週刊『三里塚』
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団結街道

週刊『三里塚』02頁(1026号01面06)(2019/10/28)


団結街道


 超大型台風が忘れる暇なくやってくる。修理したばかりの屋根を縛り、窓ガラスは目張りしベニヤ板で補強、年配者は避難所へ。万全の態勢をとって台風19号を迎え撃った▼間欠的な停電はあったものの、暴風によるわが家の被害は想定したほどではなかった。他方、テレビには堤防決壊など大雨による被害が映しだされていた。携帯には、幾度となく市内を流れる日本三大「暴れ川」の一つ坂東太郎(利根川)が「危険氾濫水位を越えた」と避難勧告の緊急速報が入る▼思い起こせば、1995年の阪神淡路大震災を中学で経験して地震・火事の恐ろしさを知り、3・11東日本大震災で津波・原発の恐ろしさを、14年、広島豪雨災害で土砂崩れの恐ろしさを、15年の鬼怒川決壊、18年の岡山・真備町水害の恐ろしさも知っていた……つもりだった▼喉元過ぎずに熱さに慣れてしまったのではないかと思うほど、自分自身の中で教訓化されていなかったことに今回の台風を経験して気づかされた▼歴史的現在に立ち過去を振り返ると、あらゆる災害が「安全神話」にもとづく「乱開発」で引き起こされた「人災」であり、その犠牲者・被災者は国家・資本による「棄民」である現実を思い知らされる。その怒りを元凶である資本主義の打倒へいかにつなげるか▼痛みに慣れてはならない。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武建一委員長の言葉「ひとの痛みは己の痛み」が身に沁みる。