2008年4月 7日

分断破り、取り戻そう団結 外登法・入管法と民族差別を撃つ 17回関西交流集会

週刊『前進』08頁(2338号3面1)(2008/04/07)


分断破り、取り戻そう団結
 外登法・入管法と民族差別を撃つ
 17回関西交流集会 4・20京都大学へ

 1990年以来、開催されてきた「外登法・入管法と民族差別を撃つ研究交流集会」が、今年は第17回関西集会が4月20日に京都大学で、第19回全国集会が5月11日に横浜市教育会館で開かれる。今年は韓国の民主労総ソウル地域本部が来日し、「労働者は国境を越える」と題しアピールする。同全国集会実行委員会から集会の呼びかけが発せられたので紹介します。(編集局)
☆打ち破ろう分断! 取り戻そう団結!
☆民族差別・排外主義と入管体制を打ち破り、全世界の労働者は団結しよう!
 「あらゆる社会的連帯の解体」を標榜する新自由主義は、わたしたち労働者階級の中に、果てしなき競争と卑劣な差別を持ち込み、労働者をとことん搾り取り、貧困へと追い込んでいます。さらにはその貧困につけ込んで、資本家のための戦争に労働者を動員しています。もう我慢できません。こんな世の中、一刻も早く終わりにしましょう。
 イラクでアメリカで韓国で、そして日本で、全世界の労働者民衆は反撃に立ちあがっています。民族差別と国境による分断は、この労働者民衆が一つになることを阻む攻撃です。日本では、北朝鮮や中国に対する排外的なデマ宣伝が吹き荒れ、「テロの脅威」を煽(あお)り、洞爺湖サミットにむけて出入国・外国人管理体制が強化されています。国籍を理由に在日・滞日外国人が社会保障制度・社会生活から排除されています。「外国人研修・技能実習制度」によって現代の奴隷労働がまかりとおっています。こんな差別・分断は、民族・国籍・国境を越えた労働者民衆の団結と闘争で吹き飛ばしましょう。
 日本における新自由主義の突破口は国鉄分割・民営化でした。これにストライキで立ち向かい、今も団結を守って元気に闘っている動労千葉に、韓国やアメリカの戦闘的労働組合が熱い注目を寄せています。
 自らの職場・地域での、資本・権力との筋を曲げない闘いと、それをとおして固められた団結こそ、差別・分断を打ちやぶり、人間の共同性を取り戻し、社会を変革してゆく根源的な力です。
 〈外登法・入管法と民族差別を撃つ研究交流集会>は、指紋押捺拒否闘争や入管法改悪阻止闘争、外国人労働者や難民の闘い、戦争責任追及の闘いが高まる中、1990年にスタートし、今年で関西集会が17回、全国集会が19回を迎えます。
 資本主義の最後のあがきである新自由主義に対し、「生きさせろ!」の叫びが全世界で巻き起こっている今こそ、この闘いが真価を発揮するときです。指紋制度を全廃に追い込んだ闘いの地平をふまえ、外登法・入管法-民族差別を撃つ闘いの新たな飛躍を勝ちとってゆきましょう。
 闘う仲間の皆さんのご参加を心より訴えます。
〈闘いのスローガン>
・在日・滞日外国人に対する差別的労働条件の強制、就職差別・入居差別、社会保障制度からの排除をやめろ!
・奴隷労働を強いる「外国人研修・技能実習制度」撤廃! 日本語の強制反対!
・政府・マスコミは反北朝鮮キャンペーンと朝鮮総連に対する弾圧をやめろ!
・入国外国人への指紋・顔写真登録の強制廃止!
・入管による一元管理に向けた在日・滞日外国人への在留カード導入阻止!
・入管収容施設での非人間的な処遇と労働者・難民の強制送還をやめろ!
・戦争責任追及裁判における相次ぐ反動判決を許すな!
・イラク戦争反対! イラン・北朝鮮攻撃を許すな! 憲法改悪阻止!
・洞爺湖サミットにむけた、入管体制強化許すな!
・入管体制打破! 民族・国籍・国境の壁うち破り、全世界の労働者は団結しよう!
-------------------------------
 ■第17回関西集会
  4月20日(日)午後1時
  京都大学
 ■第19回全国集会
  5月11日(日)午後1時
  横浜市教育会館