不法滞在者半減計画」(2004〜08年)を担当し、5年間で10万人以上の外国人労働者の摘発・退去強制を行った張本人だ。
 新たな就労資格「特定技能1号」の初年度は技能実習生からの大量移行をもくろんでいる。しかし、外国人技能実習制度は2018年には年間9千人の失踪者を生み出している。
 発足当初から「現代の奴隷労働」として弾劾されてきた技能実習制度を何一つ見直すこともなく、「現代の徴用工」としてより劣悪な労働条件と生活を強制しようとすることなど断じて許すことはできない。

長期収容は殺人行為だ

 生きんがために地獄のような労働現場から脱出するという極限的な選択を強いられた技能実習生たち。そして今、入管収容施設には多くの技能実習生や留学生が収容されている。
 昨年12月末時点で被収容者は全国で1246人に上る。うち681人が6カ月を超える長期収容者で、2年、3年、それ以上の超長期収容者も多い。期限のない強制収容・長期収容は、被収容者が「ここは刑務所よりひどい」「外国人は動物以下だ」と語るように精神的肉体的拷問を受けている。牛久入管収容所をはじめ多くの収容施設では、過大なストレスから自殺未遂、自傷行為、職員や被収容者間のトラブルが続発している。
 品川入管では3月12日、クルド人難民申請者が病気治療を求めたにもかかわらず、入管当局は救急車を二度も追い返した。まさに外国人は死んでもいいというやり方だ。
 重大な事実が明らかになった。17年3月、ネパール人のシン・アルジュン・バハドゥールさん(当時39)が東京地検の取り調べ中に意識を失い病院搬送後に死亡した。警察官に制圧され、特殊な拘束具で手足を拘束された経緯の詳細が、ジャーナリストが入手した警視庁新宿警察署の留置施設内のビデオの映像(写真)で明らかになった。最も多い時点では16人もの警察官がアルジュンさんを「保護室」内で取り押さえ、「ベルト手錠」などで拘束したのだ。
 家族のために料理人の「技能」で来日したアルジュンさんは、仕事を転々としながらホームレスとなり、他人のクレジットカードを持っていた疑いで警察に逮捕された。国と東京都を相手に損害賠償を求めて東京地裁に提訴した妻のアンビカさんは「道で落ちているクレジットカードを拾うのは、人が死ぬようなことなのですか」と訴えている。

東西交流集会の成功を

 注目の中で開催された2月末の米朝首脳会談は決裂した。この事態は、朝鮮半島を含む東アジア情勢が米中対立を軸に激動を深め、米日帝による侵略戦争に向かっていることを示した。
 しかし情勢がどう進もうとも、南北分断打破を希求する南北朝鮮人民、特に「ろうそく革命」の発展をめざして闘う韓国労働者人民の決起を押しとどめることはできない。新自由主義の破産と崩壊の中で分断を打ち破る労働者階級の決起が全世界で始まっている。求められているのは、改憲・戦争に突き進む自国政府―日帝・安倍政権を打倒する国際連帯の闘いだ。
 日帝の入管法・入管体制(外登法・入管法)は、朝鮮・中国・日本における革命の圧殺を目的とし、差別・抑圧、分断・同化・追放を基本政策としてきた。今、改憲・戦争に突き進む安倍政権は、天皇代替わりや東京オリンピックを使い、在日・滞日外国人に対して治安管理を強化し法外滞在外国人を一掃しようと躍起となっている。その結果が、帰国を拒否する難民申請者をはじめとする外国人の入管収容所への長期収容であり、仮放免の激減だ。
 この非人間的な入管収容所の現実に対し、青年・学生による被収容者への面会行動、抗議・弾劾行動が広がっている。収容されている外国人とその家族が置かれている現実と、経済的貧困と非正規職化に追いやられている青年・学生の現実は全く同じだ!
 今こそ分断を打ち破り、民族・国籍・国境を越えて世界の労働者階級は団結して闘おう。天皇制攻撃を許さず4、5月東西交流集会に集まろう。
〔革共同入管闘争組織委員会〕

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入管法・外登法と民族差別を撃つ東西交流集会
■第28回関西交流集会
 4月27日(土)午後2時
 大阪市立東成区民センター 集会後、デモ
 主催 関西実行委員会
■第30回全国交流集会
 5月5日(日)午後1時
 横浜市鶴見公会堂
 主催 全国実行委員会