2008年4月14日

紹介 『ソリダリティ4号』で青年組織しよう

週刊『前進』06頁(2339号2面2)(2008/04/14)

紹介 『ソリダリティ4号』で青年組織しよう
 全人格かけて職場で勝負
 マル青労同1年間の実践の迫力
 

 青年労働者が革命に賭けて闘う時代が来た。前号の第3号からの1年間の実践をとおして、そして帝国主義の崩壊的危機を前にして私たちは次のように断言できる。「団結した労働者は資本主義を打倒して、社会の主人公となれる。労働運動の力で革命をやろう」――この言葉とともに『ソリダリティ4号』を全国の青年労働者に届けたい。
 世界中で労働者の闘いが高揚している。全駐労や北教組など日本でもストライキが復権しつつある。権力の弾圧も凶暴化しているが、それは5倍、10倍の労働者の決起を引き出す団結の糧でしかない。
 新自由主義は、私たちの社会を根底から破壊している。医、食、住、教育......資本家階級は延命のために社会の土台・根幹をも食い物にし、揚げ句の果てに完全に破綻(はたん)した。資本主義は、新自由主義に代わるものなど何ひとつ提示できない。
 新自由主義は、あらゆる社会的紐帯(ちゅうたい)・連帯を徹底的に破壊し、むき出しの現金勘定(市場原理)に置き換えた。貧しい労働者を餌食にして破綻したサブプライム問題。次は石油や穀物で暴利。資本主義に存在意義はない。団結した労働者に置き換える必要がある。
 資本主義社会では労働者はバラバラであり無力だ。生産手段を独占する資本家は、金の力で労働者を商品とし支配する。だが労働者は資本と非和解で闘い、団結と誇りを取り戻す。労働者の社会的力をひとつに結集するのが労働組合の歴史的使命だ。
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 すべての読者、闘う労働者のみなさんに、ぜひ『ソリダリティ4号』を青年組織化の最強の武器として使い切ってほしい。第1部は、マル青労同第4回大会の報告・決定集。大会基調や討論を収録している。第3回大会で打ち出したスローガン「労働運動の力で革命をやろう」の1年間の実践とその総括をめぐり、鋭く、厳しい論議が掲載されている。「革命情勢は切り開くもの」「波風を立てるために不起立をする」「革命は労働者が職場支配権を握ること」「自己解放的に自分の壁を取っ払う」「階級社会をぶっ壊すことにかけた」――労働者革命家として全人格をかけて職場で勝負してきた迫力が紙面をつうじて伝わる。
 第2部は、同盟員が執筆した産別論文や『俺たちは鉄路に生きる3』の感想文など。
 黒部同志の「不起立の拡大で職場支配権を取り戻そう」は、英米における新自由主義教育改革を詳細に研究。英米でも教育が市場原理に委ねられ、軍事化が進んでいることを明らかにしている。だが、一連の攻撃がもたらしたものは現場教育労働者の怒りと闘いだ。根津公子さんの闘いが、世界の教育労働者の感動と連帯を生み出すには理由があったのだ。
 柳原同志の「動労千葉型で自治体労働運動を」。民営化・道州制・公務員制度改革攻撃は、自治体労働者の2人に1人を職場から追放する200万人リストラ攻撃だと指摘する。国鉄分割・民営化攻撃に勝利した動労千葉のように闘おうと提起し、戦後革命期に10日間の業務管理闘争を闘った都労連の闘いの歴史を復権している。
 青野同志の「合同労組は革命の入り口」は、職場で闘う組合をと訴える。それぞれの職場でストライキをできる組合をつくり、産別を越えて、ほかの職場の組合とつながる地区労の大切さを強調。
 第3部の学習講座では、日本経団連が打ち出した「生産性の伸び率1・5倍」論を徹底批判。返す刀で経団連と同じ主張をする連合(体制内労働運動)を一刀両断している。「レーニン『帝国主義論』を学ぶ」は、レーニンの問題意識がマルクス『共産党宣言』の復権にあったと展開。『帝国主義論』を革命の書として再生させることに成功した意欲作だ。
 (K)