2008年5月19日

泉州住民の会が総会 軍事空港化に反対 労働者へ訴え強化

週刊『前進』06頁(2343号4面3)(2008/05/19)

泉州住民の会が総会
 軍事空港化に反対 労働者へ訴え強化

 4月27日、泉佐野市立泉の森ホール2階で、泉州住民の会総会が開かれました。50人が参加し、活発な議論がなされました。(写真)
 総会は、開会のあいさつを役員の平尾さん、来賓は東灘区住民の会の松原さん、メッセージが森田・前代表と三里塚反対同盟からありました。役員14人を選出し、泉佐野市議会議員の国賀祥司事務局長から活動方針が提案されました。
 総会では、関西空港の軍事使用問題、連絡橋の国有化問題、地元の犠牲が市立病院の救急外来中止にまで発展していること、福祉と教育を切り捨てて府民と職員を犠牲にする橋下知事が関空会社に890億円も出資し、500億円も無利子貸し付けしていることを暴露し、「関空から1400億円取り返せ! 府民と職員を犠牲にするな!」と要求しました。
 昨年1月に朝日新聞と読売新聞が「日米、有事計画を具体化」と報道しました。朝鮮侵略戦争をやるための戦争計画「5055」を最終的に具体化しようとするものです。空港と港湾の軍事使用が核心で、すでに現地調査も行われ昨年秋に具体的な作戦計画は完成しているようです。しかし地元にもマスコミにも発表していません。軍事機密扱いです。
 そこで泉州住民の会は昨年、関空の軍事空港化に絶対に反対する方針を決定しました。今年度は国、府、市に要求すると同時に、軍事使用を担わされる関空労働者、自治体労働者などに訴えてともに反対していくことに力量を傾ける方針を決めました。 
 参加者からは活発な質問と怒りの声があがりました。「救急車を呼んでも市内では行ける病院がなくなるのか。なんのための市民病院か!」。市民は空港との「共存共栄」どころか、生活が空港の犠牲にされてどんどんつぶされていく現実に怒っているのです。
 ゼネコンと利権屋をたっぷりもうけさせ、巨額の借金を残したのは行政の責任であるにもかかわらず、橋下は5兆円の借金が職員と府民の責任であると言う。でたらめを言うな! 橋下知事は関空会社から1400億円をすぐに取り返せ! 府民の医療・福祉、教育を切るな! 職員給与を下げるな!
 泉州住民の会は、活発な議論をし、今年も関空に絶対反対していくことを決議し、総会を終了しました。
 (投稿・K)