2008年4月14日

基地撤去へ! 3・23沖縄県民大会に参加して 現地インタビュー(下)

週刊『前進』06頁(2339号5面4)(2008/04/14)

基地撤去へ!
 3・23沖縄県民大会に参加して 現地インタビュー(下)
 

 前号に続き、3・23沖縄県民大会会場でのインタビューを掲載します。(編集局)

 第1章 若者が運動の中心になったミュージシャン まよなかしんやさん

 集会でのジェーンさん(米軍犯罪被害者)の性犯罪、強姦を許さないというナマの発言が、いまの沖縄の現実を明確に示してくれた。「基地あるがゆえに起こる犯罪を絶対に許しちゃいけない」「基地が諸悪の根源だ」「撤去させないといけない」という気持ちを強くみんなで共有できた集会でした。
 ぼくは1万人以上集まったと思うんだけどね。でも、この雨の中を6千人もの人が来たということは、それだけ「米兵の犯罪は許せない」「基地をなくさないとわれわれの明日はない」という意志を示すものです。みんなでさらに前進していきたいですね。
 3月16日に沖縄でも、イラク反戦から5年目の世界一斉行動に取り組みました。去年までは百万人署名運動を軸に、われわれ中年というか、ベテラン(笑)が中心にやってきたんですが、今回は、若者たちがたくさん参加して、主催の中心になった。運動というのは、若者たちが引き継いでいくことが必要です。
 3・16イラク反戦行動について「若者が中心になってやりたい」という申し出があったときはうれしかったですよね。そして、僕から見たら娘みたいな23歳の彼女から、すごく展望ある基調報告が提起されたのも良かったと思う。
 アメリカのイラク占領、基地の問題、教科書問題を一つのものとして取り組むものになったと思います。

 第2章 職場に革命を起こして結集沖縄労組交流センター 真喜志康彦さん

 集中豪雨に降られて「県民大会、どうなるかな」とちょっと思ったが、今日は絶対に成功すると確信していた。数は問題じゃない。大雨の中を続々と、切れ目なく貸し切りバスで参加者が集まってきたのには感動しました。内容的には、なんといってもジェーンさんの発言。本当に心を動かされた。
 3・16全世界一斉デモの取り組みと一体で、今回の県民大会を総括することじゃないかと思っています。3・16は、ものすごい革命的な決起でしたよ。これまで運動に一切かかわったことがなかった若者が数十名も決起してぼくたちと合流した。ここに3・16沖縄集会の意義がある。わたしはロートルですが、若者たちと一緒に実行委を結成して頑張った。NTTの職場では、仲間が職場に革命をおこして頑張っている。このふたつの闘いが相乗効果をおこした。これは一回きりの取り組みではなく、これから大きく発展していく出発点になりました。
 これと、今日の3・23県民大会はひとつの闘いです。3・16をやり抜いたわれわれだけが、今日の3・23県民大会を本当の意味で総括できる。職場の仲間が「3・16が今日の県民大会を実現した」と言っていた。3・16にはそれぐらいの輝きがある。体制内労働運動と決別して新たな運動を旗揚げしたところに大きな意味がある。
 そういうところから、今日の県民大会を総括するということではないかと思います。