週刊『三里塚』
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第3誘導路裁判 空港敷地拡大許さぬ NAAを徹底追及

週刊『三里塚』02頁(1004号01面04)(2018/11/26)


第3誘導路裁判
 空港敷地拡大許さぬ
 NAAを徹底追及

(写真 阪本勝裁判長)

 11月9日、千葉地裁民事第3部(阪本勝裁判長)で第3誘導路裁判が開かれた。この裁判では、三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんをはじめとした住民が、国とNAAを相手に、B滑走路の2500bへの延長(2006年)、第3誘導路建設(2010年)という二つの変更許可処分の違法性を追及し、B滑走路の使用禁止を求めている。
 開廷後直ちに、反対同盟顧問弁護団は裁判所に敷かれた異様な警備態勢に猛然と抗議した。裁判所では今年から、入庁者全員への金属探知機を使った手荷物検査を行っている。さらにこの日は裁判所職員が、別室に待機させた公安警察と無線で密に連絡を取り、弁護団の入庁を監視していることが発覚したのだ。
 手続きに入り、弁護団が内藤光博・専修大学教授(憲法学)の意見書を提出し要旨を陳述した。市東さんが農業を続ける権利を「営農権」と位置づけ、農作物=食糧の生産が個人の尊厳と生存を支え、社会の平和に寄与していることの憲法的価値を強調した。
 この日、国とNAAは、反対同盟側からの「B滑走路の本件許可処分は基本計画(1966年)に適合していない」との追及への「反論」を提出してきた。
 実際、B滑走路の建設は当初の基本計画からの逸脱を重ねる歴史だった。南側を東峰地区に阻まれて、2180bの「暫定滑走路」として造られ02年に供用開始し、その後北に大幅にずらして2500bに延長された。しかも着陸帯は基本計画の半分の150b。さらにNAAは今日、「空港機能強化」として敷地面積を2倍に拡張し、B滑走路も再再度北に延長し3500bにするという。こんなやり方を認めれば、住民の立ち退き強制や騒音被害が歯止めなく拡大する。
 ところが今回国から出された反論は、「基本計画は空港の概要を定めただけで滑走路の具体的位置は定めていないから適法」と主張するものだ。やりたい放題の空港拡張を居直る暴論だ!
 さらに弁護団は、NAAが概要だけを公表した「騒音健康影響調査報告」の全データの提出を求めて、文書提出命令を申し立てた。
 次回期日を来年2月8日と確認して閉廷した。
 千葉県弁護士会館で、伊藤信晴さんが司会を務めて報告集会が開かれた。葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団全員が決意を述べ、市東さんの農地取り上げに反対する会とユニオン習志野が連帯発言を行った。
 最後に太郎良陽一決戦本部長が、12月20日の請求異議裁判判決の勝利に向けて、要望書の集中と裁判所包囲を熱烈に訴えた。