2008年5月12日

沖縄-本土の労働者は団結して 5・15沖縄闘争(5月18日県民大会)に決起しよう

週刊『前進』06頁(2342号3面1)(2008/05/12)

沖縄-本土の労働者は団結して 5・15沖縄闘争(5月18日県民大会)に決起しよう

 1972年のペテン的沖縄「返還」から36年。世界金融大恐慌と世界戦争の現実化の中で、世界革命の火薬庫としての沖縄闘争が階級的労働運動の白熱的実践と結合して大爆発していく時代が来ている。5・15沖縄闘争(5月18日沖縄県民大会)で沖縄—本土—世界の労働者は一つにつながろう。5・15沖縄闘争の大爆発で7月洞爺湖サミットをぶっ飛ばそう!

 第1章 5・15体制粉砕へ

 労働者の団結が戦争を止める! 5月1日、アメリカの国際港湾倉庫労組(ILWU)がイラク・アフガニスタン侵略戦争阻止のストライキに決起した。2万6千人の組合員の団結で、アメリカ西海岸の全港湾を封鎖し、軍需物資輸送を実力でぶっ止めた!
 このILWUのストにイラクの労働組合が熱烈な連帯のアピールを発し、翌日にはイラクの港湾労働者がストライキに決起した。戦争という最大の団結破壊攻撃をぶち破って、ついにアメリカの労働者とイラクの労働者の団結が始まった!
 5・1ILWUストライキは、動労千葉とILWUローカル10の連帯、11月労働者集会の日韓米国際連帯が切り開いた画期的な勝利だ。そして全世界で闘われているストライキが、国境を越えた労働者の団結をつくり出している。まさに世界は革命情勢だ!
 5・15沖縄闘争は、ILWUのストライキ、イラクの労働者のストライキ、民主労総ソウル本部の闘いとひと連なりの闘いだ。それは、沖縄—本土の労働者が階級的労働運動で一つになろうということだ。「労働運動の力で革命やろう」「職場に第二、第三の動労千葉をつくろう」——この闘いの前進が「世界革命の火薬庫としての沖縄」に火をつける。名護・辺野古への新基地建設を阻止し、米軍基地の全面撤去をかちとる展望を開く。
 昨年、沖縄の教育労働者と自治体労働者が中軸となり、9・29沖縄県民大会12万人の大結集が実現した。この沖縄高教組と「日の丸・君が代」不起立闘争を闘う本土の教育労働者が11・4労働者集会でつながった。昨年末の全駐労のストライキは沖縄—本土を貫いて闘われた。そして「自分の組合を動労千葉のような闘う労働組合にしたい」という青年労働者が生み出されている。その中軸に3・16全世界一斉デモをぶち抜いた沖縄と本土の青年労働者の団結がある。沖縄に基地を押しつけ、沖縄と本土を分断してきた「72年5・15体制」をぶち破る闘いが力強く始まっている。
 3・16を始めとする今年前半の闘いは、体制内的なものとの激突にかちぬいて前進してきた。青年労働者の職場での激突や法政大での激突と同じように、沖縄闘争においても巨大な分岐を生み出している。沖縄闘争を階級的労働運動として闘うのか否かという分岐、動労千葉とともに闘うのか排除するのかという分岐が始まっている。
 体制内労働運動指導部の制動・弾圧をぶっ飛ばして、沖縄の労働者と本土の労働者が階級的労働運動で一つになった時、日米安保体制は吹っ飛ぶ。国鉄・教労・自治体・全逓の4大産別の労働者、基地労働者が団結してゼネストに立ち上がれば、文字どおり革命だ。そうした団結をつくり出す「階級の指導部」へのわれわれ自身の主体的飛躍をかけて、5・15沖縄闘争を闘おう。

 第2章 体制内派打倒し

 5・15沖縄闘争で沖縄—本土を貫く労働者の本物の団結をつくり出そう。沖縄の労働者の置かれている現状への怒りを激しく爆発させよう。
 沖縄では青年の圧倒的な部分が低賃金と非正規の不安定雇用におかれている。「基地振興策」のもとで建設関係に就職したとしても物言えぬ無権利状態にたたき込まれ、特に名護・辺野古では「基地建設反対」を訴えれば即解雇という許しがたい現状だ。「基地と戦争を強制し、日々労働者から搾取しているのは同じ資本家ではないか」「基地撤去と沖縄労働者の自己解放は一体だ」——沖縄の青年労働者たちは、動労千葉に学び、労働組合を結成し、職場に団結をつくり出す闘いにうって出ている。沖縄から、辺野古から青年労働者の新たな闘いが開始されている。
 日本の支配階級にとって、戦後帝国主義としての再出発は、日米安保と沖縄の売り渡し、米軍基地の押しつけであった。沖縄に基地を集中し、沖縄の労働者を低賃金・強労働で食い物にすることをてこに本土の労働者にも賃金奴隷としての生き方を強制し、労働者階級を支配してきた。日本帝国主義は、沖縄と本土の労働者の分断で革命を圧殺し、ようやく成り立っているにすぎない。
 しかし今、「基地があるから飯が食える」「沖縄より本土の労働者の方がましだ」といった沖縄と本土の労働者の団結を破壊してきたイデオロギーをぶっ飛ばし、「労働者は一つに団結して革命やろう! こんな資本主義社会は終わらせよう!」と訴える動労千葉派の青年労働者が沖縄現地に登場している。
 沖縄闘争も体制内労働運動との対決の歴史だ。憲法も労働法制もない米軍支配下で、基地労働者が全軍労を結成し、奴隷状態からの解放を求めて、1969年2・4ゼネストに上りつめた。これをつぶしにかかったのが当時の総評だった。この敗北をのりこえようと、全軍労牧港支部の青年労働者が中心になって闘い、沖縄—本土を貫く70年安保・沖縄闘争の高揚がかちとられた。「死すべきは基地だ、労働者は死んではならない!」を掲げた全軍労牧港支部の闘いに呼応して、本土の青年労働者・学生は、戒厳体制をぶち破って71年11月、沖縄「返還」協定批准阻止の渋谷暴動闘争に決起した。
 この闘いに襲いかかったのが、国家権力による星野文昭同志へのデッチあげ逮捕—死刑求刑の大弾圧であり、カクマルの反革命武装襲撃だった。体制内労働運動の裏切り、星野同志への無期攻撃、そして権力と一体となったカクマルの反革命襲撃と職場支配——こうした反動の密集として72年のペテン的沖縄「返還」は強行された。
 だが今や、そうした「5・15体制」の大反動はすべてぶっ飛んでいる。国鉄分割・民営化に絶対反対を貫き団結を守りぬいた動労千葉は、JR資本とJR総連カクマルの結託体制をぶっ飛ばし、ライフサイクル絶対反対のストライキで青年労働者の圧倒的獲得へ向かっている。動労千葉の闘いは日韓米労働者の国際連帯をつくり出し、体制内労働運動の「最後の牙城」である4大産別決戦へと上りつめている。
 3・9—3・16弾圧と法政大の闘いの中で、「星野同志のように闘おう」と、弾圧や処分を「団結拡大のチャンス」として闘う青年労働者・学生が次々と登場している。そして沖縄と本土の労働者が11月労働者集会でつながっている。最末期の危機にのたうつ日本帝国主義には、破産した「5・15体制」に代わる分断支配を確立できるような力はもはやない。

 第3章 基地建設阻止を

 体制内労働運動をぶっ飛ばして闘う労働組合の団結を拡大することこそ、新たな基地建設を阻止し、沖縄米軍基地撤去をかちとる土台だ。沖縄と本土の労働者が団結すれば革命だ! 沖縄の青年労働者と固く団結して、4大産別を先頭に全職場に「第二、第三の動労千葉」をつくり出そう。全国の青年労働者・学生は、5・15沖縄闘争に総決起しよう。