法大クラス討論弾圧裁判 被告退廷、傍聴者は監置 階級的裁判闘争に
法大クラス討論弾圧裁判
被告退廷、傍聴者は監置
階級的裁判闘争に
4月24日、東京地裁刑事第21部(半田靖史裁判長)で10・17法大クラス討論弾圧裁判の第4回公判が行われ、法大裁判の中でも最も激しい法廷闘争が闘われた。被告人である内田晶理君が、10・17弾圧の張本人で前学生部長の安東祐希に怒りをぶつけ、被告人退廷になるほど激しい裁判となった。被告人を退廷させるまでに裁判所のブルジョア秩序が崩壊した。法廷は、被告人と弁護士、仲間が一裁判の枠を越え、ブルジョア秩序を革命的に侵害する場となった。見たか権力! これが階級裁判。これが革命だ!
公判は検察側の主尋問から行われた。検察官には言いたい放題の安東だったが、自らの言葉に確信がない。体制当番という教職員を動員してビラまきを弾圧する体制を11・4集会直前までとっていたことを安東は隠す。「学習環境を破壊した」だの「教室にいた学生が迷惑した」など、11・4への結集妨害が弾圧の目的だった事実から徹底的に逃げていた。
さらに「内田君の発言内容が問題ではなく、キャンパスに立ち入った行為が問題」として、「法大の学籍を有する者もいるが、学外の組織に参加している。全学連は完全な学外団体」と反対尋問を恐れた詭弁(きべん)を弄(ろう)する安東。
これに対する反対尋問の先頭に内田君が立った。尋問内容は、獄中の閉ざされた空間で必死に準備し格闘した渾身(こんしん)の追及だった。しかし内田君の尋問を裁判官が妨害する。「誰が裁判の主人公なんだ!」。弁護人、傍聴人の怒りが爆発。全体の仲間の力で内田君の尋問を押し込んだ。内田君が安東を追及し、弁護人が内田君の発言をフォローする被告人中心の尋問が闘いとられた。
内田君の尋問は、11・4弾圧問題から逃げる安東を徹底的に追いつめた。グラグラになった安東を助けたのが裁判長であった。裁判長は「安東に敬称をつけなければ退廷にする」と言いがかりをつけ、異議を訴えた内田君を一発退廷にした。
しかも、裁判長は「閉廷宣言」を出して勝手に裁判を終わらせようとする。「これは裁判じゃない!」と仲間が怒りを爆発させ、裁判官を弾劾! 騒然とした法廷で裁判長は退廷処分を連発。「クソ裁判長!」と叫んだ傍聴の仲間に「拘束」命令が下された。
裁判長主導の秩序は、プロレタリア的な怒りで崩壊した。拘束された仲間は2日間の監置処分後、釈放。堂々と東拘から出てきた。
第4回公判は最高の勝利だ。何より被告人が主人公になり、階級裁判として徹底的に闘われたことだ。ゆえに被告人退廷の暴挙を引き出したのだ。被告人が主体となり、傍聴の仲間との団結を総括軸とした階級的裁判闘争が法大裁判で始まった。今こそ団結の力で長期勾留を粉砕し、内田君の保釈をかちとろう!