週刊『三里塚』
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団結街道

週刊『三里塚』02頁(1024号01面05)(2019/09/23)


団結街道


 記録的な台風の影響で、より根本的には政府・東電の無為無策・責任放棄によって復旧が遅れ、千葉では停電、断水が続いている▼9日午前4時過ぎ、急激に雨風が強くなった。我が家でもっとも頑丈だと思われていた建物の屋根が飛んだ。雨水が1階の布団の上に滴(したた)り落ちる。あわてて、ありったけの鍋を並べ対応。2階に駆け上がり、ブルーシートを床に広げ、たまる水をバケツでかき出し、雑巾で拭く。雨も止み一安心と思ったら、停電で水も出ない。携帯もつながらない。至る所で倒木があり大渋滞。2〜3日で復旧との報道に疑問が湧く▼携帯がつながるようになった4日後。全国ニュースを見た友人からメールが届く。報道・情報がなければ、命の危険もなかったことにされる恐ろしさをそのとき実感した▼真っ暗な生活で「外の明かりが点いていると思ったら月だった」と古参の同志。空を見上げると、普段より大きな月が私たちを照らしている。「月見れば千々(ちぢ)にものこそ悲しけれわが身一つの秋にはあらねど」(大江千里・小倉百人一首)そんな哀愁を感じる間もなく復旧に追われていたが、ほっこりする一コマであった▼「秋の夜の月の光し明かければ蔵部の山も越えぬべらなり」(在原元方・古今和歌集)越えることのできないほどの困難でも強烈な光を放つ三里塚闘争があれば越えることができる。そんな闘いをこの秋現地から創りだしたい。