2008年5月19日

労働者国際主義で闘おう 民主労総ソウル本部 パクミョンソク副本部長

週刊『前進』06頁(2343号6面2)(2008/05/19)

労働者国際主義で闘おう
 民主労総ソウル本部 パクミョンソク副本部長

 世界的な貧困と不安定労働、戦争と暴力こそ今日の世界の姿です。多くの国で移住労働者は3K業種で働き、不安定労働に苦しみ、人権を侵害されています。移住労働者は現代版奴隷です。
 資本主義は労働者階級を限りなく分割します。反対に労働者階級は、人種、民族、宗教、雇用形態、性別を飛び越えてともに闘う時にのみ、新しい世界を切り開くことができます。移住労働者問題は、労働者国際主義に立つ時にのみ解決できるのです。
 95年、明洞聖堂でのネパールの産業研修生たちのろう城闘争から始まった移住労働者の闘いは、未登録移住労働者の全面合法化・労働権保障に向けた03年381日間の明洞聖堂ろう城闘争を経てソウル京仁地域移住労働組合建設に至りました。
 しかし韓国の移住労働者は、今も作業場移動の自由を保障されていません。3年・1年単位の再契約であり、差別が日常化しています。5月2日には移住労組のトルナ委員長が狙い撃ち的に襲撃され、連行されました。
 われわれは知っています。移住労働者がその国の労働者の雇用を奪うのではなく、むしろ韓国や日本の政府が、移住労働者に対する差別をとおして、韓国と日本の労働者の全般的な雇用不安と賃金下落を誘導していることを! こうした差別が労働者の連帯と団結を阻んでいることを!
 万国の労働者よ、団結せよ!!
 民主労総ソウル本部は、資本主義をのりこえる新たな社会を建設するために、労働者が国境を越えて団結すべきだと考えます。移住労働者との連帯なくして階級的団結は形成できません。
 労働者はひとつだ! 労働者国際主義を実現しよう! 日韓労働者の連帯闘争で移住労働者の権利をかちとろう!