週刊『三里塚』
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北総の空の下で 判決を前に 農家の「日常」守る

週刊『三里塚』02頁(1006号02面05)(2018/12/24)


北総の空の下で
 判決を前に
 農家の「日常」守る


 12・20裁判の判決直前です。気ぜわしい12月、ふと手を止めたときなど、気持ちは判決に向かいます。そもそも何でこんな理不尽な裁判をやらなければならないのか、まじめに野菜を作ってきた農家が被告にされなければならないのか!
 市東孝雄さんが求めているのはあたり前の日常です。100年枝葉を広げてきた樫の木の下には、トラクターがあり作業場には作りかけの里芋とネコ、たくあん用に干している大根が日向に揺れています。支援者の植木屋さんが通いで立ち木を剪定し花を植えて、庭が整えられています。
 空港会社が畑の一部と作業場を奪って市東さんの日常を破壊したところで、空港の現状は何も変わりません。2年前執行停止が付いて裁判が始まった時と変化が無い以上、執行停止解除の理由は無いのです。しかも空港会社は、法廷でほとんど言葉を発せず、黒塗り文書開示命令にも従わず、まともに裁判をやる気すらありません。70年代の三里塚裁判では、双方が丁々発止の論戦を展開したそうで、政治裁判が権力側に取り込まれて形骸化していく様が見て取れます。自らを小役人と称する高瀬裁判長は、空港会社の手先に成り下がるのか?
 この新聞が発行される時にはすでに判決が出ています。どんな判決であろうと、私たちが全力でやるべきは市東さんの日常を守ることです。破壊されたら作り直し、新しく植え育て、三里塚は53年続いてきました。
北里一枝