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洞口杉並区議が一般質問 区民の怒りの声代表し田中区長と真っ向対決

週刊『前進』02頁(3041号01面03)(2019/06/05)


洞口杉並区議が一般質問
 区民の怒りの声代表し田中区長と真っ向対決

(写真 民営化推進の田中区政を問いただす洞口区議)

(写真 区議会で一般質問に立った5月31日の夕方、洞口区議は阿佐ケ谷地域区民センターで開催された集会で活動報告を行った)


 5月31日、東京・杉並区議会で洞口朋子区議(都政を革新する会)が初の一般質問を行った。星野文昭さんの急逝から一夜明け、多くの仲間が深い悲しみと怒りに身を震わせる中、洞口区議がその思いを背負って堂々と区議会に登場し、田中区長を鋭く追及した。傍聴席には区民や支援者ら40人以上がつめかけた。この状況に田中区長は顔を引きつらせ、総務課長など区の幹部職員に答弁を任せて逃げ回った。職員らは用意した原稿をぼそぼそと読み上げ、阿佐ケ谷再開発などの区政にかんする質問にもほとんど具体的に答えず「法令に基づき行う」「様々な観点から検討を進める」といったはぐらかしに終始した。夕方には阿佐ケ谷で改憲・戦争阻止!大行進東京西部の主催する集会が開かれ、洞口区議が議会報告を行った(詳報次号)。洞口区議の一般質問の要旨を紹介します。(編集局)
   ◇    ◇
 はじめに田中区長の政治姿勢について質問します。区長は以前、安倍政権による改憲について、「憲法改正には広範な国民的議論と深い合意形成が求められる」「安倍首相は憲法審査会での議論を深めると述べているので、その動向を注視していく」と答弁しています。これはほぼ安倍首相の主張に沿うように考えられますが、区長の現在の政治姿勢をお答えください。続いて「自衛権」についてですが、これまでのすべての戦争は「自衛」の名のもとに遂行されてきました。「自衛戦争」の容認は侵略戦争への加担につながると考えますが、区長の考えを聞かせてください。

住民無視の再開発は絶対に許さない

 阿佐ケ谷の再開発について質問します。5月24日の「阿佐ケ谷駅北東地区地区計画(素案)」の説明会では、発言した十数人の区民の全員がこの計画に反対の意見を述べました。いまだに多くの阿佐ケ谷住民が今回の計画を知らず、説明会でも「住民投票をやるべき問題だ」「立ち退きを余儀なくされる住民のことをどう考えているのか」などの怒りの声が上がりました。にもかかわらず、3月に出された「まちづくり計画」はすでに決定事項として打ち出されています。このような住民無視の見切り発車は絶対に認められません。公聴会さえ開かず、区民の生活と命にかかわる大規模事業を進めることは許されません。そもそもこの「まちづくり計画」は一体どこで議論され、誰の責任で決定したのでしょうか。
 次に、「土壌汚染対策」についてです。なぜ土壌汚染の可能性がある河北病院跡地に小学校を移転させなければいけないのでしょうか。また、子どもたちの校庭に使う用地の汚染物質を全面的に除去させる「除去措置」をなぜ基本協定書に規定しなかったのでしょうか。これは極めて重大な問題です。このままでは土壌汚染が確実に除去されるのか不安だと思いますが、区はどのような考えですか。
 杉一小学校の跡地利用に関しては、区長は「まだ何も決まっていない」と強弁していますが、地区計画を見るだけでも大規模商業施設を見込んでいることは明らかです。また「まちづくり計画」では「鉄道業者等と連携し」とありますが、JR東日本がどういう形で関わっているのか、区民にはまったく知らされていません。JR東日本との協議について明らかにすることを求めます。

保育の民営化やめ公立保育所増設を

 保育の民営化はただちにストップし、自治体の責任で直営保育所の着実な整備が必要だと考えます。また保育無償化措置ですが、これまで低所得層では免除されてきた「給食費」「遠足費」などが今回の無償化から除外され、実費負担を強いられることになるとも聞いています。このようなことのないよう区として措置すべきと思います。
 「待機児童ゼロ」のかけ声のもと、民営の保育所ばかりが急増していますが、その保育施設での園庭整備状況は直営の保育所と比較して格差が生じている事実はありませんか。「待機児童ゼロ」政策が、園庭も未整備な認可施設の急増をもたらしていると考えますが、杉並区としての見解を示してください。

星野さんの再審を区として支援せよ

 最後に星野文昭さんの再審闘争についてです。星野さんは昨夜、収容先の医療センターで亡くなりました。一貫して無実を訴え、再審を求めて闘い続けていました。昨年8月から体調を崩していましたが、徳島刑務所は家族・弁護団が医療検査を強く求めても実施しませんでした。本年3月4日にやっと腹部エコー検査が行われましたが、徳島刑務所はその結果を告げずに隠し放置したのです。法務省、徳島刑務所、四国地方更生保護委員会の命を軽んじる非人間的な対応に強い怒りを禁じえません。
 星野さんのお連れ合いの暁子さんは杉並区在住です。再審無罪を訴え闘う区民への支援を区として行うべきと考えます。区役所2階ギャラリーで星野文昭さんが獄中で描いた絵を展示し、多くの区民に星野さんの存在と闘いを知ってほしいと思います。これについて見解を求めます。